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2011年7月17日 (日)

復活・山田洋次・SLを撮るを見ながら、吉永小百合が死ぬ日を思った。11年7月17日

私は彼女より2ヶ月年上で殆ど同じ歳だ。彼女は私より長生きするので、私が彼女の訃報を聞く機会はまったくないと思っている。

NHK16日「復活〜山田洋次・SLを撮る〜」の、彼女のナレーションを聞きながらそんなことを考えていた。熱烈なフアンではないが、振り返ると人生の要所要所に彼女の出演作がある。青春時代の「キューポラのある街」「愛と死を見つめて」。赤羽に引っ越して来てからの「男はつらいよ 寅次郎恋やつれ」「夢千代日記」。それらの作品を見ると、その頃の自分を思い出す。

番組は映画監督山田洋次氏が3年間にわたってSL「C6120」の修復復活を記録したドキュメンタリーだ。始めて見るSLの解体修理映像はダイナミックで大変面白かった。中国、大連に取材した戦前の流線型機関車「あじあ号」の巨大な動輪は迫力があった。しかし、中国にとっては植民地支配の象徴の「あじあ号」は不愉快な存在のようだ。暗い倉庫に錆びるままに放置してある印象を受けた。もし、売りに出せば大宮の鉄道博物館などが手を上げそうだ。もし展示されたら大人気になるだろう。しかし、中国はそれを許しそうにない。

ボイラー修理の技術のリベット接合は懐かしかった。今はボルト締めだが、昔は赤熱した鋲を接合穴に嵌めて、片側をリベットハンマーで頭を潰し、しっかりと繋いだ。昔のビル建設現場などでは、鉄骨を繋ぐこの大音響が周囲に響いていた。高所でコークス炉でリベットを赤熱し、やっとこで挟んでリベットハンマーの作業員へ投げると、ブリキの缶みたいな道具で受け取り素早く勘合穴に嵌めてかしめていた。赤熱したリベットが正確に空中を飛び交う昔の職人さんの技術は凄いと思った。

赤錆びた機関車が分解され、修復されると、芸術品のように美しい車体が完成した。汽笛の音、蒸気排気、高崎線を疾走する姿、眺めながら子供の頃を懐かしく思い出した。

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酷暑の赤羽台風景。

今朝は5時に目覚めた。
テレビを付けると宗教の時間で「ブッダの最期のことば」をやっていた。
駒澤大学名誉教授田上太秀氏による無常観についての解説だ。無常観は平家物語冒頭の、「祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。」で本来の意味が変わり今に至っているようだ。

本来の諸行無常の意味は
「この世の良いことも悪いことも、あらゆるものは無常で常に変化する。すべての存在が、一人で存在することはなく、それぞれが助け合って生きている。」
それは今の自然主義に近い考えで、究極の理想は永遠の安らぎ涅槃(ねはん)だとブッダは説いた。

涅槃へは、すべてのものごとが変化すると知り、現実を見据え理解することで到達できる、と説かれた。もし涅槃に至れば、あらゆる苦難も死も怖くなくなるらしい。

受験に成功するとか、会社で昇進するとか、恋が成就するとか、良い変化なら努力なく受け入れられる。しかし、失恋とかガン宣告など、悪い変化をすんなり受け入れるのは難しい。そのような現実が諸行無常の意味を寂しいものへ変えたのだろう。

ウトウトしながら聞いていると、いつの間にか二度寝していた。

目覚めると、日曜討論「細野大臣に問う。原発再稼働は。事故収束は。」をやっていた。
原発容認派の経済同友会代表幹事長谷川閑史氏と抑制の原発事故担当大臣細野豪志氏の討論は予想内で。目新しいことは何もない。しかし、細野豪志氏が若くて有能で、次期総理に適任と思ったのは発見だった。

討論中の印象に残るニュースは高レベル汚染水の国産処理施設が来月いよいよ投入されることだ。水漏れだらけで機能しない上、非常に高額なアメリカ製とフランス製の処理施設から、これでやっと解放されそうだ。
日本はこの分野では世界トップの技術があるのに、採用されなかったのは東電と通産省の原発無事故神話に排斥されて来たからだ。国産が投入されれば作業効率が上がり、工程表は前倒しに実現するだろう。

Xm_saXm_zXm_ko百日紅が咲いた。
これから10月頃まで次々と咲く。

緑道公園のザクロ。
酷暑続きの近年は本場並みに甘く熟す。
昔はとても酸っぱかった。

熱い舗道で死んでいたコガネムシ。
緑色の輝きが宝石のように美しい。

コガネムシは虫だ
金蔵建てた虫だ
と子供の頃よく歌っていた。

今日も酷暑で、洗濯物が良く乾く。
散歩前にベランダに干したジーパンが帰って来ると乾いていた。

洗濯物を取り込み、盆提灯をしまった。
この変化も、諸行無常だと思った。

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