行き届き過ぎた生活保護は国民を無気力にしている。11年7月20日
生活保護の報道を見た。脳梗塞で保護を受けていた三陸の60代の被災者が救援金を貰ったことで保護を打ち切られた。彼の不満は、救援金は車を買うのに使いたいので、打ち切りは不当だと言うものだった。東京と違い交通の便が悪い田舎では車は必需品だ。しかし、これは別次元の話しで、車を買えば維持費等で余分な出費が増える。場所によっては田舎でも駐車場料金はかかるだろう。
これは地域の助け合いで解決する問題だと思った。もっと疑問なのは、健常者と同じように車が運転できて、会話している彼が本当に働けないかどうかだ。
もう一人は28歳の男性。元野球部の彼は強健と言って良い。しかし、酒とパチンコと自堕落な生活にすっぽり嵌まってしまい、生活保護から抜け出ようとしない。ボランテアの支援者が被災地の後片付けの仕事を持って来ても、怪我するとか、虫に刺されるとか言って断っていた。
「自分は落ちる所まで落ちた。これ以下の生活はないだろう。」
彼は自虐的に言っていたが、月々10万以上の金を貰い、公営住宅に住んで、酒とパチンコ浸りの生活のどこが最低なのだろうか。こんな甘っちょろい人間からは、即刻、生活保護を取り上げるべきだと、怒りが込み上げた。
彼らより、廃品回収などで細々と暮らしているホームレスの方がずっと立派だ。昔は生活保護より失業対策事業に力を入れていた。だから、受給者は本当に少なかった。働く能力があるのに働かず、国費で毎日遊んで暮らす。このシステムがどれほど日本人の心を病ませているのか、国は分かっているのだろうか。生活保護は本当に必要な人に限定すべきだ。現状では本当に必要な人が保護からはじき出されている。
散歩中、赤羽台辺りで激しく雨が打ち付けた。
台風6号が接近し薄日が射したり雨が打ち付けたりの変な天気だ。気温は30度を切ったが高湿度で不快だ。暑くても乾燥している方が良い。
原田芳雄の訃報を聞いた。ガン治療中だったようだが、誤嚥性肺炎を悪化させての死。享年71歳。「竜馬暗殺」 -1974年・映画同人社、「田園に死す」。主演映画を見たのはそれくらいだが、脇役では頻繁に目にしていた。彼に対する印象は、別次元の世界を仲間たちとワイワイ楽しそうに過ごして来た人だ。そして、個性も存在感もあり、作品の魅力を倍増する有能な役者だった。同時代を生きて来た人の訃報に一抹の寂しさを覚えた。
月曜夜は、徹夜仕事をしながら向田邦子の「阿修羅のごとく」79年NHKを見ていた。母がとても好きだった作品で、テーマ曲のオスマントルコ軍の軍楽「メフテル」とタイトルバックの阿修羅像は強烈な印象を残した。当時は、私も入れ込んで見ていたが、今見ると遠い世界になっていた。それは「男はつらいよ」シリーズも同じだ。去年見たら、息苦しい程に懐かしい世界だったのに、気持ちが少し変わったようだ。もしかすると、諸行無常が分かって来たのかもしれない。
「すべてのものは生滅し、とどまる ことなく常に変移し続ける」ブッダの言葉。
夕方のニュースで「ぴあ」廃刊を報じていた。表紙絵の及川正道氏は最高に稼いだイラストレーターだ。おそらく10億以上程は稼ぎ、廃刊になっても生活には困らないだろう。昔、彼が教育テレビに出演した時、本当は違う絵がが描きたかったと、あのタッチとは逆の柔らかいパステル調の絵を見せた。しかし、今日の報道で紹介していた、来年の作品展で発表する絵は従来路線と変わらなかった。絵描きのスタイルに対する思いは複雑だ。
小豆沢のショッピングモール。
ビバ・ホームセンターで工具類を眺めた。
買うつもりはないが、機能を調べるのが実に楽しい。
散歩道で見かけた黒アゲハ。
忘れ路 目眩のように黒揚羽
昔作った句だ。
帰り道の新河岸川に、北国へ帰り忘れた鴨がいた。
羽毛が暑そうだが、平気な顔をしていた。
ちょっと浮かせた右足が可愛い。
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