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2011年7月28日 (木)

時間はどのような困難な問題も嘘のように解決してしまう。11年7月28日

今日も涼しい。緑道公園でipodを耳からはずと蝉が降るように鳴いていた。ようやく夏がやって来たようだ。

8年間の母の介護日記を編集してまとめ、公開した。まだ完全ではなく、これからも手を入れ続けるつもりだ。これは母へのレクイエムで特別の思いがある。

時折、相馬馬追いを聴く。故郷への強い思いが満ちていて、今聴くと、故郷を追われた人々の哀しみが万感迫る。

時間は不思議なものだ。どのような困難な問題も嘘のように解決してしまう。福島双葉町に戻った平和な風景を私は見ることができないが、原発事故は30年もすれば歴史の一つの出来事になるだろう。

デジタル変換が済んだのに、我が家のアナログテレビはまだ写っている。公団なので、共同アンテナでアナログ変換をしているようだ。歴史的な何も写っていない画面を見たいと思っていたので少し残念だ。

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玄関前から大宮方面を遠望。
空が広いと、雲の光芒がよく見える。殊に東京の空は​微粒子が多いので、田舎より綺麗な光芒が見える。

KijiMsKaboKese新河岸川河畔の遊歩道にて。
ドバトとは品格が違う。
群れず、一羽か夫婦だけで行動する。
孤高でドバトのように餌をねだったりはしない。
目が実に優しい。

以前、自然公園で死にかけたキジバトを見つけたことがある。
近づいても逃げず、優しい目で私を見ていたのが、今も強く記憶に残っている。
人と比べ、野生の動物の死に様は実に立派だ。

東京北社会保険病院庭、17時25分。
私はカヴァレリア・ルスティカーナを聞きながら死んでいた。

どんな時が幸せかと聞かれたら、この瞬間だと答える。
この上なく自由で、
夕暮れの風が爽やかで、
芝生からの微量の放射線が心地良い。
私がガン死したとしても、
それは自然な確率によるもので、
断じて、放射線のせいではない。

庭は住民に開放しあり、自由に入れる。今、私​が一番気に入っている場所で、ここで休むととても安らぐ。このように死ねたら良いのだが、世の中、思い通りにい​かない。右に少し見えるのが病院なので、完全に死なないと担ぎ込まれて、無理矢​理蘇生させられそうだ。

ヨガに屍体のポーズと言うのがある。ただ、手足を伸​ばして大地に寝ているだけだが、これが、最高に良い。このポーズは建物の中では効果がなくて、大地に伸び伸びと横たわり、​静かに呼吸すると、大地の力が満ちて来る。蟻が手​足を這ったりするが、完全に屍体になりきるのが大切だ。

インディアンの言葉に「私の体に血がめぐるように 木々の中を樹液が流れている。私はこの大地の一部で 大地は 私自身なのだ。」がある。屍体のホーズはこの言葉を実感させて​くれる。

都営桐ヶ丘団地の駐輪場屋根に実ったカボチャ。
誰かが植えたのではなく、毎年、この場所に実っている。
子供の頃、どこでも普通にあった光景だったが、最近は珍しくなった。

ケセランパセラン
御諏訪神社の下で舞っていた。
捕まえようと構えているとスーッと​下りて来たので飛びついて捕まえた。
帰宅して、部屋を締め切り写真​を撮ろうとしたが僅かな空気の動きでも浮き上がり、とても難しかった。

伝承では
「春先、神社や深山の木のたもとに天から舞いおりてくる。
拾った人は一生幸運に恵まれる。
桐箱に食べ物のおしろいを入れて神棚に祭り、
1年に1度しか見てはいけない。
2度見ると、幸せが逃げてしまう。」
とある。

植物性と動物性と二種ある。
何かの種などと野暮な推測はよして、
ひたすら信じることにした。

母はおしろいを与えて大切にしていたが、それは私のダウンジャケ​ットから抜けた羽毛で、それは黙っておいた。おしろいはない​ので桐箱にシッカロールを入れた。


M2xx劇団四季ポスター原画
「魔法をすてたマジョリン」
7月24日開演 自由劇場。
問い合わせ
03-5776-6730

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