行く夏に水鉄砲と蝉の声 11年8月28日
我が家で一番静かで涼しいのは仕事部屋だ。だから、私は仕事部屋で寝ている。しかし、大きな絵を描き始めたので、毎夜片づけて布団を敷くのが面倒になった。それで昨夜は母の部屋で寝た。ここは環八に面していてうるさい。母は慣れていたが、私は夜何度も目覚めた。
今朝は寝不足で何となく首が凝っていた。母の死後から始まった右下瞼の痙攣は1年経た今も治らない。眼科医は気にすることはないと言うが気になる。病名は眼瞼ミオキミアで心身のストレスが原因と言われている。見た目は元気だが、体も心もまだ奥の方で病んでいるようだ。
今日は赤羽自然観察公園に行った。夏の間は草刈りボランティアが休んでいるので、野草たちが元気に茂っていた。今はハギとヘクソカズラの花が盛りだ。山ブドウも色づき始めている。涼しくなれば刈り取られるので、今のうちに楽しんでいる。
去年の夏は1度しか赤羽自然観察公園に行かなかった。行くと喪失感が強くて辛かったからだが、今年の夏は3日に1度は行っている。
赤羽自然観察公園では、写真の椎の木陰の石に腰かけて休む。
母を車椅子散歩に連れて来ていた夏、私はいつもこの石に腰かけて休んでいた。
この場所は、絶えることなく涼風が吹き抜けて心地良い。今、私は密かに、この石を母の墓石だと思っている。とは言っても、拝んだりはしない。
今日もいつものように腰かけて休んだ。この公園は旧軍の工場跡地に作られた。その時、なぜかこの石は片づけられずに残された。とても腰かけ心地が良いからかもしれない。
「疲れたでしょう。ゆっくり、休みなさい。」
休んでいると、と母の声が聞こえたような気がした。車椅子を押して炎天下を行く私に、母はいつもそう言って気遣っていた。
行く夏に水鉄砲と蝉の声
もうすぐ夏休みが終わる。近くのテーブルに水鉄砲を置いて、子供たちが駆け回っていた。
最近、よく母の笑顔を思い出す。
今思うと、あれは死を覚悟した笑顔だった。死に対し潔くなれたから笑顔がこぼれていたのだろう。
家の出かけ、下の新河岸川を水上消防隊が猛スピードで遡上して行った。
爽快で気持ちよい光景だった。
緑道公園でいつものニャンコに出会った。先日、雨上がりのこの道の真ん中にいた子だ。よほど、この道が好きなようだ。
桐ヶ丘のフヨウが咲いた。母が好きな花で、車椅子を留めては眺めさせていた。
気になる噂二つ。
金相場の高騰に伴い、日本では金を売る人が多い。それは他国でとは正反対の現象らしい。しかし、気になる噂もある。日本の高級官僚が金を買い始めたようだ。経済の先行きを良く知っている彼らの行動は、円安、株価暴落を読んでいるのでは、と噂されている。深読みはしない方が良いが、気になる噂だ。
もう一つはアメリカ東部の地震は東北大地震が引き起こしたという説だ。同地域でこの規模の地震は93年ぶりで極めて珍しい。こちらは科学的な説明もあり信憑性は高い。
更に、房総半島では方位磁石の南北が逆転する磁気異常が多発しているようだ。8月1日にマグニチュード6.1の地震が起きた東海地方でも同じ異常現象が観測されている。地震発生前に震源の岩盤に細かいクラックが走り、その際に放出される電磁波が地磁気に影響を及ぼすためだ。この異常現象が観測されると、1,2年以内に大規模地震が起きることがある。
駿河湾沿岸から渥美半島にかけて、5月以降、方位が狂い出し、7月前半には駿河湾各地で最大30度の方位のズレを計測した。この学説が正しいなら、1〜2年内に東海地震が起こることになる。気になる人は方位磁石で地磁気の方向が狂っていないか調べてみると良い。
昨日は劇団四季のミュージカル「魔法をすてたマジョリン」を観に竹芝の自由劇場へ出かけた。終演後は日の出桟橋まで歩いて、船でお台場へ向かった。
写真はお台場のフジテレビ社屋。この短い船旅の開放感は本当に素晴らしい。期待を裏切られたことは一度もない。
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