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2011年9月19日 (月)

ETV-原発事故への道程、前編「置き去りにされた慎重論」に原発事故の根を見た。11年9月19日

菅総理辞任後も、原発事故に関する新聞インタビューなどを槍玉に挙げてマスコミの菅叩きが続いてる。しかし、どれも論点がずれている。菅総理の果たした役割は功罪共に末枝末葉で、彼はどうでもいい小さな存在だ。昨夜、ETV特集-原発事故への道程、前編「置き去りにされた慎重論」を見ながら、今回の原発事故の総ての根が原発黎明期にあったことを痛感させられた。菅総理の責任追及は大切だが、それ以前に事故原因の99%が醸成されことを知るべきだ。建設されてから大事故までの40年間に原発安全機関がまったく機能していなかったことも犯罪に近い大問題だった。

番組は黎明期の50年代から70年代までの関係者の証言をたどったものだ。「島村原子力政策研究会」と呼ばれた非公式の会合の録音テープが残っていて一部を公開していた。そこには、原子力発電を支えた研究者や官僚、電力業界の重鎮たちの本音が、100時間にわたって記録されていた。始め、地震大国に原発を建設することに慎重だった政界学界の流れが、米ソ冷戦と経済復興の論理によって強引に導入されていく姿が赤裸々に語られていた。聞きながら政財界の経済重視安全軽視の矛盾を強く感じた。

最初の商用原発福島第一を米国GMに設計から完成まで任せて、無批判に受け入れてしまったのは悔いても悔いきれない禍根を残している。建設予定地は海抜35メートル。この高さなら今回の大津波でも到達しない。しかし、GM設計のポンプは35メートルの高さに冷却水を汲み上げる能力がない。もし、設計変更を要求すれば、莫大な追加支出をGMから求められるので日本側担当者は諦め、敷地を海抜10メートルまで掘り下げることで妥協した。しかし、敷地を25メートルも掘り下げるにも莫大な費用がかかる。設計変更と敷地工事、その費用の差は莫大と言う程ではなかったのではと推測できる。更に大きな致命的失敗は、設計通り原発と岸壁の間に地下室を作って非常用電源室を作ったことだ。そのために津波被害を受けて全電源が喪失し、原発停止のシステムが機能せず大事故を招いた。

当時の日本側関係者は原発に疎く、GMの提示は無批判に受け入れていたようだ。しかし、地震国で津波、高波の被害の多い日本の現状を熟知している日本の関係者が、子供でも分かる想定ができなかったとは思えない。まさしく、経済重視安全軽視の考えが根強く、この判断ミスによって国民は天文学的な費用を負担することになった。

原発の安全性を無視して強引に推進させた張本人、故正力松太郎氏配下のマスコミが、事故後、公正な検証を阻害する動きをしているのは露骨で腹立たしい。その系列の関連番組が今に至っても、菅が悪いと連呼するだけで、肝心要の安全システムの検証は殆どしていない。

これから10年以上に渡って日本国民は莫大な除染費用と被曝被害に風評被害に苦しめられる。強制避難を強いられた住民の心身の苦痛は金銭に替えられない大きさだ。それらに対して、責任者たちが本気で対処しているようには思えない。彼らの隠蔽体質は、東電が黒塗りで提出した安全対策の内部資料でも如実に分かる。一部ではマスコミを「マスゴミ」と呼んでいるが、ゴミと言う他ない酷い報道だらけだ。マスゴミは意図的に責任を見当違いの所へ転嫁しようとしているように思える。

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17日の夕暮れ。荒川土手への道のミラー。
ミラーに夕空を入れて撮った。

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17日の夜の雲。月の光りで青く見えた。華やかな地上に対し、天上の雲は荘厳な感じがした。夜空の雲は深い美しいブルーで見とれてしまった。

R_8R_5R_7R_9R_10赤羽自然観察公園の木漏れ日。
橋の下に湧水の清流が流れている。

湧水の岸辺に彼岸花が咲いていた。
まだ暑いのに、彼岸花は季節を忘れない。

赤羽自然観察公園の今年のイヌビワは豊作だ。
10個ほど食べた。
イチジクの親戚なので同じような味だ。
水滴は甘い蜜。
写真を撮っていると、子供の頃イヌビワを食べたお年寄りたちが立ち止まり、昔話を始めた。

赤羽台団地。
近々取り壊されて建て替わる。
昭和40年代初頭に建てられた公団住宅は自然と住まいを理想的に組み合わされたものが多く、その植生が40年を経て美しく育った所で破壊されている。
建物が老朽化したのなら納得できるが、大変堅牢に作られていて、これからも十分に住める建物だ。
阪神大震災でも1棟の損傷もなかったと言われている。
この無駄は腹立たしいかぎりだ。


 見送りて 我一人鳴く蝉の意地

ツクツクホーシが声を振り絞って鳴いていた。アブラゼミの声は消え、ツクツクホーシばかりだ。

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