中央官僚とマスコミと放射線医学者たちが復興の足を引っ張っている。11年9月10日
福岡市内に17日開店予定だった福島農家支援の産地直送店が取りやめになった。
「九州に福島の汚染食物を持ち込むな。」「福島からのトラックは放射能をばらまく。」と言った馬鹿げた反対メール15通が出店予定地の「マリノアシティ福岡」と食品宅配組織に届いての中止だ。これは完全な差別だ。商品は被災前に作られた梅干しやラーメン等だ。それも更に線量検査を済ませた安全な食品ばかりだ。
これは先月の京都大文字焼きで陸前高田の被災松を拒否したパターンとまったく同じだ。新聞では書かないが、この裏に、恐怖を煽る活動家たちがいる。一部の放射線医学者の極端な煽りも大きな原因だ。私の周辺でも、そのような馬鹿げた情報でノイローゼに陥っている若い母親が大勢いる。現状では被曝よりノイローゼによる被害の方がはるかに大きい。この非科学的な無知な社会現象には怒りを覚える。
一方、汚染土の仮置き場選定でもめている。こちらは前記の食品と意味がまったく違う。非情だが、高レベル汚染地に集積し拡散を防ぐのが合理的だ。具体的には、防水コンクリートで巨大なプールを作り、一時集積して、汚染物質を洗い流す。例えばセシウムは粘土に強く付着するので粘土分を取り除くだけで90%以上除去できる。更に残ったセシウムは弱い酸を流して溶融させ、特殊な顔料に付着させて殆ど取り除くことができる。
数十年も長期に高レベル汚染が続く地域では、その土地に適した産業を創出することが重要だ。その一つに太陽電池や風力発電がある。発電した電力は総て電力会社に買い取らせれば良い。被曝地の電力なら電力会社は拒否できないはずだ。現在の復興計画では中央の大企業が儲けるようにできている。これでは復興にはならない。現地に太陽パネルや風力発電装置の製造工場を造って現地の雇用確保を図る。汚染土の洗浄施設も雇用確保に繋がる。
先日の特番で、陸中のワカメ養殖漁師たちが少ない船を共用して復興しようとしている姿を放映していた。これは大変優れたアイデアだったが、中央官庁は震災前の形に復興する計画にしか予算をつけないと、地元発の新しいアイデアを拒否していた。
それについて、マスコミが吊るし上げて辞めさせた前松本龍元復興相の言葉を思い出す。
「地元のアイディアを出せ。出さなければ予算を付けないぞ。」
ワカメ養殖の共同運営の経緯を思うと、彼は乱暴な言い方をしていたが内容は正論だった。当時、被災地の一部の首長は大臣は正論だと擁護していたが、マスコミは完全無視した。
松本前大臣の言葉に比べ、今回の鉢呂大臣の記者に対する「放射能付けちゃうぞ。」の冗談は悪質だ。しかし「死の町」発言は現実の端的な表現で、マスコミが騒ぐ問題ではない。
中央官庁の計画はいつも地元無視だ。別の特番では被災商店街が仮設店舗の復興計画を立て自助努力で立ち上がろうとしていた。しかし、予定地に15センチのコンクリートの出っ張りがあったために、更地でないと予算は付けないと拒否された。計画の立案者たちが更に150万自腹を切って真っ平らに整地した。予定していたのは仮設商店街で、15センチの出っ張りなど何の問題もない。これは被災者に無駄な出費を強いる中央の現地無視の意向だった。
そのように、中央官庁の教条的な考えが復興の邪魔をしている。
仮設住宅でも、洗面所から部屋を横切ってホースを伸ばさなければならない洗濯機置き場とか、信じられないような無計画な設計を平気でやらせている。今は改善されたが、始め仮設住宅建設は中央の建設業者に独占させ、地元業者を排除していた。最近、中央官僚とマスコミと一部の放射線医学者たちが復興の足を引っ張っているように思えてならない。
母と子の 声優し気に飛行機雲
小さな男の子と若いお母さんが、楽しそうに空を見上げていた。
所の庭のオオケタデの写真を撮っていたら、家のおばあさんが話しかけてきた。
そこに江戸時代から住んでいること、
庭の井戸水を水やりに使っていること。
堰を切ったように話し始め、切り上げるのに苦労した。
しかし、母が死んで以来、誰とも話さない日が増えたので、話しかけられてホッとすることが多い。
古荒川河岸段丘のヤマノイモの実。
子供の頃、鼻にくっつけて、
「デングの鼻だ! ! 」って遊んだ。
それを思い出して鼻につけてみた。
その後、買い物へ行くと店の女の子がクスクス笑っていた。
その時、取り忘れたことに気づき、とても恥ずかしかった。
桐ヶ丘都営団地の若いジュズダマ。
これから艶やかな灰色に熟す。
母が元気な頃、採ってあげると、母はそれで腕輪等を作っていた。
桐ヶ丘都営団地のイノコズチ。
昔、大型犬の小次郎君が元気な頃、
この実を体中に付けて草むらを駆け回っていた。
ジュズダマとイノコズチを見て、母と小次郎君を思い出してしまった。
4年前、94才の母も10才の小次郎君もとても元気だった。
母は去年97才で死に、小次郎君は今夏の暑さですっかり弱ってしまった。
そのように、何かにつけて以前のことを思い出す。
御諏訪神社境内の神木のカヤの実。
5分程でこれだけ拾った。
果肉を剥がし、重曹水にアク抜きに漬けた。
手が松ヤニでベタベタしたので、画材のテレピン油で落した。
テレピン油は松ヤニを乾留して作るので、松ヤニを良く落す。
捨てた果肉は松の良い香りをたてている。
しかし、明日から加速度的に落ちる量が増える。
どこで拾うのを止めるか、問題だ。
カヤの実を絞った油は中華料理では最高級とされている。
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