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2011年9月13日 (火)

先進国不況と、バブル崩壊寸前の中国、そして原発事故。今世界は意識の大変換点に来ている。11年9月13日

米国で、とても小さくて、家具類がほとんどない家が生まれ始めた。それは日本人の感覚でも犬小屋としか見えない小さな家だ。広さは6畳一間程で、主として夫婦だけの家族が暮らしている。テレビも冷蔵庫などの電化製品は殆どない。それは昔見た、「大草原の小さな我が家」のイメージに近い。これは、米国としてはとんでもない意識革命で、世界の消費動向に大きな影響を与えそうだ。

あれほど浪費が好きだった米国人が借金してまでものを買わなくなった。不況が原因と言われているが、それだけではなく本当の生活の意味を理解するようになったからだ。かって、欧米の首脳たちが日本人は兎小屋に住んでいると小さな家を馬鹿にした。当時、私は省エネこそ人類未来の生活で、小さな家の何処が悪いと怒りを覚えた。あれから30年を経て、ようやく欧米人も真の生活の意味が分かって来たようだ。

先進国の不況、中国はバブル崩壊寸前、日本は原発事故。今、世界は大変換点に来ている。先進国の目指す小さくても確かで安全な生活。そして、新興国が目指すのは地球の未来を破壊しかねない大量消費。この二つ価値観がせめぎ合い、資源とエネルギーを巡る新たな混迷が生まれる状況だ。米国の小さな家はそのような時代を背景に生まれたものだろう。生活を小さくすれば破綻するリスクも小さい。また、大きな生活を維持するようなストレスもない。

傍らのテレビで、鳥越俊太郎がニューオリンズ辺りの芝生に寝転がって喋っている。
「芝生に寝転がり、両手を二人の娘が握ってくれていて、妻や孫もいる。そして音楽がある。」
彼は自分の理想の死に方を語っていた。もし、それができるなら最高の死に方だ。
私にでも音楽と芝生だけなら可能だ。しかし、他は独り身の私には到底無理だ。

朝刊記事で、JR北海道中島尚俊社長64歳が遺書を残して行方不明。そして石狩市内で車発見。
この年齢になると確実な死を選ぶことが多いので生存は難しいかもしれない。理由は石勝線トンネルでの特急列車脱線炎上事故と乗客の避難誘導の拙さ、その後に起きた車両不具合や運転手の居眠り運転。それらへの国土交通省からの業務改善命令への対処に心労が重なったようだ。事故は重大だが社長が死で償うほどのことではない。生きることに疲れていた時に事故が起きて、死を決意したのかもしれない。彼は私より2歳下。何となくその気持ちが理解できる。

最近、長生きが嫌になった。私の平均余命は18年ほど。その18年を充実して生きる自信は皆無だ。正直言って、今の生活を維持するのに精一杯で、先のことを考える余裕はない。
その意味ではJR北海道社長の死の決意は理解できない。多分彼は、私とはまったく別の日常に疲れ果てていたのだろう。

私は自殺をするタイプではないが、査数値は軒並み悪いので早く弱りそうだ。しかし、心肺機能だけが人並みはずれて元気なので、弱っても簡単に死なないだろう。
そんな私に比べて母は幸せだった。母の写真を眺めると、どれも満面の笑みを浮かべている。動画の姿も声も幸せに満ちている。上京するまでの母の半生は波瀾万丈で苦労の連続だった。しかし、後半生は生活の不安もなく孤独もなく、最期は在宅で私に看取られながら旅立って逝った。我が親ながら羨ましい程の最期だった。

今日も朝から暑い。一度やって来た秋の冷気の後の夏は疲れる。今は散歩がただ一つの楽しみだが、この暑さでは苦痛の方が勝る。

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昨日、ベランダの植木に水やりに出ると美しい夕空が見えた。急いで玄関前へ出ると本当に見事な夕雲だった。雨柱が三つ見える。このような空に出会うと、こんなに凄い空はないと思ってしまう。自然の造形に人知は及ばないとつくづく思い知らされる。このような天気雨のことを昔は狐の嫁入りと言っていたが、そのような穏やかな情感はない。ただただ息を飲む迫力だ。

狐の嫁入りは今の子供に通じないが、その訳を話してあげると、とても喜んでくれる。

O_5O_6O_1012日、赤羽自然観察公園、古民家上空。
この一角だけ見ると、とても都内とは思えない。

 母の声 何かと行けば窓に月

古民家に十五夜の月見団子とススキと萩が飾ってあった。
ふいに、元気な頃の母を思いが出した。

初秋の夜、母に呼ばれて急いで行くと
「ほら、きれいなお月さま」
母は窓の月を指さしていた。
介護に疲れていた頃だったが、その母の言葉に、いくらでも長生きして欲しいと思った。

赤羽自然観察公園の紫式部。
いつのまにか、殆どの実が紫色に色づいた。
ほの甘いので、いつも少しだけ口に含んでいる。

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