NPO法人-性依存症支援協会-SAJ から妖しいメールが届いた。 11年9月22日
昨日、変なメールが届いた。差出人はNPO法人-性依存症支援協会(SAJ)広報-吉田操子。電話番号も住所もないのでこれだけでスパムメールと断定できる。
冒頭に、「セ_ッ_ク_ス依存症は、ストレスが原因で過度の性的欲求を抱えてしまい、過度にS_E_Xを求めるようになるなど、セルフコントロールできなくなる怖い依存症です。」とあった。
「セックス依存症」とすべきなのに「セ_ッ_ク_ス依存症」。「SEX」とすべきなのに「S_E_X」と、何故に複雑な表記をしたのか。それはプロバイダー等のチェックに引っかからないためだ。自動チェックシステムは「セ_ッ_ク_ス」を「セックス」と読めない。この不自然な表記でも妖しいメールだと気づくことができる。
要約すると以下のようなものだ。
・・・セックスがしたくてしたくてたまらないセックス依存症の女性が大勢いて、社会問題になっている。ついてはボランティアでお相手をして欲求不満を解消してくれないか。場合によっては相手の女性から報酬をもらえることもある・・・との内容。ネットに精通していない初心者の頃なら私でも引っかかりそうな美味しい内容だ。文体は思いのほか知的で、男の落しどころを心得ていて、作者は男性と思われる
最後に、「詳細は、以下の匿名ボランティア男性専用募集ページにてご確認くださいませ。※参加に費用などは一切かかりません。※SAJは法人登録済みの非営利団体です。」
とあってURLが記載してあった。当然、URLをクリックしたらアダルトサイトに誘導され、気づかないうちに妖しいシステムと契約させられて法外な取り立てを受けることになる。
読み終えて、私は久しぶりに声を出して大笑いしてしまった。こんな妖しいメールに騙される男がいるのか、と無性に可笑しかった。その後、誰かに話したくて版画家の菊池氏に電話した。彼はパソコンを持っていない。
「ほー、ほー、いいね、いいね。」
彼は羨ましそうに言った。
「良くはないよ。これは騙しのメールで、うっかり申し込むととんでもない契約をさせられてしまうんだ。」
その騙しのシステムを説明したが、インターネットに疎い彼はよく理解できない様子だ。彼のような素朴な男が餌食になっているのだろう。
この記入をしていると母が呼んだような気がした。窓を開けているので、地上で話しているおばさんたちの声がそのように聞こえたようだ。
「死んだ者が呼ぶ訳がないだろう。」
何度かつぶやいてから、少しセンチメンタルになった。
相変わらず独り言は多い。無意識ではなく、努めて独り言を言うようにしている。
昨日は風雨の中散歩へ出た。「風が強くて、涼しいね。」と独り言をつぶやくと、傍らに桐の葉がバサバサと舞い落ちた。
つぶやけど 傘打つ雨と桐一葉
俳句は辛いことを受け止めてくれ安らぎになっている。
今朝、早起きすると台風一過の素晴らしい天気だった。この清々しさは久しぶりだ。この清々しさを忘れていたから、心が暗くなっていたのかもしれない。
母の一周忌を迎えてから意外にも喪失感が強くなった。知人たちは「普通に戻っただろう。」と笑顔で言うが、実際は逆だ。私自身、月日と共に喪失感や哀しみは薄れて行くものと思っていたが逆だった、実際は揺り戻しや二番底の複雑な動きをする。殊に、体調や仕事がうまく行っていない時がダメだ。そんな時、いつも明るくて前向きに励ましてくれていた母を思い出して辛くなる。
4年前に愛妻を亡くした知人は、死別は体の半分をもぎ取られたような哀しみで、簡単に消えるものではない、と言っていた。もし家族がいれば、娘に孫が出来たとか、息子が嫁をもらったとか、新しく埋めてくれるものがあるのかもしれないが、独り身だと失うばかりだ。辛いことがあった時、母だけでなく先に逝った兄や姉、友人たちのことも思い出す。しかし、彼らと話すことは絶対にできない。
最近、長生きへの拘泥がまったくなくなった。しかし、健康には配慮している。長生きのためではなく、死ぬ瞬間まで人に迷惑をかけたくないからだ。
今朝6時。台風一過、素晴らしい好天だった。
まさしく金色の風景に感動した。今日は暑くなりそうだが、今のところ爽やかな風が吹いている。
昨日、風雨の中買い物へ出た。
その帰りの緑道公園。
緑道公園に入るととても静かで、雨音だけしか聞こえない。
下校する星美学園の女子高生。
何が楽しいのか、行列から笑い声が絶えない。
変質者と勘違いされるので、女子高生の写真撮りは気を付けている。
幸い、顔は映っていないのでアップできた。
雨に濡れた八重のムクゲ。薔薇のようにきれいだった。
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