放射能に対する不安と向き合い方。11年10月2日
先日、首都圏スペシャルで放射能に対する不安と向き合い方を取り上げていた。
不安や風評を生んだ原因は、政府が国民を信用していない点にある。国民は無知蒙昧で、本当のことを知らせるとパニックを起こしてしまう、とのエリート官僚と政治家たちの思い上がりにある。加えて、それらを逆手に取って国民を煽動する活動家たちが内外にいることも不安を助長している。
政府が取るべき道は、徹底した調査と、その結果の開示だ。国民は正確な情報を知ることで不安や風評被害は小さくなる。そのために、安価な測定器を一刻も早く量産して、食品すべての放射線量を計り安全マークを総ての食品に添付して欲しい。風評被害は真実が知らされていないことから生まれている。番組では、政府の対策が遅過ぎるために、民間の食品業者や農家は自ら検査を始めて食品の数値を公表し始めていた。民間にできることが何故政府にはできないのか、大きな疑念が残った。
事故責任については、政府、産業界、学界、地方自治体とそれを支持した国民の順にある。問われていないのは製造物責任だ。製造物責任法は、製造物の欠陥により損害が生じた場合の製造業者等の損害賠償責任について定めた法規でPL法とも呼ばれている。その法規の観点に立つと、米国GM社に一番の責任がある。仮に逆の立場で、たとえば東芝製の原子炉が米国で事故を起こしたとしたら、米国は賠償を求めるはずだ。
昨日の朝日朝刊に今回の原発事故に伴うストロンチウムとプルトニウムについての文科省発表が掲載されていた。
最大値が最高を記録した地点で50年間暮らした場合の積算被曝線量。
プルトニウム238 0.027ミリシーベルト
プルトニウム239+240 0.12ミリシーベルト
ストロンチウム90 0.12ミリシーベルト
ストロンチウムはカルシウムに似ていて骨に沈着しやすいが、プルトニウムは食べても殆ど吸収されないまま排出される。何れにしても極めて低濃度で人体への影響は殆どない。
文科省発表を信じない人には無意味なニュースだが、日本は国際的に情報を開示すると公約したばかりだ。その上で嘘をつけば、日本の国際的立場は極めて悪くなる。そのようなリスクを冒す意味はないので、この発表は信じている。
赤羽駅前で祭りをしていた。
その出店に山形の野菜を売っていたので買った。
茄子が300円、ピーマンが200円と極めて安い。
しかも、朝取りでとても新鮮だ。
山形は汚染地域ではないが、東北と言うだけで風評被害を受けている。私の知人などは東日本の農産物は一切口にしない。私は風評はまったく気にしないので、喜んで買った。ピーマンも茄子も今朝、美味しく食べた。

昨日の午後、空気が澄み渡り奥秩父の山々が見えた。

夕暮れの新河岸川。眩しく輝いているのは、小豆沢のグランドの夜間照明。
一生は短い。あっという間に過ぎてしまう。10年前ですら昨日のことのように思い出せる。9年前の日記には、次のように10年後について書いていた。
・・・今日は雲一つない空だった。赤羽自然観察公園へ母の車椅子を押して行くと汗ばんでしまった。公園の手摺を掴ませて、母に簡単な運動をさせた。その間、私は石畳にリュックを座布団代わりに敷いて座り、運動の回数を数える母の声を聞いていた。
待ちながら、10年後の自然公園を想像した。目の前に細いケヤキの幼木があるが、10年後は見上げるように成長して、真夏には涼しい木陰を作ってくれるだろう。その頃は、母を含め散歩に来ている老人の大半は逝ってしまっていない。もしかすると、私は入れ替わった老人達の一員に加わっているかもしれない。だが、ケヤキが巨木に生長した30年後となると、私が生きている可能性は殆どない。母の体操が終わるのを待ちながら、映画の早回しのように行く末を想像していた。
公園のあちこちで、老人達は立ち止まり「随分、涼しくなりましたね」と挨拶を交わしている。華やかなことだけが生きていることではない。この静かな穏やかさに、生きている素晴らしさを感じる・・・
そして、9年が過ぎた。日記にあったケヤキの幼木は生長する前に、不寛容な草刈りボランティアたちによって引き抜かれてしまった。母が頭を撫でていたトウネズミモチはかろうじて生き残り、見上げるように大きく成長した。そして母は去年97才で死んだ。私は老人たちの仲間入りはせず、一人で散歩を続けている。

緑道公園のネコ。
この子は草原が大好きだ。
視線の先にモンシロチョウが飛んでいた。
捕まえられなくても、そんなことは大したことはない、と言った哲学的な横顔が良い。犬もネコも好きだがネコは絵になりやすい。
緑道公園のコゲラ。
スズメより大きく、鳩より小さい。
コンコンコンと聞き覚えのある音。探すと、枯れたナンキンハゼのてっぺんにいた。とても可愛い。
すぐ傍に赤羽自然観察公園があるので、モズ、カワセミ、と小鳥が沢山いる。
望遠持っていなかったので、10枚以上手動でピントを合わせながら撮った。
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