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2011年10月 4日 (火)

ジャパンリスクに嫌気がさし、日本を捨てる金持ちが急増。11年10月4日

経済誌によると日本の金持ちの海外脱出が増えているようだ。増税、原発事故、財政破綻、それに加えて円高がそれを加速させている。そのことを警告する内容だが、少し論点がずれていた。なぜなら、日本財政を支えているのは彼らではないからだ。脱出する金持ち達は元々、節税意識が高く日本では殆ど税金を払っていない。日本の税収を支えているのは脱出する金持ちではなく、日本に留まる膨大な中間所得層たちだ。

彼らの脱出先で一番人気はシンガポールだ。税金がなく、日本人コミュニティーも大きい。生活総てをその気になれば日本語で過ごせる。
しかし、記事中にあった次の言葉は腹立たしい。
「日本に帰る気なんてサラサラないよ。放射能リスクはまだ消えていないし、日本人には意外に聞こえるかもしれないけど、政情不安が増しているからね」
30代日本人男性はそのように日本批判をしていた。彼は日本の大手証券を振り出しに国内外の金融機関を渡り歩き、若くして億単位の財産を築いた。彼の言葉は、日本に踏みとどまり、財政危機、放射線汚染、少子高齢化、と難題が山積したこの国を何とか建て直そうと頑張っている日本国民への侮辱だ。そのような感覚の者は、海外に永住して日本へ帰らない方が日本のためになる。

何故、彼らが日本の美しい文化を捨てるのか私には理解できない。私の知人にも日本を捨てた者がいる。彼の家庭は裕福だったが両親共稼ぎで、インスタント食品で育った。住まいは郊外の殺風景な新興住宅地だ。彼は日本の繊細な食文化や美しさをまったく知らずに育った。
彼らは日本を知らないから、日本を捨てられたのだろう。経済誌はそのことには触れていない。ある意味で、日本を捨てた金持ちたちは伝統文化に接して来た本物の金持ちではない。
しかし、科学者や芸術家が仕事の環境を求めて移住するのは容認できる。

一番人気の脱出先シンガポールは経済的に成功した都市国家だ。国民一人当たりGDPは日本を抜いている。しかし、それは数字のマジックにすぎない。シンガポールでは極めて劣悪な労働条件の派遣労働者と単純労働者は周辺の貧しい国から集め、不要になれば追い返す。多数の貧乏人を統計に入れる必要がないのだから日本を抜いて当然のことだ。更に、貧困層への生活保護や医療保険は不要で財政負担も小さくて済む。

世界の頭脳を集め実績を上げている点については、金になりそうな世界の頭脳を集めているだけで誇れることではない。良いとこ取りのつまみ食いでは、未来に繋がる科学発展は望めない。たとえば日本のノーベル賞研究の多くは金になりそうにない地味な研究だ。もし、シンガポールならすぐに切り捨てられるだろう。

様々な人種と階層が対等に混ざり合って独自文化が生まれる。しかし、シンガポールにはそれがない。どんなに豊かでも、あの上辺だけ衛生的に装った箱もの都市は肌寒いだけだ。これは華僑の自己中心的なプラグマティズムが行き着いた奇形国家だ。シンガポールが目指すのは、国家間に極度の貧富の格差を生む収奪システムのひな形で、絶対にモデルにしてはならない国家だ。

もし、世界全部の国家がシンガポール化したとしたら世界は破滅するだろう。たとえば、反社会的な投機家や高利貸しなどは、どんなに儲かっても良識ある人は選ばない仕事だ。言わば、シンガポールはそのような、まっとうな国家が選ばない生き方を選んで成功しているだけだ。

ニュースでウォール街でのデモ行進を取り上げていた。リーマンショックを招き米国を危機に陥れた張本人たちが、国によって救われたのに今だに高給を得ていて、国家に口出し続けることへの怒りだ。怒りの対象の彼らは利己主義で、国家のことなど考えていない。上記の金持ちたちも彼らと同類だろう。

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浮間方面。空のグラデーションが見事だった。

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コメントの 絶えし夜長の犬の声

午前2時の仕事部屋。パソコン画面はFB。
深夜放送は面白くないから、早く消す。

E7E8E10環八から見上げた空。
澄み切った青空だ。一瞬、地上の轟音を忘れた。

空を眺めているカラス。
おでこが立っているので雄カラスだ。
始め、4,5羽いたが、彼だけは留まって空を眺めていた。

スペアミント
東京北社会保険病院の屋上庭園に
雑草状態で繁茂している。
新鮮なミントの香りを楽しみ、食べた。

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