« ジャパンリスクに嫌気がさし、日本を捨てる金持ちが急増。11年10月4日 | トップページ | アップルの会長ジョブズ氏死去に思うこと。11年10月11日 »

2011年10月 7日 (金)

日米チームが鼻腔粘膜の神経幹細胞を使って糖尿病を完治させる方法を実証した。11年10月7日

鼻腔粘膜の神経幹細胞を培養して膵臓に移植するとβ細胞の代わりにインシュリンを分泌し始めることを産総研の浅島誠・幹細胞工学研究センター長と米ソーク研究所のチームが発見実証した。この方法は自分の体内での移植なので拒否反応もない究極の糖尿病治療だ。実験では、インスリンを分泌する細胞が死滅する1型糖尿病の実験ラット、血糖値約600では、神経幹細胞を移植しないラットは8週間後に死んだ。しかし、移植したラットは15週間後に血糖値が3分の1の約200まで下がった。生活習慣病でインスリン分泌低下する2型糖尿病の実験ラットでは、血糖値は神経幹細胞の移植7週間後に、当初の血糖値230から約100に正常化し、その後、3カ月間効果が持続した。

このような画期的な医学の発展を知ると、コントロールの大切さが身にしみる。一旦、合併症が起きたら元に戻すことは殆ど不可能だからだ。糖尿病の合併症は、網膜症による失明、腎不全での人工透析、脳梗塞、心筋梗塞と重大な病ばかりで、安易な考えは禁物だ。

しかし、神経幹細胞移植がすぐに人体に応用できる訳ではない。まだまだ、糖尿病のコントロールと病態の緩和は重要だ。それについて、NHKためしてガッテンでの2型糖尿病を完治させる方法は興味深かった。その方法でも、手遅れでなければ十分に健康体に戻すことができる。その方法は強化インスリン療法と呼ばれ、インスリン注射を1日3回または1日4回行う頻回注射法だ。この強化インスリン療法で良いコントロールを続ければ、合併症の発生や悪化を少なくするだけでなく、完治に近い結果が得られる。

対象は糖尿病のコントロール悪化期間が10年以内。それ以上になると、インシュリンを分泌するβ細胞自体が死んでいるか弱り過ぎて回復できない場合が多い。注視すべきは、従来の糖尿病の経口血糖降下薬は、逆にβ細胞を死滅させてしまう危険があることだ。今までは、糖尿病が悪化すると経口血糖降下薬を服用していた。経口血糖降下薬はインシュリンの代わりをする訳ではなく、β細胞に働きかけてインシュリン分泌を無理に促進させるものだ。その結果、β細胞は早く弱って働かなくなり、インシュリン注射に頼ることになっていた。

強化インスリン療法は逆転の発想で生まれたものだ。糖尿病の初期からその療法を使うことで劇的な結果が得られる。糖尿病になってもβ細胞が死滅している訳ではない。多くは元気を無くして眠っているだけだ。高血糖を続けるとβ細胞は弱り死滅するが、早期に強化インスリン療法をすると、弱っていたβ細胞は元気になって健康体に戻るようだ。

この療法では、インスリンの分泌パターンを健康な人と同じようにするために、1日に 3〜4回インスリン注射をする。その結果、弱ったβ細胞が休養を取って元気を回復し生き返り健康体に戻る。具体的には、4回インスリン注射の場合は、朝、昼、晩の食前に速効型インスリン製剤。そして、寝る前に中間型インスリン製剤を 注射する。現在の注射針は日本の技術で極めて細くできていて、痛みは全く感じない。番組中の注射嫌いの患者は、まったく平気だった、と言っていた。

私見だが、この原理を発展させれば、個人的にもできる療法がありそうだ。
私は8年間の母の介護の間の、5時間睡眠の極度の睡眠不足にストレスが加わり血糖値が悪化した。睡眠不足はβ細胞を疲弊させ、糖尿病の発症を招く。まして、私の上の姉は糖尿病で70歳で死んでいる。私は素質がある上に発症要因を重ねてしまった。

今は、糖質を1日150グラム以下に抑え、運動を組み合わせることで正常値を保っている。たとえば、食後2時間値が200mg/dlまで上がっていたのが食後20分早足で歩くだけで100mg/dl以下の正常値に抑えることができている。合併症予防には2時間値が140mg/dl以下であることが求められているので、極めて良いコントロール状態だ。更に1〜2月間の血糖値を反映するヘモグロビンエーワンシー(HbA1c)は5.1%と正常値の 4.3〜5.8%を満たしている。糖尿病治療において、腎炎や網膜症などの合併症を防ぐためにHbA1cは6.5以下を保つように指導されている。

私の方法と強化インスリン療法の差異はどこにあるのだろうか。強化インスリン療法の方が優れているのは明白だが、食事に運動を組み合わせて、健康体と同じ血糖パターンを保つことでも、β細胞をの回復が図れそうな気がする。実際、現在の私は健康感があり疲労感や気力低下は全くない。血糖値のパターンもHbA1cも正常で、内科医は何の心配もない健康体だと言っている。しかし、強化インスリン療法には興味がある。そのうち、糖尿病専門医がいる病院で相談してみるつもりだ。

H3

緑道公園から桐ヶ丘。
秋らしい空になった。

Ma_3

|

« ジャパンリスクに嫌気がさし、日本を捨てる金持ちが急増。11年10月4日 | トップページ | アップルの会長ジョブズ氏死去に思うこと。11年10月11日 »