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2011年10月16日 (日)

NHKテキストの100分の名著「ブッダ、真理の言葉」が面白い。 11年10月16日

最近読んだ中で面白かった本は、NHKテキストの100分の名著「ブッダ、真理の言葉」だ。
テレビ番組が良かったので、すぐにアマゾンから取り寄せた。新刊は売り切れで、古本を1000円程で買った。定価は550円。人気があるようだ。

動機は真面目だが読んでみると宗教書にありがちな難解で冗長なところがなく面白い。100ページほどにシンプルにまとめてあるので、気楽に拾い読みしても奥が深い。散歩先の自然公園の古民家の座敷に寝転がったり、東京北社会保険病院の庭の芝生に寝転がったりして、適当にページを開き、数ページだけ読む。元が仏典なだけに数ページだけでも心を打つ。

「ブッダ、真理の言葉」は釈迦が最初に説法した原始仏教について書かれている。我が国のは大乗仏教とよばれ、インド・中国を経て伝わるうちに原典とかなり変異してしまった。
原始仏教に近いのは東南アジアで信仰されている上座部仏教だ。上座部では一生に一度は出家しなければならない。それに対して、大乗では専門職の僧侶に従えばだれでも救われる。そこがインド・中国・日本に受け入れられた理由だろう。

最近、目に留まった箇所は瞑想についてだ。どの宗教でも瞑想は重要な宗教行為だ。目をつぶり静かに心の中を見つめる。もし、完璧に行えれば、あらゆる苦しみから解放される。

上座部仏教での瞑想の仕方が分かり易くて面白かった。方法は青く塗られた円盤を用意する。瞑想するには、その青色の円盤をじっと眺め心が青色一色に満たされるのを待つ。そして、満たされたら瞑想室に移り青色一杯を維持する。要は一つの事で心が一杯になれば、それで瞑想に達したことになるので、対象は何でも良い。

瞑想のための変わった対象に屍体がある。屍体は一度見ると心から離れないから瞑想に良いらしい。だから、タイの寺院では屍体の写真集を売っていると言う。内容は凄まじく、礫死、焼死と、ありとあらゆる屍体がカラー写真で乗っている。しかし、猟奇趣味とは一線を画す大変真面目な本だ。考えてみれば、死は重要な命題である以上、大変奥の深いことだ。日本でも、平安期のある美しい皇后は、遺言で自分の屍体を野山に放置させ、腐乱し、野犬に食われ骨に変わるまでを絵描かせて、寺院で公開させた。以前、凄いことをと思ったが、今思うと仏教に篤く尊いことだ。

大乗仏教での瞑想方法に座禅があるが、こちらは難解で庶民には分かりにくい。その点、上座部仏教の瞑想は分かり易い。だから、庶民まで根付いたのだろう。

今の私は悩みが深い。体力も年々衰え、収入も不安定で、常にホームレスの不安がある。加えて一人暮らしの寂しさがある。
最近、心を満たしているのは俳句だ。歩きながら延々と考えていると、いつの間にか没入して瞑想状態になる。この瞑想方法のおかげで悩みがとても軽くなった気がする。おまけに俳句が残るのも良い。

O3O12O11O4O7
今日は久しぶり秋晴れ。雲一つなく暑いくらいだ。
遠出しようと荒川土手へ出かけた。日曜で人出が多く、あちこちでバーベキューをしていた。人出が多いと言っても大変広い場所なので、実際の行楽客は点在するだけだ。


 秋空に 古煙突の一本気

新河岸川河畔の古い紙加工工場。
40年前でも、つぎはぎだらけの古ぼけた工場だった。だから、50年以上は経た工場のようだ。


 子供らは 花よりバッタ秋野原

咲いているのはキバナコスモス。女の子と男の子の会話が可愛い。彼らの脇を通って下のアスファルト飛び降りると、100円玉が落ちていた。何か良いことがありそうで嬉しくなった。


 女一人 すっくと立ちぬ土手の道

彼女は思案気に、しばらく案内板を眺めていた。若くない主婦だが、たたずまいに何となく惹かれて撮った。


 朝帰り 枯れ草寝床のネコ団子

新河岸川の堤防内側に、強そうなドラネコが寝ていた。よほど眠いらしく、近づいても、ちょっと目を開けただけで、すぐに寝入った。


 少年を ぼんやり見てるバッタの目

他はすぐに逃げるのに、このバッタは近づいても逃げなかったので撮れた。子供の頃から不思議に思っているのは、バッタの複眼の虹色の輝きだ。


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