世界人口70億突破。TPP推進の影に食料による米国の世界支配が見える。11年10月26日
世界人口が70億を越えた。一番の増加地域はインドとアフリカ。しかも同時に、その地域での高齢化は進む。中国では30年以上一人っ子政策を続けた結果、年々、少子高齢化は深刻になる。更に、農地を潰しての都市化は進む一方で、残った農地の砂漠化も深刻だ。
一方、食料の大量生産地域の将来も危うい。米国は生産した食料と同じ重さの肥沃な土壌を、毎年、風雨で失っている。更に、米国の多くの穀倉地帯が地下深い化石水に頼っているため枯渇は必然だ。オーストラリアも穀物輸出国だったが、去年は大干ばつで不作だった。頼りの地下水は最近塩分濃度が上がり、廃棄された農地も多い。アマゾン開拓地の砂漠化もこれから進行しそうだ。そのように農産物生産国の輸出余力が先細りの現状で、TPP推進を進めるのは極めて危険だ。
TPP推進の目玉は関税撤廃だ。その結果は、700%の関税で守られていた日本の米生産壊滅に繋がる。最低限、主食の自給を補償するのならTPP推進も可能だが、現状では米国の意向に押し切られそうだ。その結果、参加国の農産地は荒廃し食糧生産は落ちる。人口増加が確実な今、全世界の食料生産を減らす政策が正しいか否か明白だ。
米国はしたたかで戦略的な国家だ。今までは軍事力で世界を支配していたが、TPP推進を使って、食料による支配を狙っているように思えてならない。
歴代日本政府もTPP推進に関し、全く無策だった。自民党政権時代、膨大な予算が農業に注ぎ込まれた。しかし、その殆どは土建屋を儲けさせるだけの、農道建設、不必要な灌漑工事など箱ものに注ぎ込まれ、農業の合理化には殆ど役に立たなかった。農業補助金も、使い道が中央政府に管理され、効率的に役立っていない。金は出すが、使い道は地元に任せる。そうしていたら、農業合理化が進み、今より国際競争に勝てる農業ができていた。
今日、木枯らし一号が吹き、上着を着て散歩した。4月から開けっ放しだった台所の窓を閉めた。土曜あたりからは、少し暖かくなりそうだ。
寒い夜 自販機律儀に客を待つ
夜、暗くなってから散歩した。体育館裏の寂しい場所で、四角い大きな体の両脇に子分を従えている姿が可愛い。暗く寒くなって人通りがなくなっても、律儀に客を待っている。紫の光りは誘蛾灯。隣りのテニス場の虫除けのために設けられている。
桐ヶ丘体育館。
日が落ちるのが早くなった。まだ6時なのにこの暗さだ。上の写真の自販機はこの体育館裏にある。
体育館 夜の灯りの 汗の音
自販機はこの裏にある。
勤め人が、夜の体育館で汗を流している。体育館は東京オリンピックの時に建てられた。武道館を小型にしたような8角形だ。
スズメ宿 夜の道より大騒ぎ
裏は桐ヶ丘団地。この木はさしずめスズメヶ丘団地だ。
夕闇の 時計見上げてネコ背伸び
写真の空を昼間の雲の浮かぶ青空に変えると、マグリットの絵になる。この前に、いつもノラネコがいる。
夜散歩 工事現場にホッとする
暗い寂しい道で、この灯りを見るとほっとする。この地下で、洪水調整用の巨大下水管の建設が2年続いている。完成は来年の春だ。
この工事が始まった頃は母は元気だった。
「何が出来るのだろう。」
近くを通る都度、つぶやいていた。
この工事現場を見ると、母を思い出し、一抹の寂しさを覚える。
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