重い2011年を私なりに総括した。11年12月26日
連日、今年を総括するTV番組が続く。私のは東北の大震災と津波と原発事故。地震津波は日月とともに復興するが、原発の解決は私が生きているうちには無理だ。次に気になるのは国債1000兆円超過。震災による非常出費がかさんだようだ。850兆までは何とかなると思っていたが、限界値に急速に近づきつつある。そのように国が危機的状況なのに公務員の給与ボーナスは上がった。八場ダムも東京都の外環道路もゴーサインが出た。原発建設予算も従来通り出ている。田原 総一朗氏によると、赤字国債もその他も総て野党自民党の責任で画策したものらしい。
とは言え、野党や官僚に良いように跳梁されているのは与党の政治力なさによるものだ。今まで、民主党政権を好意的に見ていたが、総理が代わっても非力のままでは深い失望感を覚える。それとも、赤字国債はわざと財政破綻を招いて一気に円安に持って行く深謀遠慮があるのだろうか。そうだとしたら危険なやり方だ。
日本の病根は官僚にある。無能な官僚が民間に天下りして日本を衰退させている。政財界のトップが無能ぞろいでも、一般人が世界一優秀なのでこの国は保っているだけのことだ。
原発は次々と停止し、電力不足は避けられないと電力会社は口を揃える。しかし、一般国民の驚くべき努力で、20年先の節電目標を前倒しに成功した。我が家でも、月に8000円以上使っていた暖房費を完全にカットした。むしろ、もっと電力を使って電力不足に陥らせて、原発再稼働と新規建設を進めさせるのが電力会社の魂胆だろう。今まで、電力会社と政府は二人三脚で電力浪費を進めて来た。その目的に一番合致していたのが原発だ。理由はその方法が彼らへ莫大な利益をもたらすからだ。だが、国民はバカではない。その魂胆はとうに見透かして更に節電は進める気配だ。
そこまで国民を愚弄できるのは、東電への天下り官僚が多いからだ。51人の天下り官僚が在籍し、そのうち32人が警察庁および警察出身者が占める。だから、原発事故を引き起こしても罪には問われないないシステムになっている。今回、福島のゴルフ場が汚染によって運営できなくなったために、東電を訴えたが負けた。「放射性物質の所有権は、それが見つかったゴルフ場にある。だから東電は責任を取る必要はない。」が判決文だった。
先日、イトーヨーカ堂で野菜を買うと、いつも使っている八百屋の二倍以上の値段だった。産地を見ると九州など西日本産ばかりだ。いつも買う八百屋は茨城千葉栃木の関東一円の産。安いのは風評被害が根深いからのようだ。私は今程度の汚染は歯牙にもかけていない。
東京都に続き横浜が震災地の瓦礫を受け入れると決まった。条件は放射性セシウムが1キロあたり100ベクレル以下。がれきの焼却灰の放射性セシウム濃度が1キロ・グラムあたり8000ベクレル以下なら、埋め立てが可能との環境省指針。放射性セシウムは自然界には殆どなく、あれば原発由来と考えられるのでその量が指針として用いられている。ちなみに、セシウムは体内に吸収しやすく排出も早い。体内に留まるストロンチウムなどと比べると実害は小さい。
福島産米にセシウムと報道されていたが、産出した田圃はカリウム分が少なく、その代わりに吸収されたようだ。そのメカニズムが分かっているので、カリウム肥料を田圃にしっかりすき込むことで防止できる。
放射線に対して、人工的なものは危険で自然なものは安全との大きな誤解が一般にある。放射線の危険度は人工も自然もまったく同じだ。たとえば、花崗岩はウラン、トリウム、ラジウム、カリウム40などの放射性物質を含有し1キロあたり1000ベクレル。そして、自然な成人一人あたりの身体に含まれている放射性物質は4000ベクレルで、キロあたり66ベクレル。人間の焼却灰は濃縮されるので埋め立て可能な基準値に近い数値だ。
核実験が盛んだった私が若い頃の人体内セシウム137の量は500〜600ベクレル。これに自然放射性物質を加えると環境省の汚染瓦礫の指針にかなり近づく。セシウムはすぐに排出されるので、核実験が中止されてからは自然値にもどり、1986年チェルノブイリ事故で再度体内量60ベクレルに高まった。現在は、再び20ベクレルに戻っている。
先日問題になったストロンチウムは核実験時代の残さが殆どで、原発事故で発生した量は極微量だ。植物にはそれぞれ放射性物質の移行係数があり、野菜の係数は小さい。だから、高レベル汚染地で作られた野菜でも、吸収されている放射性物質は少なく、私は気にせず関東産をたっぷり食べている。しかし、科学を無視した煽動家たちは土壌汚染のみを言いたてている。彼らは不安を煽り立てるばかりで対策は提示しない。本当は高レベル汚染の土地で、汚染していない野菜を作るのは難しくはない。適切な土壌処理をすれば、作物に吸収される放射性物質を激減できる。
写真は鉄道に架かった大宮の陸橋。
冬入り日 橋の向こうに我が家あり
クリスマスは昼間、大宮の浜田氏を訪ねた。出る前に何かいらないかと聞くとケーキが欲しいと言う。
赤羽駅前のケーキ屋は何処も大混雑であきらめた。空いていたケンタッキーで適当に買おうと思うと、窓口におじいさんとおばさん。おじいさんはメニューの一つ一つに説明をさせて、なかなか決まらない。コーヒーを頼んだおばさんは携帯画面を見せて只サービスを貰おうとしているが、その画面が出て来ない。たちまち、私の後ろに10人ほどの列ができたが、おばさんもおじいさんもまったく気にしていない。電車に遅れそうなので、買うのは諦め高崎線に飛び乗った。
午後8時まで二人で飲んで帰った。帰ると歯茎が痛く口が開きにくい。歯石のクリーニングは済ませているので、原因は他にありそうだ。風邪の引き始めかもしれないと思い、葛根湯を飲んで早寝した。
25日の朝には痛みは軽くなっていた。やはり風邪のようだ。毎年、年末は忙し過ぎて体調が悪くなる。振り返っても、爽やかに新年を迎えたのは若い頃だけだ。一人で、料理洗濯正月準備に年賀状書きと忙しいのも原因だ。今年こそ、年末年始はずぼらに過ごしたいと思っている。
年末に入り、環八の交通量が激減した。
クリスマス前の銀座。
仕事の打ち合わせで出た。どちらも仕事納めで忙しい。
もみの木で 失業サンタは首くくり
有楽町駅近くのパチンコ屋入り口でお客を招くモデルさん。
写真を撮っていいか、と聞くとVサインをした。
「可愛いんだから、Vはいらないよ。」
と言ってもう一枚撮ったが、やはりこちらが良かった。
寒風の中、大変そうな仕事だが、パチンコ屋ならギャラは良さそうだ。
イブの夜に 背中寂しく春を買う
偽天使 聖夜の道を舞い去りし
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