着ぐるみに 一時の夢 風の街 12年1月15日
リュック・ベッソン監督、2006年5月公開「アンジェラ」をアップルストアーからダウンロードして見た。代金は200円。
ストーリー・・・パリに住むアルジェ系米国人の主人公は嘘つきで何の取りえもない冴えない小男だ。彼はマフィアから借金の取り立てを受け、午前0時までに返済しないと殺される。しかし、返せる宛はまったくない。万策尽きた彼はセーヌ川に身投げしようとする。しかし、逆に180センチの長身金髪美女を助けてしまう。
彼女は不思議な力を持ち、彼に降り掛かっている問題を次々と片づけてしまう。彼女には彼に内在する純粋な気持ちを引き出す使命がある。彼女は謎に満ちているが最後に爽やかに何者か判明する。
・・・これから見る人のために最後は明かさないが、久しぶりに心地良い大人のファンタジーを見た。今の私たちには夢見る力が必要だ。ファンタジーこそ閉塞した今の日本に風穴を開けてくれるような気がする。
明日16日は誕生日。
一番嬉しかった誕生日は二十歳の時だ。
これで大手を振ってタバコを吸い酒を飲み、選挙に行けると高揚感があった。当時の成人式は今程盛んではなく、興味はなかった。友人たちも成人式に出席したものは一人もいなかった。
式が終わってから半月程して、北区からアルバムが送られて来た。アルバムはでかでかと金文字が刻印してあって使う気にならずいつの間にかなくなってしまった。
それから後の誕生日には感慨も記憶もない。ただ、40歳になった時は、いよいよこれで中年かとの思いが印象に強い。それから、50歳を過ぎると月日の経過は加速してあっという間に今に至ってしまった。だからか、20年前のことを昨日のことのように思い出す。
冬木立 見飽きるほどに誕生日
最近面白かった番組はブラタモリ「江戸の盛り場〜吉原編〜」と爆問学問「免疫力アップダウンクイズ」だ。
江戸期の吉原は女性も行く大観光地だった。吉原大門をくぐると当時の大スターの花魁道中に出会え、女性たちは絢爛豪華なファッションを眺めて楽しんだようだ。
吉原近くには古紙再生業者が多く、紙すき職人たちが煮詰めた古紙が冷める間、吉原を一回りして時間つぶしをしたのが「ひやかし」の語源になった。
爆問学問も免疫学者の順天堂大学教授奥村康氏の飄々とした話しがとても面白かった。ガン細胞は健康体でも1日に5000個発生していて、それを免疫細胞のNK細胞が見つけ出しては消滅させている。それで取り残されたガン細胞が増殖してガンが発症する。だからNK細胞を弱らせるストレスや夜更かしは避けなければならないようだ。蛋白質が不足してもNK細胞は弱る。たからバランス良い食事が必要なようだ。
コレステロールがNK細胞を増やすことは楽しい話しだった。頭を良く使いスケベーな人はコレステロールが高く、ちなみに教授の数値は290と私と同じくらい高かった。コレステロール値が高いとガンになりにくく長生きだそうだ。そう言えば母もコレステロールが高く、97歳まで生きて長命だった。
どこかしら あいつに似てる 冬木立
真冬の新宿御苑は穴場だ。閑散として殆ど人影がない。出会ったのは外人のアベックと近所の保育園の小さな子供たちだけだ。私のような普通の日本人は本当に少なかった。
着ぐるみに 一時の夢 風の街
ゆるキャラはリラックマ。サンシャイン通りの遊技場前にいた。通り奥の池袋東急ハンズへ寄って、新宿へ向かった。
新宿駅ビルのトゥールズで絵の具を買った。前身のいずみやの頃はデザイナーやイラストレーターで何時行っても混雑していたが、今は客は私だけで閑散としていた。
その後、世界堂で画材を買った。トゥールズと比べるとレジに行列ができているほどの大混雑だ。都内では世界堂の一人勝ちのようだ。パソコンの発達でデザイン業界での画材の需要が激減した。その上、世界堂に客が集中して、割を食った他の画材店は厳しい状況のようだ。
世界堂の後、直ぐ近くの新宿御苑へ寄った。御苑は数十年ぶりだ。閑散とした遊歩道を老いた母娘がゆっくり歩いて来た。
冬の道 老いたる母の手を引きて
冬枯れの林の下、至る所水仙が満開だった。
夢うつつ 水仙咲きし枯れ野原
世界堂はよく行くのに、すぐ近くの新宿御苑に寄ったことはない。冬の御苑に人影はなく、清々しかった。今の季節は静かで、至る所水仙が満開で、10月桜も満開だった。
冬木立 ビルより高い 志し
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