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2012年3月13日 (火)

サウジが原油輸入国に変わり、日本から発電所と送電線が消える日。12年3月12日

産油国のサウジが近い将来、原油輸入国に変わると言う。しかも2014年からは財政赤字にもなる。現状を見ると、予測は大袈裟でなく現実味を帯びている。

世界の原油消費量は、一人当たり日本-約5リットル/日、米国-約10リットル/日に対し、サウジは15.5リットル/日だ。何故に多いかと言うと、海水の淡水化を始め大量のエネルギーを消費しているからだ。しかも、サウジの社会手当てはきわめて厚い。もし、この支出を減らすとシーア派勢力が台頭して革命が起き、サウジ王家は確実に崩壊する。

サウジ油田の老化は進み、予想以上に枯渇は早まっている。その結果、2020年から原油は高騰し2030年には現在価格の3倍以上の1バレル-321.7ドルが予想されている。
加えてブラジル、ロシア、インド、中国などの新興国の石油需要増加が予想されるので、もっと高騰するかもしれない。

原油が発電の燃料として使われた時代は、代替えのシェールガスが開発されているので殆ど終わっている。サウジでは原油は輸出だけに振り向け、国内消費エネルギー源は原子力と太陽光に求めようとしている。省エネ対策も重要課題で、その分野に強い日本は商機を得ることになりそうだ。ちなみにサウジは2030年までに原発を16基建設する予定だ。その原発を受注するのは多分、日本のメーカーになる。

良いニュースもある。
先日、三菱重工業が、天然ガスを燃料とする出力250kWのSOFC(固体酸化物型燃料電池)の実証試験を2012年夏に始める計画を明らかにした。その後、2013年度中に製品化して受注を開始する予定だ。
SOFCは発電効率がとても高い。例えば、JX日鉱日石エネルギーが去年秋に発売開始したSOFCは、出力0.7kWで発電効率が45%。競合する従来の固体高分子型燃料電池(PEFC)に比べて10%も効率が良い。今回の三菱重工業のSOFCは、出力を250kWと高めることで効率を向上させ、発電効率は55%と、高性能の天然ガス火力発電の発電効率58%に迫っている。

この技術が更に高効率に進化して価格が低下すれば、電力会社と送電線は不要になる。そして、家庭電力は小型電池で発電するようになり、街中から送電線が消えることになる。
大量の電力を消費する工場では大型電池から給電するようになる。大型は発電効率は更に高く、SOFCにガスタービン・蒸気タービンを組み合わせると、出力80万kW規模で発電効率70%以上も可能だ。

SOFC(固体酸化物型燃料電池)の燃料の天然ガスは、幸いなことに日本周辺の海域にメタンハイグレードの形で必要量の100年分以上はある。ただし、開発が順調に終わるまでに10年近くかかり、その間のエネルギー確保は問題だ。

その現状では、原発廃炉は重い課題だ。国内にある核物質を何処にどうやって廃棄するか、まだ何も決まっていない。それまで現在の原発内に保管しておくのなら、そして、原油や天然ガスが高騰するのなら、原発で燃やして、廃棄費用を積み重ねる方が合理的なのでは、との考えが生まれている。

脱原発は正論だが、すでにある廃棄物と核燃料は永久に抱え込まなくてはならない。有効な廃棄方法が見つからない以上、そのような現実的対応は必要になるかもしれない。

E2

 寒風に 負けずに優し春日射し

今日は冷たい北風が吹いていた。しかし、日射しは春そのもので、外に出ると、意味もなく幸せを感じた。

 払う程 稼ぎなくとも確定深刻

先週、青色申告へ王子へ。駅傍の北とぴあに臨時受付があるので楽だ。必要経費は収入の3倍。この1年、どうやって暮らして来たのか我ながら不思議だ。
その後、17階の展望台へ行った。

E3E4 看板に 何かあるけど 読めニャいよ

王子駅近く。写真のお二人ともに威張っているが、お金は払っているのかな ?

今の時勢なら"月極駐老人場、無断駐老人厳禁、放置老人撤去します" もありそうだ。笑えないけど・・・先日立川で "月極屍体置き場" があったくらいだから・・・

王子駅近くの音無親水公園にて、橋向のマンションは印象深い。

 春の空 見上げてくれと死者の声 3,11

昨日は澄んだ青空で、亡くなった多くの方の魂がそう言っているように思えた。
あの震災の日から、1年も過ぎてしまったとはとても思えない。残された方達の哀しみは却って深くなったように思える。

先日、4歳の坊やを亡くされた若いお母さんをNHKが取材していた。彼女は常に死の誘惑に駆られると話していた。グリーフケアでは、子供に先立たれた母親の哀しみが一番深い。その哀しみは10年を経ても薄まらず、ストレスによる病気で亡くなる方も多い。

死別による哀しみは長い終わりのない階段を上り続けているのに似ている。上るのをやめるには死ぬしかない。周囲がすべきことは階段途中に踊り場を設けてソファーに休ませ、平易な別の道を作ってあげることだ。間違っても階段を上り続ける者に「頑張れ」と励ましてはならない。疲労困憊して倒れてしまうだけだ。

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赤羽台団地。去年まで、ここに単身者用の建物があった。
昨日は、クリスチャンの知人に誘われて、本郷の教会へ慰霊コンサートへ行った。

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