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2012年4月26日 (木)

未来予測によると40年後、日本は極東の貧しい小国になる。12年4月26日

二十一世紀政策研究所が、2050年までの日本と世界五十ヵ国地域の長期経済予測を発表した。
それによると、日本は少子高齢化の進行で、2030年以降マイナス成長に落ちこみ、最悪のケースでは先進国から脱落する可能性があると言う。
予測は、為替レートの変動、労働人口・資本投資など、一定の前提からシミュレーションしたものだ。だから、前提条件が変われば結果も大きく変わる。今回のシミュレーションは、少子高齢化対策の失敗、国民貯蓄や企業投資の減少、などの前提での予測で、日々進展している科学技術を無視したものだ。

マンパワーの衰退については、もし人口を右肩上がりに増加させないと経済が成り立たないとしたら地球は人で溢れ、自然破壊と食料難で確実に死の惑星になってしまう。そのような破滅が起きないように、四十年後は革新的な科学技術が無数に生まれている。たとえば、全人類の知能を結束してもかなわない人工知能が確実に実現している。人工知能により国家間の格差はなくなり、アンチエイジング医療が実現し、人類の抱えた深刻な問題のほとんどが解決している。

未来予測では無視しているが、日本は隠れたエネルギー大国だ。世界六位の排他的経済水域を持ち、膨大な天然ガス、レアアースなどの資源が手つかずのままだ。四十年後と言わず二十年後でも日本の科学技術でそれらは活用できる。中国が尖閣諸島を領有化しようと企んでいるのも、周辺に石油資源が眠っているからだ。

エネルギー自給ができれば経済構造は激変し、食料は工場で効率的に栽培され、日本は自給自足の国へ生まれ変わる。四十年後の人工知能実現の頃は核融合炉が実用化されている公算が大きい。その特性は、二酸化炭素が出ないことだ。しかも、従来の原子炉のような連鎖反応の暴走がなく、極めて繊細なバランスで反応持続させているので機能喪失時の炉心溶融リスクは考えられない。

核融合の重水素などの燃料は海水から無尽蔵に得られる。高レベル放射性廃棄物も従来型原子炉より格段に激減する。炉壁の素材は高い放射能を持つことになるが、現在研究されている新素材で解決する。それでも残る放射性廃棄物は、他の物質に変えて半減期を短くする方法を人工知能が実用化してくれる。

エネルギーコストが下がれば、デフレ弊害なしに物価は下がる。労働生産性は上がり、労働者は週休四日以上となる。ワークシュアリング枠が広がり失業者はなくなり、社会保障は充実する。

少子高齢化による若い研究者不足についてはまったく問題はない。現実には博士号を持った優秀な若者たちが大量に失業している。若者が減れば、才能を埋もれさせていた彼らにチャンスが与えられる。むしろ、人と人工知能との仕事の奪い合いが問題となる。

予測には移民を受け入れないから衰退するとあったが、それはロボットで置き換えることができる単純労働者の分野だけだ。移民の効果は一時的で、現在のヨーロッパ先進国が抱えているように、やがて文化摩擦や日本人労働者との仕事の奪い合いを引き起こすことになる。更に、若返った老人たちが仕事の奪い合いに加わることになる。現在でも、優秀な外国人は受け入れていて、中国人だけでも150万人が働いている。未来社会はロボットの進化により人手不足はあり得ない。むしろ、仕事は人を退屈させないための娯楽に近いものに変化する。

四十年後にはアンチエイジング医学がめざましく進化して、平均寿命は青年の若さを保ったまま百歳を超えていると予測されている。四十年後は六十歳が今の二十歳相当に若返り、八十歳の女性が子供を産むことだって可能になる。国民が若返れば少子高齢化の弊害は全て解決する。むしろ、老人が若返ったために介護施設や病院の経営が成り立たなくなることが問題となる。

予測では、2030年代からマイナス成長、2050年には世界三位のGDPが四位以下に落ちて中国と米国の約六分の一の規模となり、一人あたりのGDPは韓国に抜かれる。更に悲観的予測では、GDP規模は世界九位で、中国・米国の約八分の一に縮小する。そうなればわが国は極東の貧しい小国に落ちこむ、とある。

それらの予測は科学に無知な経済学者たちがグラフや数字だけ並べて考えたもので、現実的ではない。危機が強くなれば、科学技術は大きく前進する。やがて人工知能により世界の格差はなくなり、「先進国」とか「後進国」は差別語として消えてしまうはずだ。

現在でも日本には楽観的なデータが数多くある。独立行政法人物質・材料研究機構が発表した数字では、日本の都市鉱山にある金の総量は6,800トンで三兆円ほど。これは全世界の埋蔵量の約十六%。銀は60,000トンで世界埋蔵量の二十二%。インジウムは世界の六十一%。錫は十一%。タンタルは十%。そのように日本の都市鉱山には全世界埋蔵量の一割を超える金属が多数存在する。都市鉱山とは携帯やパソコンに含まれる希少金属のことだ。中国にゴミとして安価に輸出せずに地中に埋め、将来の資源として活用すべきだ。

天然資源にも特筆すべきものがある。九割以上を中国からの輸入に頼るレアメタルのアンチモンの大鉱床が鹿児島湾の海底で発見された。埋蔵量は、日本の必要量の180年分と推定される。ただし、毒性の強いヒ素を含んでいるので採掘するには新技術の開発が必要だ。

他にも、排他的経済水域の海底には世界トップクラスの大量のレアメタルを含んだ泥が沈殿している。それらの調査結果を元に、中国のシンクタンクは、将来、日本からレアメタル輸入する可能性有りと予測している。

天然ガスはメタンハイドレートの形で、日本近海に消費量の百年分以上の埋蔵量がある。現在では採掘コストがかかるが、世界最高の技術を持つ日本の四十年後なら、どれも実現していて、日本はレアメタルと天然ガスの輸出国に変わっているかもしれない。

この手の未来予測は新政策の地ならしのための脅しの側面が大きい。この悲観的な予測は最悪の事態をつなぎ合わせたもので、科学が進化しないことを前提にした非現実的なものだ。


M1


写真は近所の鯉のぼり。手前の花はハナミズキ。

 風止みて 空を見上げる 鯉登り

107人の死者・562人の負傷者を出した宝塚線--旧福知山線の慰霊式。息子を亡くした老いた母親が、哀しみは年々募ると話していた。私は母との死別からようやく喪失感が薄れて来た。子供を亡くした母親と比べると、私の場合はきわめて自然な死別だ。それは樹木が老いて倒れたのに似ている。やがて、倒木は土に風化し、数多くの若木を育てる、そのように思え始めた。

M2M3M4M5ハナミズキ。

 新緑に 遠く去りたる 会話あり

東京北社会保険病院屋上庭園。
病院のベンチである。多くの人たちは、一時腰かけて、去って行った。

スペアミント

東京北社会保険病院屋上庭園に沢山繁茂している。
清浄な場所なのでそのまま口に出来る。
軽く揉むと、爽やかな香りがした。

はみ出しているミントは直ぐに業者に刈り取られる。
もったいないので、積んで帰り、たっぷり使ったミントティーを作った。

 春日射し タンポポ組は大騒ぎ

東京北社会保険病院下の公園。

 風薫り 重き扉を 開け放つ

先日は8時間以上、パソコンでブログの修復をした。 
プロバイダー管理の部分なので一括修正はできない。 
2000を越えるページを一個ずつ、手作業でコツコツやっていたら首が痛くなった。

しかし、この春の気候の中を散歩したら疲れが取れた。

下写真は東京北社会保険病院の駐車場。
近く、新病棟建設が始まるので、この光景は消える。

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Goof

Mas

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