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2012年5月12日 (土)

プロも知らない貴金属製品の損をしない売り方。12年5月12日

どの家庭でも、金のペン先・入歯・小さなピアス・細いネックレス・ペンダントなどの金、プラチナ製品の小物が多く死蔵されている。それらを売れば高額な臨時収入になり助かる。しかし、正しい売り方を知らないと安く買い叩かれることになる。

例えば、宝石入りの指輪はダメだ。これは石を外し地金だけにしなければならない。よほど大きく高価な宝石ならともかく、2,3万程度の石だと、丸損した上に手間賃を差し引かれ買い取り価格はぐんと安くなる。ちなみに、石外しは飾り職の職人さんがやってくれる。

石外しには専用の道具が必要で、一般の方は難しい。もし、中石が割れても良い覚悟があるならニッパーで指輪の爪の根元を切れば簡単に外れる。小さなダイヤ外しは、割れるリスク承知なら石の後ろから銅釘などで強く押せば抜ける。専門職は指輪の再利用を前提に外すのでこのような荒っぽいことはしない。いずれにしても、石外しは専門職に任せたが良い。

買い取り業者はK18などの刻印は信用しないことを念頭に置いて欲しい。業者は一個一個 X線で組成を調べ、金・プラチナの量を算出して買い取りのリスクを加味して買い取る。リスクを取るのは、同一製品でも部分部分の組成が均一ではないからだ。

では、どうすれば高く引き取ってもらえるか。それはこまごまとした製品を金とプラチナに分けて、それぞれ溶かして "吹き固め" にしてもらうことだ。これも飾り職でやってくれる。工賃は高くても4,5千円程度だろう。量が多ければ地金商で割安でやってくれるが、個人客には敷居が高い。

飾り職を知らない場合は少し高くなるが宝石店で仲介してくれる。量があれぱ、少々手間賃を上乗せしても頼むだけの価値がある。また、時間はかかるが地金商を兼ねた買い取り業者なら "吹き固め" をしてくれる。その辺りは事前に電話で相談するとよい。

溶かして固まりにすることを "吹き固め" と言う。固まりにすると組成が均一になり、正確に金やプラチナの量が算出されるので正式な買い取り価格で引き取ってもらえる。"吹き固め" により金の含有量が落ちても組成は正確に出るので問題にならない。ただし、プラチナと金が溶けて混ざると分析精錬に大変手間がかかるので、その手間の分、買い取り価格は安くなる。

"吹き固め" の利点は、小さな貴金属製品、例えば金のペン先・入歯・小さなピアス・細いネックレス・ペンダントなどでも一塊にできることだ。仮にそれらの小さな製品を業者に持ち込むと、一個一個 X線で調べるのは煩雑過ぎるので、リスクを取った大雑把な買い取り価格になり、半分以下になってしまうこともある。

以上を実行すれば18金100グラム程でも 5〜10万は確実に高く売れる。

買い取り業者は御徒町・神田・近辺に多い大きな地金商を推奨する。貴金属地金で検索するとトップに幾つも表示される。貴金属商はプロの出入りが多いので信用できる。私の経験では古物商系は地金商・装身具系より買い取り価格はかなり安くなる傾向がある。更に、X線検査機を持っていることも必須条件でこれも事前に問い合わせると良い。

地金を持ち込むと店頭でX線で調べ、その場で金・プラチナの含有量を算出して、その日の相場で現金で買い取ってくれる。その時、健康保険証・パスート、運転免許証などの身分証明証が必要だ。きちんとした業者は買い取った後に明細伝票をくれる。くれないところは信用しない方が良い。地金商の場合、業者登録証などの提示を求められることがあるが、正直にないと話せば問題なく買い取ってくれる。

昔、彫金職人をしていた頃、金・プラチナの削り粉の品位の良いものは溶かして再利用していた。しかし、不純物の混ざったものはそのまま貯めて、定期的に分析精錬してもらって再利用していた。

絵描きに転向してからはそれらの削り粉はそのままにしておいた。絵描きの収入は不安定で、生活に窮するとそれらを売って随分助けられた。しかし、売りには無頓着で今思うとかなり安く売ってしまったようだ。今回はその反省に立って記入した。

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写真は昔の彫金作品「兵士の夢」を額装したもの。
作品の周りは母が作ったブレスレットで埋めた。
母はこれを90才から日に数本ずつ作り貯めたので、膨大な量が保管してある。
暇ができたら、これで覆ったテディベアでも作ろうと思っている。


F109z

絵本「青いナムジル」- パロル舎。
モンゴルの金持ちの娘を描きました。


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Ma_4

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Goof

Mas

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