個展まで三日で、忙しいお盆の入りになりそうだ。12年7月12日
今日は湿度が高いが、昨日までは溢れるような陽光だった。
ベランダから見える、御諏訪神社と東京北社会保険病院の豊かな木々が美しかった。
生きているものは美しく、生きていることは素晴らしい。
胆管ガンの末期だ、と同窓生から手紙が来た。周囲への浸潤がひどく手術は無理で、放射線治療をしている。胆汁の通路はステントで確保したようだ。親しくはなかったが、気の毒でならない。
この十年、毎年のように知人友人の訃報を聞いて来た。だから何を聞いても、何が起きても、そのような歳になったとの覚悟がある。
明日のお盆の入りに備えて絹張り提灯が飾ってある。
今日は雲が厚く日中も薄暗い。秋草の描かれた絹張りに灯りが淡く滲んで美しい。
その盆提灯は祖母が死んだ37年前に買った。それから、多くの精霊を迎えて来た。
3年前の母の死の前年、姉の新盆で母の頼みでベット脇に早めに盆提灯を飾った。
「盆提灯はいいね。」
夕食後、ベットに横になった母がつぶやいていた姿を想い出す。
今はこの世より、あの世へ行った家族たちの方がはるかに多くなった。
いよいよ個展まで3日で、ひたすら描いている。
先程、案内状の絵が完成したので下にアップした。
印刷に使った原画は売却済みで手元にはない。
読売新聞10日夕刊の作品展欄に載せて貰う時、
「案内状の絵は展示されますよね」と担当者に念を押されドキッとした。
これで、心配事が一つ消えた。
しかし、個展初日前日まで目一杯描くことになりそうだ。
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