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2012年8月25日 (土)

残暑に爽やかだった遠い夏を思い出す。12年8月25日

連続して絵の納品があり、FBを休んだ。僅かでも入金があると安堵する。それはフリーで生きている者共通の感覚だ。

すだれ越しの午後の陽射しが、仕事部屋の壁に縞模様を作っていた。寝転んでぼんやりと見上げていると遠くなった情景が蘇って来る。
濃紺の海に入道雲と白い眩しい砂浜。よしずばりのかき氷屋のキラキラ光るアルミ飾り。夏の飲食店の軒下には決まって、短冊に切った薄いアルミ版を着色して捻り、ゴムですだれのように下げてあった。その飾りは微かな風で回転し、キラキラと光った。それは少年時代の幸せな煌めきでもある。

昨日の午後、額装した絵を下げて赤羽駅まで歩いた。丁度、東京北社会保険病院下の公園にさしかかった時、聴いていた曲がカヴァレリア・ルスティカーナに変わった。傍らのムクの巨木を見上げると、青空を背景に梢が夕日に染まっている。見上げていると生きていて良かったと感動がわき上がった。

涼しい風の吹く緑道公園にさしかかると、毛むくじゃらのクーちゃんが私を見つけて駆け寄ってきた。ダックスフンドとテリアのミックスで、わんぱく坊主のように元気な子だ。
少し遅れて来た飼い主の女性が挨拶した。
「お母さまの命日は過ぎてしまいましたけど、お花をお供えしたいので・・」
彼女は住所を教えてくれと言った。しかし、そのお気持ちだけで嬉しいと、丁重にお断りした。

Haha母の終わりの頃、
「今日は死にそうだから、散歩は休もう。」
母は散歩前によく訴えていたが、私は無理に連れ出していた。
そして、クーちゃんに出会うと、母は弾けるように元気になり笑顔になっていた。その思い出を話すと、彼女はちょっと寂しそうな顔をした。

画像は海辺の街、樹下美術館蔵。
今も繰り返し、この架空の風景に気持ちは回帰する。

City

Ma_3

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Ma_5

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