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2012年9月13日 (木)

歩道すれ違いのチキンレースに見るマナー喪失。12年9月13日

九州から送って来た干物を毎日食べている。脂の乗ったムロアジの干物を焼いて、大根おろしで食べると、感動するくらい美味い。一人で「美味いっ ! ! 」と膝を叩いて、日本人で良かったと思うほどに美味い。

大根おろしは好きだが、下ろすのはあのトゲトゲがダメだ。昔、思い切り下ろしていて、ザラリと指の皮まで下ろして嫌いになった。だから、大根が残り2センチになったら止めて、残りはガリガリ齧っている。

今日、散歩していて気づいたこと。
狭い道ですれ違うときのマナーが失われている。
私は相手が誰でも必ず体をずらして道を譲る。その時の相手の反応は様々だ。

「俺の方が強い。」と傲然と通り過ぎるのは、老人と若者が多い。殊に社会的に地位が高かった老人は威張りたがり、若者は単純に「勝った」と自慢げに通り過ぎる。
「若者よ、そんなことで勝っても自慢にはならないぞ」

女性は一人の場合は私と同じように道を譲る。
しかし、2,3人のグループになると豹変する。横一列に並び話に夢中で私など眼中にない。

知人の女性に、狭い道では縦一列になつて歩いたら、と言うと、
「横一列は民主主義で、縦一列は軍国主義だ」と息巻いていた。
もちろんそれは冗談だが、人類史を考えるとあながち冗談ではない。平等意識が強い女性グループは横一列に並びたがり、男は序列を作りたがる。
本当はそんなことは関係ない。
「狭い道ではプライドを捨てて譲り合うのがいいぞ」

親子連れの反応は大きく別れる。躾の良い親だと子供の手を引いて道を譲る。しかし、半数以上は無関心で子供を私にぶつけても平気で過ぎる。でも、元気な子供だと、親に関係なく反射的に避けてくれる。

以上は日本人の反応で、他のアジア人となると更に悪い。母国の弱肉強食の世界をそのまま持ち込んで勝負してくる。
「狭い道でチキンレースなんか、やるんじゃない」

しかし、西欧人は違う。私が避けると同じように避け、笑顔で「失礼」と言う。
江戸期には道のすれ違いの作法が確立していた。江戸では私が避けた時は、相手も肩を少し引いて、自分も配慮していることを示した。その作法は是非に復活して欲しい。もしそうなったら、とても住みやすくなるのだが・・・

雨の日も嫌だ。すれ違う時だけでなく、人ごみで傘の先端を後ろに突き出しながら歩いているのがいて本当に嫌だ。小中学校教育で芸術の時間を減らしたため、想像力がなくなったのも一因かもしれない。

画像は床屋さんのラッキー。
床屋さんの若い甥っ子がアパートでこっそり飼っていたが、大家に見つかって泣く泣く床屋さんに預けられた。
それから18年、我が子のように育てられ、5年前に死んだ。
とても利口な子で、教えないのに食事の後は水でうがいしていた。だから死ぬまで健康な歯が全部揃っていた。

亡くなった後、慰めようと木の皿に描いてプレゼントした。

Lucky

Ma_3

Ma_4

Ma_5

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