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2012年11月26日 (月)

いつの間にか赤羽が故郷になった。12年11月26日

昨日、夏に装丁用に納品した絵の返却受け取りに茅場町へ出かけた。
事務局では担当のOさんが日曜出勤して待っている。茅場町はビジネスマンでにぎわっている界隈だが、日曜は閑散としていた。

宝町ランプ出口の路傍に出されたゴミ袋がカラスにでも破られたのか、中からペットフードがこぼれ落ちていた。それを10羽の雀たちが楽しそうについばんでいる。都心の雀は警戒心がなく、すぐ傍まで近づいても逃げようとしない。心なしか、みんな赤羽の雀より太っていた。

絵を受け取った後、しばらく雑談をした。Oさんは私に近い年代なので、話題は自然に墓や老後のことになる。茨城出身のOさんの墓は遠く不便なので孫が出来たのを機に都心に移したと話した。孫がいてくれれば、無縁になる心配がないと思ったようだ。それから、何処でどのように死ぬのが良いかになり、私の母のように在宅で家族に看取られるのは到底無理と言ったことになった。

事務局を辞してゴミ置き場の脇を通ると食いしん坊の雀が3羽、まだドックフードを食べていた。太りすぎて飛べなくなるのではと心配になった。

茅場町から銀座に出て伊東屋別館に寄った。ここは私の使っているリキテックスの絵の具が充実している。ソフトタイプの絵の具と筆を補充して会計すると2万を超していた。商売道具だから惜しむことはできないが、痛い出費だ。その値段で20インチの薄型テレビが買えると思った。昔のテレビは絵の具の10倍はしていたから価格の下落に驚く。
その後、海外万年筆の売り場を覗いた。どれも個性的で美しかった。

以前、ドイツのkaweco社の万年筆をお土産に貰った。ウルトラマリーンの美しい透明軸の万年筆だが、インクが切れているで使っていない。軸のように美しいブルーのカートリッジ・インクを年賀状の宛名書き用に買った。ドイツ製の万年筆の書き心地は固く、日本製の方が滑らかでずっと優れている。ペン先を正確に作る技術は日本が上と思っている。

それから、有楽町駅の前のビックカメラで年賀状用紙とプリンターインクを買った。これで、今日の買い物額は3万近くかかり、一気に財布が軽くなった。毎年、年賀状にはうんざりしているが、こちらも取引先への礼儀を兼ねているので止められない。

黄昏に赤羽に着いた。この駅で下車するとホッとする。道路の補修の跡から店のたたずまいまで、「お帰り」と言ってくれているような安堵感がある。街を行き交う人も見覚えのある人ばかりで故郷みたいだ。まだ空に薄明かりが残っていたので、木立の多い病院を抜けて帰った。
もし、赤羽で最期を迎えられたら人生最高の終結だ。しかし、期待通りには行かないだろう。

円安と同時にウォンが値上がり傾向で、輸出関連企業はやや上向いているようだ。今まで、ウォンが安過ぎて、日本企業は苦戦していた。もし、その傾向が強まれば、やや景気は持ち直すかもしれない。

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今日は冷たい雨だった。それでも、暖房は入れない。タンパク質を十分にとっているので、体の芯から暖かく寒さが気にならない。

夜は、伊東屋で買った粘土を使って母の人工関節オブジェの型を作り石膏を流して固めた。完全に乾燥したら、母の作ったビーズの腕輪で石膏表面を埋め尽くすつもりだ。

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