日本の未来に少しだけ明るさを見た。12年12月5日
先日のNHK「鶴瓶の家族に乾杯・杏・静岡県伊豆の国市」に登場した子供たちは礼儀正しくて、思いやりがあり、とても良かった。
鶴瓶が地元の小学生の女子三人を伴って「農兵節」の老弾き手を訪ねた時、女子の一人はさりげなく皆の靴を揃えていた。その姿を逃さず捉えていたカメラも良い。
女優・杏が男の子三人を伴い、田んぼ脇の用水路にフナを放流しに行ったシーンは、子供の頃を思い出して懐かしく胸が熱くなった。杏が平気てカエルを捕まえている野生児そのままのシーンも、さよならを告げて少年の一人が田んぼ脇の農道を去って行くシーンも、とてもいい。
昔は1日遊び終えて、夕暮れ友達と別れる時はいつもそのようなシーンを繰り返していた。このような子供たちを見ていると、少しだけ日本の未来に期待できる。
東京での別れは味気ない。たいてい、駅のコンコースで「じゃあね」と素っ気なく別れる。互いがホームと電車で見つめ合いながら別れるのは昔のクリスマスCMに残っているくらいだ。
気管支系が弱くて、毎年1回は真っ先にそこに来る。素早く手を打つが一通りの経過を経ないと治らない。咳、くしゃみに鼻水と、たちまちティッシュの箱が空になる。
それが治れば平穏に過ごせるはずだが、一冬、長引く場合もある。これは冬の厄介な通過儀礼だと思って諦めている。その酷かった症状も昨日辺りから回復し始めた。若い頃のように一気に元気にとはいかないが、少し安堵している。
今日は中村勘三郎の訃報。57歳は若すぎる。初期の食道がん手術の後に肺を痛め呼吸困難で亡くなったようだ。呼吸困難の死に立ち会ったことがあるが、容貌が変わる程にうっ血して実に苦しそうだった。更に、彼の若さなら延命治療をなされたはずで危篤状態は長く長く続いたはずだ。ようやく安らかに苦痛から解放された今、だただ冥福を祈るばかりだ。
昨日の雨上がりの公園。湿った冷涼な大気が熱ぽい鼻腔に心地よい。
来年の景気が気になる。世界景気を大きく左右するのは米中ユーロ圏。その中で、中国は1人っ子政策が表面化し始め、労働生産年齢人口は3年後の2015年にピークを打つ。それからは年々少子高齢化が進み、若年労働者の減少局面に入って行く。中国の活力に期待できるのは長くてあと10年くらいかもしれない。
不確定要素は中東情勢だ。イランの核開発に対してイスラエルが実力行使を行なうと、中東情勢は一気に緊迫化して、日本は原油高騰の影響を受ける。
もし、中東が安定していれば、日本は震災復興需要が続く来年半ばまでは景気の底堅さを示す。更に中国・米国の景気回復が重なれば輸出が持ち直して景気回復は可能かもしれない。
しかし、ユーロ圏諸国のマイナス要因は払拭できず、総体的にはプラスマイナス打ち消し合って、緩やかな成長に留まりそうだ。様々な予測を見ると、日本のGDP成長率2%前後が妥当なところだ。
しかし、ユーロ圏の信用不安拡大や、中国国内の政情不安、中東の情勢緊迫化などのリスクが現実化すれば、下ぶれの覚悟は必要だ。
日本の総選挙は自民党が勝ち、それに民主党から離れた議員が合流する可能性が大きい。
いずれの結果でも阿部政権は生まれるだろう。阿部政権は右派と見られているが、日中関係はさほど険悪化はしないはずだ。今の最悪の外交関係から出発するのだから、これ以上悪くなりようがない。更に阿部政権は現実路線を取る公算が大きいからだ。
為替相場は円安が進み韓国のウォンは高くなる。その結果、韓国に負け続けていた日本メーカーはやや息を吹き返す。アップルからiPhone 5 が出ているが、今まで劣勢だった日本の電子部品採用が大きく増えている。この分では株価も1万円を突破するかもしれない。
昨日の新河岸川夕景色。いつもなら中央に富士が見える。
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