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2013年1月10日 (木)

政治が目指すべきは国民の幸せを伴った国力の増大だ。13年1月10日

昨日は年賀状が来なかった。これでやっと正月気分は終わった。
経済ニュースは米国での国際家電ショーのことばかりで、日本勢が惨敗した現状では見たくない。一方、日本勢を惨敗させた韓国サムソンは最高利益を上げ、この勢いは当分止まりそうにない。

日本の家電メーカーの苦境の原因は、テレビとスマホとタブレットで惨敗したからだ。それでもギブアップせずに面子を捨てて必死に頑張っている姿勢は嬉しい。国際ショーに展示されたソニーの試作品、世界初の4K×2K有機ELテレビは、素人目にも分かる程に差別感があり、先進技術は健在のようだ。

4K×2Kとは大画面にしても精緻さを保つ映画館に配信できるほどの超精密ディスプレーだ。サムソンを始め他社も開発しているがソニーの方式は優れている。ソニーは米国に映画部門を持っているのでソフト供給で有利な立場にいる。ぜひ、商品化して欲しい試作品だ。

開発資金で圧倒的にサムソンなどに差をつけられながら、日本勢が頑張れるのは人材の豊富さによるものだ。日本メーカーは技術は先進的だが事業では惨敗続きでAV部門で膨大な赤字を積み重ねた。米国では安売り目玉に日本製テレビが使われている屈辱を味あわされている。
日本は古代から世界一の災害国で苦境に強い。経営陣もようやく過去の栄光を捨て現実を直視し始めた。まだ、確実に利益を上げて来た白物家電は健在だ。道のりは遠いが2013年が反転攻勢の始まりになるのは間違いない。

日本惨敗の原因に携帯とスマホの海外進出の遅れがある。元々、スマホもタブレットも日本発のアイデアだが、先進的過ぎて海外進出は実現できなかった。常に勝ち続ける者は歴史的に存在しない。あの常勝だったマイクロソフトさえスマホとタブレットに出遅れたために苦境にある。しかし、PCとタブレット双方に対応しているウインドウズ8はやがて評価されるだろう。同様に負け続けている日本もやがて復活すると確信している。

サムソンが勝ち続けている理由に韓国の極端な庇護政策がある。法人税率は日本の4分の1。ウオン安政策。もっと大きいのは技術大国の日本が日帰り圏内にあり、先進技術をただ同然で手に入れられたことだ。
しかし、アキレス腱はある。サムソン対日本で考えると、重要部品に日本製が使われていて大幅な赤字になっている。サムソンが売り上げを伸ばせば日本の部品メーカーや製造機械メーカーが潤う図式はこれからも続く。

韓国の躍進の光の一方、国民生活の格差は開く一方だ。財閥系企業は小売から食品製造まで食指を延ばし、一般の中小小売店や企業を圧迫し倒産に追い込んでいる。必然、若者は高収入の財閥系企業を目指し熾烈な受験競争に明け暮れる。仮に、競争を勝ち抜いて財閥系に入社しても、成果を上げられなければ40歳までにリストラされる。韓国の自殺率の高さはその影の部分だ。

韓国大統領は朴槿恵(パククンヘ)が勝利した。彼女はこの格差をどう埋めるか大きな課題を突き付けられている。韓国は豊かになったが国民は疲弊している。国が目指すべきは国民の幸せを伴った国力の増大だ。もし、新大統領が舵取りに失敗すると、今後大きな問題が続発することになる。

国内に大きなひずみを抱えているのは中国も同じだ。去年、中国での日本車の売れ行き激減の原因は反日デモのせいにされていたが、本当は富裕層の購買力低下にある。米国の研究機関のデータによると、2011年までに中国の富裕層から米国へ3兆4000億ドルが流出している。これはドル87円換算で285兆円。現在は更に330兆円ほどまでに積み増されているはずだ。

高級官僚を含め中国の富裕層は国をまったく信用していない。将来の国の破綻に備えて、豊富な資金を米国へ移転させ子弟に米国籍を取らせている。これは中国経済が2015年にピークに達して以後は鈍化し、2030年を境に準備不足のまま少子高齢化の低迷期に入るからだ。

今、ヨーロッパも米国も不安定で安泰ではない。中韓は常に日本を仮想敵国に仕立て、政策失敗の不満をそらそうとしている。この国際情勢中で日本が進む道は厳しい。経済の立て直しは国内に豊富にある人材を活用した技術立国しかない。博士号を持つ若者に派遣の単純労働をさせてはならない。

豊富な人材に職を与えるには、玉石混合でもベンチャー企業を乱立させることだ。結果が十に一つの成功でも、それまでに使われたお金は世間に還流し景気は刺激される。意外に知られていないが、日本人は世界で一番創造的と世界で評価されている。この資質を無駄に眠らせておくのは実にもったいない。

今回の新政権は孫への1500万までの譲渡は非課税とした。教育資金名目だが、実際は何にでも使える金だ。これは富裕層に死蔵されていた資金の還流にとても役立つ政策だ。こんなに簡単なことが、なぜ民主党にはできなかったのだろうか。

ところで、私はスマホを使う気はない。理由は道具としては不便だからだ。それでもスマホがこれほど普及したのは、SNSや遊びに使う若者と、高機能すぎるパソコンに嫌気を感じていた熟年層が飛びついたからだ。私が期待するのはクラウドの進化と、脳波で操作できる製品だ。スマホを擬人化して使っているCMがあるが、あのような道具になれば魅力を感じる。今の製品はそれに至る過渡的なものだと思っている。

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日が長くなってきた。寒さは厳しいが春を感じる。

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赤羽駅から近い高台に農家が残っている。時折、写真の畑で収穫された泥付き大根などを路上販売している。

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