鬱症治療は木下恵介監督映画で感動し涙を流すと良い・・電動エアーフロス。13年1月18日
午前中、清掃業者が玄関前通路を高圧水で洗っていた。
お昼過ぎに出かけると、寒風が強く通路の残り水が凍っている。山の写真を撮っているとジーパンがすぐに凍ってしまった。今日の寒さはこの冬一番かもしれない。
雪の奥秩父。望遠で撮れば鮮明なのだが・・・
最近、憂鬱だ。熟睡できずにたえず目覚め、朝起きると心も体も鉛のように重い。鬱症の初期と思われるので、気分を変えることにした。
それで昨日は今年初めて電車に乗って出かけた。目的はない。とりあえず新橋の烏森神社に初詣して、近くの姉の小さな店に寄った。
以前、姉とは話しが合わなかったが、母が死んでから母のことや健康のことなど共通の話題が増えた。
「昨日が誕生日だった」と話すと「幾つになったの」と姉が聞く。「68だ」と答えると「もう、そんなになったの。私が年取るのは当たり前ね」と姉は笑った。
帰りは新橋から銀座へ回りビックカメラに寄った。知人から貰った1万円の商品券を持っている。それに800円を加えて歯間用の電動エアーフロスを買った。最近、TVCMで見て欲しかった。時速70キロの圧搾空気で水滴を飛ばして歯間を綺麗にする仕組みだ。
帰宅してから早速試してみた。連続噴射するには間延びがあり時間がかかる。汚れの落ち具合も期待ほどではない。殊に野菜や肉などの繊維質のものはダメだ。終えてから歯間ブラシを使ってみると落とし残しがあった。歯茎のブラッシング効果を考えると、従来通り歯間ブラシを使う方が早くて優れている。そんなことに熱中しているうちに憂鬱さが少し晴れた。
夕刻のNHK報道で、今、木下恵介監督作品が注目されていることを取り上げていた。「二十四の瞳」「野菊の如き君なりき」「喜びも悲しみも幾歳月」「楢山節考」「笛吹川」 振り返ってみると、どの作品も私の人生に深く影響している。
番組では「二十四の瞳」のダイジェストを映していた。小豆島がロケ地で、岬へ続く白い砂利道、沖合の島、木造の小さな小学校、軒の低い家並み、どれも私が子供時代を過ごした大堂津に似ている。大石先生役の高峰秀子の台詞が優しく心に染み入った。子供時代の家族や先生や友達を溢れるように想い出してセンチメンタルになった。
見終えた後、不思議なことに鬱状態が軽くなっていた。最近、無理に明るく振る舞っていたことが鬱の原因だったようだ。どんなに明るく振る舞っても心の奥底は凍ったままで、表面的な明るさとの矛盾が鬱状態を引き起こしていたのだろう。
悲しいドラマは癒し効果がある。「二十四の瞳」の上映会で涙を流していた人たちも感動と癒し効果を語っていた。感傷的になって涙を流すのは心の健康にとても役立つ。
今日は寒いが好天だった。道の雪が溶けて歩きやすくなっていた。
最近、幸せ感が薄い。昔は寒い日に炬燵に入るだけで幸せになった。母は暖かい寝床に入ると「寝るより楽はなかりけり」と、いつも同じことを言って、とても幸せそうだった。
10年前の日記に「この5,6年幸せを感じたことがない」と書いている。しかし、今、その頃を振り返るととても幸せな日々だった。その頃、つまらないと思っていた平凡なことが今思うと輝いて見えた。当時の幸せ感と今の幸せ感は隔たりがあるようだ。
幸せはいくら考えても、探し求めても、見つからないものかもしれない。たとえば、誰それは生活も健康も恵まれている、などとの客観的判断は簡単だ。しかし、自分が幸せかどうかは難しい。敢えて言えば、結果が何であっても精一杯に生きて、朽ち木が倒れるように人生を終えられたら幸せかもしれない。
毎日公園でジョウビタキを見かける。いつもチッチッとにぎやかに鳴いているので目立つ。
鬱病に関して・・・睡眠時間が短過ぎるのは問題だが、長過ぎても鬱病のリスクが高まるようだ。我々は8時間睡眠に縛られているが、生理的には8時間眠ることができるのは中学生くらいまでで、私の年齢では6時間眠れば十分のようだ。眠れないので、昼寝を長く取っていたのが問題だったかもしれない。
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