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2013年3月22日 (金)

少子高齢化社会救うロボットカーと難民援助の日の丸の輝き。13年3月22日

19日、NHK にっぽん紀行「無給スーパー奮闘記・広島福山熊野町」は近未来の問題点を示唆していた。熊野町の人口は2600人。65歳以上は3人に1人の少子高齢化の地域で、たった一軒のスーパーは5年前に営業不振に陥り撤退した。すぐに他企業に再開を頼んだがすべて断られた。今、車のない老人たちは、子供や知人に隣町での買い物を頼んで不自由な生活を続けている。

去年、困り果てた住民たちは自分たちでスーパーを再開した。しかし、経営は厳しく従業員に給料を出すゆとりはない。老人たちが無給のボランティアで運営しているが利益はまったく出ない。殊に天候が厳しい冬の間は老人たちの来客が激減して赤字続きだ。運営者たちは接客を愛想良くするとか知恵を出し合って苦闘していたが、根本的な解決にはなりそうにない。

熊野町の状況は今日本全体で起きていることだ。私の郷里でもスーパーが撤退してから、買い物は車で隣町まで行っている。最大の問題点は老人たちの足だ。もし、老人たちが簡単に買い物へ行けるようになれば経営は好転し、ボランティアでなく仕事として成立する。

以前、テレビ東京で、無料バスを地域をくまなく走らせて、足の弱った老人を送迎して、大成功している鹿児島のスーパーを特集していた。そのスーパーでは年に1個しか売れない商品まで取り揃えるような常識に逆行した方法で成功している。たとえばワラジから特殊なクワ・スキなどの農機具まで揃えてある。従業員も商品知識が豊富な熟年が多く、近隣の老人たちが毎日訪れる楽しい社交場になっている。番組では10年ぶりに出会って大喜びしている老人たちを映していた。

そのスーパーの立地は辺鄙で地価の安い場所だ。老人たちだけでなく、24時間営業なので、深夜、早朝から近隣の若い家族が来店して楽しんでいる。このスーパーの成功は、老人の足が確保できるなら買い物難民の解消になることを証明していた。

そこで、前回書いたロボットカーの登場となる。例えば二人乗りで、50キロくらいの荷物が積める超小型の電気自動車を想定する。すでに電動車椅子があるが、雨の日の走行は厳しい。もし、風雨に耐える屋根付きの自動運転のロボットカーができたら、この問題の解決になる。

もし、ロボットカーが実現したら、地域サービスの集約化ができる。商業施設、介護施設、病院、役所を一カ所に集約できれば、地域住民の便宜性も運営コストも飛躍的に良くなる。そのようなロボットカーの路線は、今完成している日本の技術で十分に実現可能だ。

写真は下の新河岸川。

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テレビ東京のガイアの夜明け「世界の子供を救う・ニッポンの技術」には感動した。
世界中で安全な水を利用できない人は8億人に及ぶ。番組で取り上げていたソマリアの子供たちは、日本なら野良犬でも口にしないようなドロドロに汚れたドブ水をそのまま飲んでいた。そのために5歳未満の子供が感染症になり死亡する確率は極めて高い。

ソマリアは長い間、無政府状態が続き今も紛争が起きている世界一の危険地帯だ。インフラ整備が遅れ、水道も整備されておらず、危険過ぎて民間の援助も入らない。番組ではそのソマリアの難民部落に乗り込んだ日本の中小企業の水浄化剤メーカー日本ポリグルを取材していた。

日本ポリグルは以前、バングラディシュでも水浄化の地場企業を立ち上げ成功し、地方政府から表彰されている。浄化方法は----納豆のネバネバを精製した粉末を少量泥水に加えると汚れが一瞬に凝集して透明な水が分離する。その水を塩素殺菌して飲用する。

ソマリア難民の前で、日本ポリグルの社長は茶色の泥水から透明な水を分離して殺菌し、自ら飲んでみせた。その後に作られた浄化施設は水タンクを並べただけの簡単なもので、どぶ川からくみ上げるポンプを含め日本政府の対外援助で作られた。

難民の子供たちは水が透明なことを知らない。完成した浄化施設から溢れる透明な水に子供たちは驚き、歓声を上げ飲んでいた。危険を顧みず現地へ行ったのは中小企業だ。完成した施設の水タンクに貼られた日の丸は美しく、深く心を打った。

写真は東京北社会保険病院下。
この芝生は明日辺りから花見客で一杯になる。

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1993年の釣りバカ日誌6を見た。舞台が震災前の釜石なので期待したが、残念ながら街風景はあまり登場しなかった。しかし、劇中の台詞にバブル崩壊の言葉がしばしば登場した。すぐに私が絵描きに転向して間もない頃だったと気づいた。当時は景気は悪かったはずなのに、絵は今よりも売れ、出版や広告の仕事は断る程あり、今よりも段違いに暮らしやすかった。

M_1M_2M_3派遣社員が一般化したのもこの映画の頃だ。当時も派遣の不安定さは問題視されていたが、彼らは派遣会社に属していて、今の非正規の日雇い労働者ほどの深刻さはなかった。

この違いは世間の気分の違いかもしれない。まだ、金があれば気楽に使う気分が残っていて、今よりもお金が世間によく流れていたからかもしれない。

その後、10年前の日記を読んだ。
経済はバブル期と同じ程に回復したと言われているのに、絵は売れず生活は大変だとある。あれは何だったのだろう。景気は数字ではなく、気分だと言うのは真実かもしれない。世間が堅実になりすぎた結果、長い経済の低迷が続いたのは本当のようだ。

今、株価が上昇しているが、これも気分が変わったからだろう。和歌山沖のメタンハイグレード採掘。南鳥島の海底でのレアアースの巨大鉱床発見。いずれも採算ベースにはほど遠いが、間違いなく国民に希望を与えている。10年後、20年後のエネルギーとレアアースは自給どころか輸出国にさえなりうる希望だ。

ところでメタンハイグレードとレアアースは、日本の排他的経済水域に世界トップクラスの埋蔵量がある。それは海底火山の熱水や地熱に寄る有機物からのメタン生成と、プレート境界に密接な関係があるからだ。日本は世界一の地震多発国の不幸を背負っている反面、その恵みも大きい。

写真上、カラスノエンドウ。この辺りに母の遺灰を撒いた。

写真中、コブシ。子葉が明瞭で判別がしやすい個体だ。

写真下、レンギョウ。

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ストリートビュー紀行は前回に続き「ブラジル ペルナンブコ オリンダ」
この検索で出た地点の南東地域が旧市街で実に美しい。
この写真を選んだのは、不思議なデジャブ感があったからだ。コロニアル風の美しい建物が多い街では、この写真は地味だが、熱帯の陽光と苔で黒ずんだ壁に不思議な懐かしさがあったので選んだ。

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