シャープにサムソンが出資。ストリートビュー紀行はヘインズハイウエイ。13年3月7日
今日の経済ニュースのトップはサムソンの100億の出資を受け入れたシャープ。これについては賛否が入り乱れていて判断が難しい。韓国企業との協業は本当に難しい。
現大統領の父親朴正煕大統領の時代に日韓基本条約が締結され、当時の韓国国家予算の倍の、無償3億ドル、有償2億ドル、民間借款3億ドルの供与及び融資を行った。韓国政府は賠償を個人賠償に使わず、総て経済再建に使ったために、今の日韓人権問題の起因になっている。
経済再建は漢江の奇跡と呼ばれる程に大成功し、今の韓国経済躍進の基となった。そこで忘れてならないのは、賠償だけでなく、日本企業は献身的に韓国企業に技術支援を行ったことだ。しかし、それら総ては韓国に評価されることはなく、鉄鋼、造船、自動車、電機と総ての分野で日本企業は敵対的に追い込まれた。
韓国と中国は、日本をどんなに酷く叩いても罪ではない、との意識が国全体に根付いている。かってサムソンはソニーと協業したが、ソニーの重要情報が一方通行にサムソンに流れ、テレビ事業での大敗の原因を作り協業は解消された。
企業間競争はお互い様だとの見方があるが、日韓や日中では歴史問題があり、絶対にそうはならない。今回のサムソンとシャープも、ソニーの轍を踏むのではと危惧されている。
今回の出資ニュースで知ったことは。シャープは部品メーカーに変わっていたことだ。シャープがいち早く実用化した低電力のIGZO液晶はスマホにはなくてはならない液晶で、既にサムソンに供給している。
サムソンは液晶事業を手控え次世代ディスプレーの有機ELに傾注している。しかし、それはとても難しい。世界で最初に実用化したソニーが早々と有機ELから撤退したのも、その均質生産の難しさと、耐久性のなさだった。一般人が見ても液晶より遥かに優れた画面なら有機ELの優位性は生まれるが、値段程の違いがないのが大問題だ。そのような要因があって、液晶の安定供給のためにサムソンはシャープへの出資を決めた。
アップルは自社生産をしていないのに大変高い利益を上げている。21世紀型の企業にとって自社生産は必ずしも有利には働かない。アップルのiPhone5の売り上げは伸びていないが、世界の優良企業の地位はこれからも変わらないだろう。サムソンが目指すのはそのようなアップル型の企業かもしれない。
液晶生産の技術情報については資金受け入れの要項に、シャープは提供しないと決めている。しかし、猛獣使いのような綱渡りがシャープに出来るだろうか。もし、気を緩めるとあっという間に情報はだだ漏れして、シャープはソニーの二の舞になりかねない。
IGZO液晶の優位性が保てる内に、シャープは台湾の鴻海ホンハイとの協業も考慮しているのかもしれない。ホンハイからの670億円拠出については消えたように見えるが、サムソンからの100億程度では焼け石に水だ。裏で提携が進行していると考えるのが自然だ。
シャープの節操のなさは業界で有名で、それが今日の窮地を招いたと言われていてる。これからどうなるのか、良くも悪くも夏には結論が出るだろう。
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歯間の汚れを水分を含んだ圧搾空気で吹き飛ばす器具エアーフロスを毎食後使っている。使い始めて2ヶ月を過ぎた頃に金属インレーが、そして今週は充填レジンが取れた。短期間に連続した原因はエアーフロス以外考えられないので使うのを止めた。
圧搾空気はバシッと衝撃音を立てて噴射される。その時の振動が、経年劣化した接着面を脆くさせたのだろう。すぐに予約を取って、上野歯科医院でレジンを詰め直してもらった。上野歯科医院は説明も技術も丁寧で信頼できる。通院を覚悟していたが、今日の治療一回だけで終わり助かった。
歯が治って気分よく、近くの自然公園へ回った。
好天で汗ばむほどに暖かい。
日当りの良い斜面に土筆が沢山出ていたが、ボランティアが熊手で落ち葉かきするので総て頭が取れていた。その中で、やっと無傷の土筆を見つけた。
2番目はコブシの莟。よく似ている中国伝来の白木蓮との区別は、写真のように莟の根元に子葉が付いているのがコブシ。
全体の感じは、大きな莟が空へ向かって林立しているのが白木蓮。
小振りの莟が上下左右に流麗についているのがコブシ。コブシは日本の在来種で、巨木に成長し、満開になると実に美しい。私はコブシの方が断然好きだ。
スミレが民家の玄関階段の真ん中に咲いていた。通行には邪魔だろうが、住人は大切にしている様子だ。
帰りの公園で、顔なじみのジャック・ラッセル・テリアの相手をしていると、すぐ近くでニャンコが横になって私たちを興味深げに眺めていた。
リードにつながれているワンコをちょっと馬鹿にしている視線がとても可愛い。
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今日のお薦めストリートビューは、カナダ・ブリティッシュ・コロンビア・ヘインズハイウエイ、全長233km。古く、チルカット・クリンギット・インディアンが支配した豊かな土地を走る。
基点はアラスカ州の人口2300人のヘインズ。19世紀末にゴールドラッシュの太平洋側の基地として生まれ、今は観光の重要中継地になっている。多くの観光客は素通りするだけだが、博物館や芸術家村がある。住居が密集する日本の町とは全く違い、だだっ広い針葉樹林帯に点々と家があるだけだ。
カナダ国境までは深い針葉樹林が続き、人家が散見される。
しかし、カナダにはいると高原風景に一変し、延々と人の生活の気配がない。この景観の素晴らしさはフルスクリーンで堪能して欲しい。
路傍に多く見られる赤紫の群落はエゾミソハギ。これは世界の侵略的外来種ワースト100に入っている。まだ。路傍に限られているが、高原全体に広がらないように願っている。
終点はカナダ・ユーコン準州・ヘーンズジャンクション。
この町からアラスカハイウエイに繋がる。町にはモーテルが数軒見られた。この町も小さな家が広い敷地に散見する本当に静かな町だ。近隣の山は低い標高でも氷河が見られ、川にはサーモンが溢れている。
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