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2013年4月14日 (日)

若い金正恩の危うい命運と、Eテレ・5000年前「アイスマン」暗殺事件。13年4月14日

桜に捉われているうちに回りは新緑に代わっていた。百花繚乱の素晴らしい季節なのに、ニュースは北朝鮮のことばかりだ。

米韓はこれまでの対北朝鮮・強硬路線から融和策に転じ、危険な瀬戸際外交は収束に向かいつつある。しかし、金正恩政権がこのチキンレースに勝ったと思っているとしたら、早計かもしれない。北朝鮮の外交的勝利に見える裏で、中国は北朝鮮政権のすげ替えを考えているからだ。

経済発展に平和が絶対に必要なことを中国は身にしみて分かっている。だが、金正恩政権の自爆攻撃も辞さない瀬戸際外交は中国を巻き込みかねない。更に北の核とミサイルは、いつか中国の脅威になるだろう。中国は現政権を厄介払いして、穏やかな兄の金正男をトップに就かせ、新中派で固めたいのが本音だ。

--金正男は長男だが金正日の本妻の子ではなく、金正恩との兄弟意識は薄い。彼は東京ディズニーランドへ行くために密入国して捕まり、特別機で強制送還されたことで日本では知られている。

以前、金正恩は自分の地位を脅かす金正男の暗殺を企てた。しかし、事前に察した金正男は中国に逃れて助かった。その後、親中派やクーデターを起こしそうな将官の大半は粛正されたが、金正恩に忠誠を誓いながら、密かに機会を狙っている将兵は多く残っている。

北に内乱が起きて、百万単位の避難民が中朝国境を越えて入って来る事態を中国は絶対に避けたい。金王朝の長男をトップにするためのクーデターなら名目があり、政権内部の抵抗は少ないだろう。北人民と軍将兵の多くは過酷な圧政から解放されて豊かになることを願っている。中国の傀儡であっても、金正男政権ならそれを実現できる。

外交上の勝利の見極めは極めて難しい。不幸なことに、冷静に国際情勢を判断できて苦言を呈することができる側近は排除され、強硬派の軍人に現政権は支配されている。もし、現政権が今回の勝利に酔っていたら、忘れた頃にクーデターが起こるかもしれない。すでに中国と米国は、その時のための密約を交わしている、と考えるのが自然だ。

金正恩はクーデターをもっとも恐れている。これからは、その芽を摘むための粛正と、軍内部の権力闘争が頻発するだろう。北朝鮮の影に中国があると考えると、権力闘争の推移を読み解くのは容易だ。いずれにしても、金正恩の命運は危うく、長く続きそうにない。そして、中国が北朝鮮を手放すことは絶対にない。

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緑道公園は新緑に染まり、ウグイスが上手に「ホーホケキョ」と鳴いていた。

昨夜はETV特集「アイスマン・5000年前の男は語る」を見た。先日もN特でやっていたが、こちらの方が断然面白かった。

溶けた氷河に横たわるアイスマンの傍らで、検死官が「パスポートなどの身分証明書を持っていたらすぐに身元が分かるのだが」とインタビューに答えていた。青銅の斧や槍を持っている現代の旅行者などいるはずがないのに、思わず笑ってしまった。

5300年前の人と分かってから、オーストリアとイタリーが所有権争いをしたが、発見現場を測量したら国境からイタリー側に100メートル程入った所で、イタリーの所有権が認められた。これが、日朝や日中の国境だったら大もめにもめただろう。ヨーロッパの大人の関係は羨ましい。

今回の解凍調査で判明したのは、彼は46歳前後で、動脈硬化が起きていて、乳糖不耐症で牛乳などが飲めなかったことだ。ヨーロッパ人は総て飲めそうに思われているが、元々大部分の白人は乳糖不耐症でだったようだ。そこに遊牧が伝わってから体質が変わり、今の乳糖不耐症は人口の2割に減った。

彼の髪と瞳の色は茶色で身長160センチほど。法医学的に再現した立体では、彼は筋肉質で髪をちょんまげのように纏めた姿だ。DNAを調べると、地中海のコルシカ島辺りの人に一番近い。ヤギ皮のズボンにクマの皮の靴。防寒靴下として干し草で足を包んでいた。斧は純度の高い青銅製で、それを持てるだけの身分の高い者だった。彼は何らかの理由で刺客に狙われ、背後から矢を射かけられて倒れ、頭部を石で殴られた脳出血で死んだ。

腸内に残っていた花粉の種類を調べると、彼は山と麓を短時間で上り下りしていたことが分かる。それにより、彼は刺客に追われていたと推理された。矢羽などの模様で所有者が特定できるので、射られた矢は鏃を体内に残して抜かれていた。高価な青銅の斧が残されているので物取りではない。権力闘争なのか、恨みによるものか、現代と同じ人間ドラマを感じる犯罪であった。

犯罪現場の山麓の岩に、背中から射られる男の線刻画が残されていることも興味深い。もし関連があるとすれば、彫ったのは加害者側だろう。

体各所の経穴の位置に入れ墨の印があったのは、医学史の大きな発見だ。彼にはひどい腰痛があり、その治療に使われていたようだ。経穴の鍼灸による治療方法は中国発祥のものと思われていたが、全世界で経験的に生まれたものと、これからは考えが変わるだろう。

彼の発見で、メソポタミア、エジプト、インド、中国の文明発祥の地から遠く離れた辺境にも、青銅器や医学の優れた文化があったことが分かった。日本でも縄文時代は狩猟採集の辺境と思われているが、実際は弥生に匹敵する程に稲作や土木建設技術や什器作りは進化していた。そのように文明は世界で同時進行で発達していたようだ。

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写真右は桐ヶ丘都営団地の公設市場跡。以前はにぎわっていたが、高齢化と共に衰退して、今は酒屋が一軒だけ営業しているだけだ。

X_2X_3X_4八重の山吹が遅れて咲き始めた。

ピンクのハナミズキは大好きだ。

東京は、桜の返礼にワシントンから贈られたハナミズキが多い。

この花にはとても魅かれる。米国が返礼にこの花木を選んだ気持ちがよく分かる。

近年増えたレッドロビンの生け垣。
春先の新芽は花のように鮮やかだ。

母が死んで以来、古新聞の使い道が減って、すぐに溜まってしまう。

母の介護をしている頃は、床に敷いて汚れ防止に役立っていた。

それで、朝日にデジタル版を問い合わせたら100円しか安くならない。

多分、新聞配達・代理店・印刷工場への配慮だと思う。

それにしても、最近の新聞は読む箇所が少なくなってしまった。記事の大半は、事前にネットで知っているニュースばかりだ。しかも、ネットの方が詳しく掘り下げられる。

それでも止めないのは朝日が保守的な左派だからだ。ある事項に対して朝日が好意的に書くようになったら、左寄りの人たちも容認していると判断できる。

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