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2013年7月 5日 (金)

雨上がりのディズニーランド。夢を見て、夢から醒めるように30年の時空を旅した。13年7月5日

7月1日の母の命日から早くも4日が過ぎた。弔問客は昨日の姪が最後で、今日からは静かになる。姪にビールを薦めると、体調不良だからと遠慮した。心配なので、健康のために毎日買い物へ出かけて料理をすることを薦めた。

食は大切だ。30年前、父を在宅で看取った頃、毎日、往診してくれた老練な家庭医の食についての言葉が心に残っている。終末期、食が細った父を心配していると、「人は、僅かでも口から食べている限り死にません。もし、口から摂れなくなったら、楽に自然死できます」と医師は答えた。

それから3ヶ月後、口から食物を摂れずに点滴に頼っていた父は、医師の言葉通りに苦しむことなく死んだ。3年前、母を看取った時も、そのシンプルな言葉通りに静かに逝かせることができた。

その大切な食が乱れる大きな原因は料理をしないことにある。
主婦が夫より元気なのは食材を自分で選び、自分で料理するからだ。家族の為の料理は建前で、主婦は無意識に自分の身体が求める食材を選ぶ。例えば、貧血気味ならレバーやほうれん草を、疲れ気味ならビタミンB1の多い豚肉などを選ぶ。

食において重要なのは買い物だ。料理を考えてから食材の買い物へ出かける必要はない。何も考えずに買い物へ出て、美味しそうと感じた品を買い求めれば、自然に体に良い料理を作ることができる。

しかも、買い物の行き帰りが良い運動になる。更に、商品売り場は生命感が溢れていて、品定めをしているだけで気持ちが元気になる。食品売り場の客たちは、他のどの売り場より本能的で真摯だ。・・・そのようなことを、姪に話した。

姪が帰った後、床屋さんへ出かけた。
さっぱりして外へ出ると薄日が射していた。ふいにデイズニーランドへ行きたくなった。スターウォーズをモチーフにした新しいアトラクション「ギャラクシー・トラベラー」に前々から、とても行きたいと思っていた。

気が合う友だちを誘えば楽しいが、それには時間の擦り合わせが大変だ。だから、どうしても見たいものがある場合は、そのように突然に一人で出かけることにしている。

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舞浜駅近くの夕暮れ。
はっきりしない天候の木曜なので、入園者は少ないと期待したが意外に多かった。着いたのは6時過ぎなのに、アフター6パスポート3300円を求める客の行列ができていた。

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ワールドバザールのアーケードに入り、シンデレラ城が見えるとワクワクした。
広場中央には大きな七夕飾りがあり、回りに、ミッキーに型抜きしたカードに願い事を書いて下げる横棒があり、浴衣姿の女性従業員が対応していた。願い事は万国共通なようで、海外の若者たちも熱心に願い事を書き込んでいた。

そこから真っすぐにトゥモローランドへ向かった。目的の「ギャラクシー・トラベラー」は55分待ちと係が告げた。待っている間、スターウォーズのロボットたちがあちこちに設置してあって、待ち時間に退屈しなかった。

以前は中国からの団体旅行客が多かったが、尖閣問題以来、彼らは韓国へ旅先を変え、代わって東南アジアからの客が増えていた。今、来日している中国人客は裕福な個人旅行が多い。私の後ろに並んでいた親子連れの中国人は、節度があって静かだった。

待ち時間は30分で、意外に早かった。アトラクションの船内はこじんまりしていて、乗客は100人ほどだ。着席しシートベルトをすると、前方のスクリーンが開いて、スターウォーズの世界が立体画像で展開した。船内もそれに合わせて激しく上下左右に揺れ、ジェットコースターに乗っているようなリアル感だった。

ストーリーは幾つもあって、私が体験したのは太古の自然に覆われた惑星キャッシークへの冒険。宇宙旅客機は巨木が林立する密林をスリリングに進んで行った。

まだシステムをよく理解していないが、日時によって旅先は変わる。全部を体験するには相当に通う必要がありそうだ。視覚のずれを起こしやすい3D画像に弱い方は、気分が悪くなるので止めたが良いかもしれない。しかし、若者や子供たちは歓声を上げて楽しんでいた。

外へ出ると、すぐにエレクトリカルパレードの時間が迫っていた。多勢が通路沿いで待っているが、強い海風が寒いくらいだ。今の季節は余分に1枚、羽織れるものを持参することを薦める。

それにしても、ディズニーランドは女の子たちのセンスが良く "可愛い"率がとても高い。日本中の可愛い子がそこに集まっていると思えるほどだ。だから、待ち時間がまったく苦にならない。

パレードのシンデレラや、白雪姫や、美女と野獣のベルに扮した白人の女の子が、まるでお人形さんのように可愛いのだが、残念なことに色気より食い気。猛烈な空腹と風の冷たさに、のんびり眺めている気分になれず、食べ物のワゴンを探した。

パレードから離れて、食べ物を探していると美味しそうな香りが漂って来た。辿って行くと、スモークターキーレッグのワゴンに行列が出来ていた。七面鳥の片足500円は、鶏よりずしりと重くボリュームがある。寒さに晒された体に、暖かいもも肉の旨味が染み渡り、とても美味い。すぐ傍らのカントリーミージックを流しているベンチに腰掛け、むしゃぶりついていると、お腹から全身へ、生き返って行くのを感じた。

レッグ1本では食べたりないので、バーベキューのワゴンで豚のスペアリブ420円を買った。こちらも美味いが、ターキーほどではなかった。それから、キャラメル味のポップコーン300円を買って「カリブの海賊」に入った。これまで、来る都度改修中で、久しぶりだ。まだエレクトリカルパレードが続いているので、行列は短くすぐに乗船できた。

一人客の私は一艘に一人だけ乗せられてしまった。そのような規則があるのかもしれないが、前後の船はほぼ満席だ。乗客が一人と多勢では「カリブの海賊」のイメージがまるで違う。宝の山に骸骨。海賊船の砲撃。港での殺戮に強奪。リアルに作られたジョニー・デップ。それらはコミカルに描いてあるが、一人で味わうとちょっと怖い世界に思えた。

次はジャングルクルーズ。これはパレードが終了したために長蛇の列ができていた。
15分ほど待ちで相席で乗船し、いつもの和気あいあいとした雰囲気で和んだ。臨席の子供たちが、猛獣が現れる都度、座席に隠れるのが可愛くて楽しかった。

気温は低く、船内の座席前のエンジンカバーの暖かさが心地良かった。ディズニーランドの乗り物は総て本物のエンジンが使われている。ウエスタンリバー鉄道は、日本で唯一の通常運行している蒸気機関車だ。

最後は、蒸気船マークトウェイン号で締めるところだが、7日まで運航中止。
代わりにウエスタンリバー鉄道に乗車した。車内説明が聞こえないようにiPodの音量を上げた。一人で行く時、iPodは必需品だ。音楽はボーカルが良い。人の声の曲が聞こえるとディズニーランドが更に楽しく、美しく見える。

鉄道の座席では「高校教師」のテーマ曲に使われた森田童子の曲を聴いた。そぐわない曲のように思えるが、私にはしっくりしていた。

ディズニーランドが開園してからバブルが始まり、「高校教師」が大ヒットした。ウエスタンリバー鉄道から夜の風景を眺めていると、30年の間にディズニーランドに同行した女性たちの記憶が蘇った。その殆どは顔も名前も覚えていないが、私を「マー」と呼び捨てにしていた数人だけは明瞭に想い出せた。

閉園に40分残し、後ろ髪を引かれながら舞浜を後にした。京葉線車中のディズニーランド帰りの可愛い女の子たちは、東京駅が近づくころには、夢から醒めるように普通の女子たちに戻っていた。

東京駅構内は蒸し暑く、舞浜より4度は気温が高いと思った。
赤羽で下車すると、舞浜並みに涼しかった。

5日金曜日。

 ネジ花を 避けて踏み行く 夏芝生

今日の散歩帰りに詠んだ。今日は突然に蒸し暑くなって、帰宅するとTシャツが汗で湿っていた。

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