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2013年7月27日 (土)

バタフライ・エフェクトとMacの不調。13年7月27日

気がつくと7月は間もなく終わり、夏は後半へ入っていた。家に籠って絵を描いていると、時計が止まったように感じる。しかし、散歩に出ると、時間は命を取り戻したように動き始める。夕暮れの散歩では、ビルの赤く輝く航空標識が、優しく見守っているように感じる。涼風とともに、御諏訪神社の鎮守の森では、カナカナが鳴いている。

出る時は陽射しがあったが、30分ほどで激しい驟雨がやって来た。たちまち、坂道を沢のように雨水が流れて行く。傘を持って出なかったので、びしょ濡れになりながら住まいへ引き返した。しかし、すぐに驟雨は焼けた舗道をざっと濡らしただけで通り過ぎ、大気は蒸し風呂に変わっていた。

住まい近くの知人宅に介護施設の送迎車が止まっていた。白髪のおばあさんが職員に手を引かれて下車して来たので軽く挨拶したが、彼女は気づかなかった。彼女は母より10歳年下なので、すでに90歳を越えただろう。

母が死んだ時に彼女は弔問に来た。
「良い人は若死にしますね」
彼女は仏壇の前でさめざめと嘆いた。
"97歳で若死に?" と、傍らで可笑しさを我慢していたことを懐かしく想い出す。彼女と会ったのはそれ以来だったが、血色は良く、元気そうで安堵した。

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住まいから川口方面。
住まいに着く頃には、陽射しと蝉の声が戻っていた。

バタフライ・エフェクトを信じている。アマゾンの蝶の羽ばたきの弱い大気の乱れが玉突きのように次々と気象に影響して、大西洋でハリケーンを起こす、と言った意味だ。それは非科学的な論理ではない。究極のスーパーコンピューターに究極のデータを打ち込めば、蝶の羽ばたきが影響したことを証明できるはずだ。もちろん、それは極めて極めて天文学的に微細な影響であるが、事実ではある。

それで、毎日いつもと違うことをしている。例えば、毎日違う道を歩くとか、長年愛用していたタオルを新しくするとか、違うことを一つ一つ重ねて行けば、バタフライ・エフェクトよりずっと確実に違う運命が紡ぎ出されるはずだ。

「バタフライ・エフェクト」との題名の2004年公開の米国映画があった。
主人公は、子供の頃から書いていた日記を読むと、その時代に戻ることができる。主人公は過去の様々な失敗を修正して、好きだった女性の不幸を、良い方向に変えようとする・・・しかし、それは自分の人生も変えてしまうことで、必ずしも彼は幸せにはならなかった。

過去を振り返って、あの時こうすれば良かったと人は後悔する。しかし、実際に過去に遡ってそうできたとしても、良い人生が開けるとは限らない。この作品は過去の意味を深く問いかけた、不思議な映画だった。

S_1S_2可愛い三時草の花と実。

この花は三時頃になると開く。

実はまん丸で宝石のように綺麗だ。

住まい下の遊歩道の並木の上を、ケセランパサランが飛んでいた。

もう、その季節が来たのか、と思っていると、通路脇にフワフワ浮かんでいたので捕まえた。

早速、小箱に白粉と一緒に入れてしまっておいた。

これで、今年も良いことが起きるかもしれない。

しかし、現実は違う。先日から、パソコンが不調になった。
ファイルをゴミ箱に捨てようとすると、
「Finder が変更を加えようとしています。これを許可するには、パスワードを入力してください。」
と警告がでる。解決方法をネット検索すると、様々な解決方法が出て来たが、文脈の重要箇所の省略が多くて意味不明でうっかり試せない。

様々な方法の中に、パスワードを変えると解決する場合もある、とあった。簡単なので試すと、新旧のパスワードが共に無効になってしまった。うっかり、ロックを外さずに変えたので、パソコンが不正な改ざんと判断したのだろう。

昔のMacならこのような時は、愚直に改ざんはできませんと警告して失敗を防いでくれた。それに、滅多に故障しなかったし、故障しても自分で修復できた。古いPower Macが物入れで埃をかぶっているが、ネット関連は無理でも、画像処理なら今でも問題なくこなす。

今回の不具合は、今使っているOS、X Mountain Lion 特有のものだ。
無料相談期間が過ぎていたので、泣く泣くMacの4800円の有料電話相談を受けると、5分ほどで解決した。このOS特有の問題解決にお金を取られるのは釈然としない。このような悪いことはいつも、お金がない時に限って起きる。

ネット上にあることなので、今回の私の不具合の解決方法を以下に参考に書いておく。ただし、この解決方法が総てに通用するとは限らないので要注意。殊にターミナルの画面に間違えた情報を記入すると、修復できなくなる可能性があるので慎重さが必要だ。試す人は、事前にターミナルの機能を、よく理解しておく必要がある。


command-Rで起動。
画面はいつもと違う、グレーの布目模様に変わる。
上のバーからターミナルを選択起動

*ターミナルの地味な小さな画面が現れる。
画面には既に文字があるが、ダイレクトにresetpasswordと入力してreturnキーを押す。
この文字入力は慎重さが必要で、間違えると修復が難しくなることがあるようだ。

現れたウィンドウからMacHDのアイコンを選択。
下のパスワード等の項目には何も入れず、リセットボタンを押す。

歯車マークが回転して、PCがリセット作業中を示す。
しばらく待つと完了の表示。
その後、再起動して解決。


スティーブ・ジョブズCEOは天才的に業績を上げて、Macを巨大企業にした。今年の業績は落ちたが、それでも利益は巨額で、これからも巨大企業であることは変わりない。

Macはiシリーズ以来、誰でも使える楽しさを追求してきて成功した。しかし、昔の質実剛健のMacを知る身としては、今のMacは、ブラックボックスになっているシステムが勝手にサービス操作をしてしまう不便さがある。道具は親切すぎると不便だ。例えば、便器で立ち上がると自動的に水が流れる仕組みがあるが、それと同じ不便さだ。

バソコンが不調だと、気になって仕事に集中できない。色々、修復を試している内に不具合は拡大する。これもバタフライ・エフェクトの一つだろう。パソコンは便利な一方、なんとも厄介な代物だ。

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