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2013年8月10日 (土)

究極の思想書として私は「老子」と「ブッダ」を選ぶ。13年8月10日

最近、ネツトの迷路に迷うことが増えた。入り口は新聞社のサイトなのだが、主要ニュースを辿って行く内に、いつの間にか迷い込んでいる。例えば、科学ニュースのスパコン関連から入ったのに、次々と辿って行くうちに、Eテレの科学番組から「100分de名著」に入っていたりする。この脈絡なない情報の繋がりがネットの良さで、落とし穴なのかもしれない。

100分de名著では「老子」と「ブッダ・真理のことば」が気に入っている。
それ以外の項目でも、番組は人間の本質に迫ることを目的として枝葉は簡略化され、教養主義の方には不満が残るかもしれない。

中には、レギュラーの伊集院光が中卒で教養がないとか、「老子」は孔子と時代が違うから比較するなとか、枝葉に拘る視聴者もいる。私は伊集院光は適役だと思っている。素人代表として専門家に率直に質問したり、感想を言ったりして、番組を分かりやすくしている。それでいて、よく勉強していて本筋を外れない。台本があったとしても、あそこまで的確にはできな。

「ブッダ・真理のことば」のテキストはアマゾンでも在庫が少なく、定価より高い古書価格で買った。今、そのテキストは座右の書になっている。「老子」のテキストは先日、550円の定価で買った。単品注文なのに、アマゾンから送料無しで注文翌日に届いた。これでは、電車を使って大型書店まで行くより安い。

送料を負担しているアマゾンは利益がでないはずだ。多分、今の利益より、将来の客を取り込む戦略なのだろう。そのようにアマゾンは思い切った先行投資を繰り返している。すでに巨大利益を出していても良いはずなのに、今も流通拠点確保に利益以上の巨額な投資を重ねて赤字を計上している。この投資規模が続けば、10年後に小型から大型商品までを支配する流通のトップになるのは間違いない。それを見越して、赤字にも関わらずアマゾンへの投資は引きも切らない。

Google、アップル、ウインドウズと、利益率の高い世界企業は米国発祥ばかりだ。それらは互いに主張し、リスクを取る気風の多民族国家だから生まれた企業だ。生まれた時から、互いに主張し合っている国民と、黙っていても推し量ってもらえる日本人がビジネスで戦っても勝ち目はない。むしろ、擦り合わせ文化の長所を生かした、地道なもの作りが日本の生き残る道のようだ。

ブッダと老子は共通点が多い。ともに人生のよりどころは留まらず変化して行く自然で、支配しようとせず、あるがままに生きることを薦めている。二つの差は、現実社会に即してしたたかなのが老子で、死に瀕するまで純粋に生を極めるのがブツダだ。私は究極の思想としてこの二つを選ぶ。

ちなみに「老子」の著者はモデルになった思想家はいるがはっきりしない。彼の考えを信奉者たちが5000字ほどに簡略に纏めた竹簡が「老子」と呼ばれている。弟子や信奉者たちが纏めた点では、論語も聖書も仏典も似ている。

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星美学園へ上る師団坂のムクゲ。夏休み前は、夕暮れには下校する女子大生がぞろぞろ歩いていた。以前は星美は地味な制服だったが、今は私服に変わり、ミニスカートなどのセンスの良い薄着が並んで歩いている様は実に楽しい。

生活はどん底に追い込まれているのに、奇妙なほどに心は平安で悩みがない。このところの猛暑が思考力を麻痺させているだけではない。野宿しても凍死することはないし、基礎代謝も小さいので飢餓感が少ないからだろう。これが厳冬期なら追い詰められて、絶望的になっていたかもしれない。

生活再建へ一時の休みなく努力している。もし、後から振り返れば、今はとても充実した日々として蘇るかもしれない。世間では努力していれば必ず報われると思われている。しかし、絵の世界は別だ。生涯、努力が報いられない人が圧倒的多数で、幾ばくかでも絵だけを売って収入を得ている私は非常に希な立場だ。

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「おじいちゃんのバス停」の最初の場面で、旧作を元に昨日1日で描き上げた。これは夏休みの原風景の一つでもある。

私は細かく描き込んでしまう癖がある。それを避けるために敢えて小さなA3のボードを画材にした。今日も1日で1枚描き上げる予定だが、暑さでアクリル絵の具がゲル化してしまうのが障害だ。

原爆・敗戦と記念日が続く。それぞれに日本人の精神に大きく影響した日だ。私的には、昭和が終わった日と母が死んだ日を加える。殊に母が死んだ日は、生き方が大きく変わった転換点で、その日の前までは母のために生きていたのが、フワフワと捉え所のない自分を問い返す日々に変わってしまった。

上記の転換点は昭和天皇崩御の日を除くと、どれも暑い夏の日に起きている。敗戦の年はとても暑かったと大人たちからよく聞かされた。母の死んだ2010年の夏も猛暑続きで、暑さが本格化する前に母が死んでくれて良かったと思った。同じように翌2011年の大震災の時も、住まいの激しい揺れや、大津波や原発事故を知らずに死んでくれて良かったと思った。

 白昼の 蝉鳴く時空 遡る

今日始めて、蝉時雨の中にツクツクホーシの声を聞いた。帰り道の緑道公園では、降るようにヒグラシが鳴いていた。秋はすぐそこまで来ているようだ。

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Goof

Mas

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