あさイチ特集・帯状ほうしん。夏の終わりに東南アジア化したアメ横。13年8月28日
朝ドラの「あまちゃん」の後のあさイチ特集は帯状疱疹。私も以前、過労の後に胸の脇に発疹ができて、とても痛い思いをした。帯状疱疹と水疱瘡のウイルスは同じだ。だから一度水疱瘡に罹ると免疫力はつくが、年とともに減って行き、20年ほどでなくなる。ちなみに水疱瘡の子供に接する機会の多い保育士は免疫力が高い。
水疱瘡と違い、帯状疱疹からのウイルス感染はない。帯状疱疹は子供の頃に水疱瘡に感染した時に、神経の深部にウイルスが生き残り、体力が弱った時に神経沿いに増殖して発症する。例えば、免疫力が低下するエイズでは帯状疱疹が常に出ているケースがある。何れにしても中年以後の発症は他に病気が潜在していることがあるので気をつける必要がある。保険はきかないが、心配な人は予防ワクチンを1万ほどでしてもらえる。国民の3分の1は感染する病気で、免疫力が小さい人では、皮膚に発疹が出ずに神経痛だけの帯状疱疹もあるので注意が必要だ。
帯状疱疹は神経に沿ってウイルスが増殖する。だから、顔面に出ると眼の神経をやられて重症化することがある。稀には脳梗塞を起こす。尿道系への感染も危険で、尿が出なくなって尿毒症で死ぬことがある。重症の帯状疱疹で年間17人の死者がでている。
後遺症も重症のケースがある。発疹の下が破壊されてケロイドになったり、神経が破壊されると強い神経痛が一生残り、扇風機の風や、枕元の足音で激痛を感じるほど重い人がいる。よく効く抗ウイルス薬があるので、神経痛様の痛みに発疹が伴っていたら早めに専門医にかかかることだ。
痛みを取る治療にはペイクリニックがある。脊髄の硬膜外に麻酔薬を注射する療法で即効性がある。母は他の原因の痛みに苦しんだが、この療法で劇的に治った。ペイクリニックは麻酔科のある病院や整形外科で扱っている。重症の帯状疱疹の半数にはガンが見つかり、50歳以上の帯状疱疹は糖尿病を伴うことが多い。
今日も爽やかな朝だった。大気が乾燥していてとても心地よい。午後1時、気温34度でも湿度30%だと、とても快適。そのような夏の終わりに、いつも1年が終わる寂しさを感じる。これは残り少なくなった夏休みを嘆いていた、子供の頃の記憶が影響しているのかもしれない。
昨日のイプシロン打ち上げが成功していたら、今日はもっと爽やかな日になった。機体には何の問題もないが、世界初のコンピューター完全制御に挑戦しているのだから、これくらいの情報伝達の誤作動は仕方がない。あせらずにじっくり取り組んで成功して欲しい。
御諏訪神社へ向かう宮の坂。
朝ドラの「あまちゃん」は録画して毎回見ている。悪役たちもドラマの原則通りに次々と登場して、面白くしている。見事に憎まれ役を演じていた太巻き-古田新太-が、ちょっと良い人に変わったのは残念だが、映画「潮騒のメモリー」のアイドル役が前髪クネクネを嫌らしく演じて面白くしてくれた。気の毒なのは、古田新太の悪役ぶりが壷にはまり過ぎていたことだ。本当に悪い奴と視聴者の多くは思い込んでいて、モデルにされた秋元康も困惑しているだろう。
「あまちゃん」の面白さは、中年以上に懐かしい出演者たちの熱演だろう。小泉今日子など本物の気の強いお母さんに見えるし、薬師丸ひろ子も元アイドルをコミカルに演じ切っている。
二枚目系の水口マネージャーや種市に北三陸鉄道の面々、無頼寿司大将・喫茶店店長からまめぶ大使まで、総ての脇がはまり役だ。更に、橋幸夫から魚君など、次々と現れるちょい役もインパクトがある。中年男性が録画して見ているのは納得できる。主人公の能年玲奈は映画撮影で前髪を上げていたが、想像以上に美形で、これからもフアンは増えそうだ。
蛇足だが、町の商工会長で「ブティック今野」経営者役の菅原大吉氏は、昔、私が宣伝美術をしていた劇団七曜日に所属していたので懐かしい。その後彼はピンクの電話の竹内都子さんと結婚した。
毎日、賽の目に切ったミント寒天に茹で小豆とオリゴ糖をかけて食べている。
その粉寒天とアーモンドが残り少なくなったので日曜はアメ横へ買い出しへ出かけた。粉寒天200g1200円、アーモンド2キロ2600円。
以前より更に国際的になって、人出が多くなっていた。円安のせいか、殊に欧米人が目立った。カバブーのスパイスにドリアンの香りがして、まるで外国みたいだった。
アメ横の雑踏で一瞬すれ違った女性だ。金髪だが、ラテン系だと思った。物憂げな表情が印象に強く残って、帰宅してからすぐに描いた。本当は、彼女は蒸し暑くて憂鬱だったのかもしれない。
あまちゃんに登場する大スクリーン前の広場には日テレ「24時間テレビ」の黄色いテントがあった。しかし、スタッフは手持ち無沙汰で、立ち止まる人はいない。大きくスケジュール表でも出しておけば、通行人にも分かるのだが。
早く帰って仕事をしたいので、アメ横はとんぼ返りして、まっすぐ帰った。一瞬過ぎただけだが、今東京で一番刺激的な街かもしれない。
日曜の夜は仕事をしている内に寝付けなくなって、午前5時にやっと寝入った。しかし、1時間後には目覚めた。夜昼逆転を止める良い機会だと思った。二度寝はせずにそのまま雑用・朝食・散歩と、月曜は眠気を我慢して過ごしたおかげで、12時に就寝できた。
27日火曜は8時に起床した。窓から吹き込む風は爽やかで、外は朝の光が溢れていた。子供の頃の夏休みの朝はいつもこんな感じで、懐かしい朝の記憶が蘇った。
そのころは朝5時前に起きて朝食を済ませると、町内の子供たちと連れ立って早朝の神社へ行き、清掃をした。と言っても境内はゴミ一つなく、適当に帚目をつけた後はチャンバラをして遊んだ。その後、境内には町内の大人たちがラジオ体操に集まり、一緒に体操をした。境内の鬱蒼とした木立の木漏れ日と、朝の清々しい大気は今も心に残っている。
その後、帰宅して海水パンツに着替え、お昼まで海で過ごした。空腹になってお昼に帰り、午後もみんなと夕飯まで駆け回って遊んだ。夕食後はただだ眠くて、8時にはバタンキューで寝ていた。だから、夏休みの宿題をする時間はまったくなかった。
夏休み最後は、子供たちには大晦日のように忙しい日々で、私は絵日記から夏休み帳まで2日間で一気に仕上げていた。
子供の頃は自由で、今生きている楽しさを感じていた。長い間、その単純なことを忘れていた。未来や希望はとても大切だが、人は今にしか生きられない。今生きていると感じられることはとても素晴らしい。漠然とだが、あと一ヶ月くらいはそのように生きられそうな気がしている。
「おじいちゃんのバス停」2枚目。
大型ゴミ置き場に真新しいソファーや家具が捨ててあった。この集合住宅から引っ越して行った人が残したものだ。
"一将功成りて万骨枯る"
ふいにその言葉が想い浮かび、近未来の捨てられる国民を連想した。
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