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2013年9月18日 (水)

あまちゃんから半沢直樹、テレビも良いなと思った連休だった。13年9月18日

台風一過の公園は至る所に折れた枝が散乱し、ムクとエノキの実が地面を覆っていた。乾いた地面に落ちていたムクの実を拾って食べた。皮ごと食べるのは抵抗があったので、こし餡のような中身を押し出して口に含むと、香り高く甘酸っぱい味がした。

夜は涼しいが、日中は陽射しが強く、少し歩くと汗が滲んだ。緑道公園の広場で休み、ボトルのお茶を飲んだ。今年は、水道水に粉茶を溶いただけのお茶を愛飲している。例年、氷を入れていたが、今年は冷たい飲み物は一度も飲んでいない。おかげで夏の体調は良かった。

広場のはす向かいのベンチに、大荷物を足元に置いた青年が腰掛けていた。ネットカフェなどを転々としている雰囲気で、顔色は悪く表情は暗い。彼らと私の生活の距離感はなく、正直言って彼らを見るのは辛い。彼らに出会うと、今の私の行く末を見ているようで気持ちが折れそうになる。

彼らの多くは自堕落ではなく、働く意欲も能力も十分にあるのにチャンスが与えられない。我々の時代より、そのような気分の人は確実に増えて、社会に挫折感が澱のように漂っている。

朝の連続ドラマ「あまちゃん」が大ヒットしているのはそのような社会背景があってのことだろう。そう思って見ると、「あまちゃん」には元気づけてくれる明るさがちりばめられている。

月曜放送では、水口マネージャーが北三陸に戻って、勉さんの仕事場へ琥珀掘り復帰のお願いに行った。
「口じゃなくて手を動かせ」
非礼を詫びようとする水口を遮って、勉さんはぶっきらぼうに道具置き場を示した。何でもない言葉だが、行き詰まっている者にこれ以上の励ましはない。

次の場面では、あまちゃんが地元たまり場の駅中スナックで「くじけないぞ」と弁舌を振るっていた。その若い言葉の一つ一つが熱く胸に響いた。それらの言葉を「悩まず、手を動かせ」とか「へこんではいないぞ」と、自分向けの言葉に言い換えてみると、俄然やる気がわいて来た。

東京での挫折、大震災による失意と停滞、それらを前向きに組み合わせたことがこのドラマの大ヒットの要因かもしれない。この手法は仕事を成功させる基本と共通する。

心の悩みは、徹底的に悩み尽くさないと解決しないが、仕事の悩みは、創意工夫や行動で解決する。
「何か良いことがないかな」と、いくら待っていても幸運は向こうからはやってこない。悩んでいるより散歩したり、6億円当たった夢を見る方がずっと合理的な対処になる。

台風一過の風景は美しいデジャブ感があった。世の中には嫌なこと辛いこと様々ことがあるが、それを癒してくれるのは美しい自然だ。

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台風一過の夕暮れのスカイツリー。

あまちゃんに対してTBSドラマ「半沢直樹」が話題だ。先日、始めて見たが、会社組織に翻弄されているサラリーマンの怒りを巧く代弁していて、これは勧善懲悪の期待を裏切らない水戸黄門の現代版だ。

水戸黄門が半沢直樹で、視聴者は苦境に追い込まれた彼に感情移入して歯ぎしりし、最後に彼が悪者たちをねじ伏せることで、留飲を下げるのだろう。ストーリーに意外性は殆どなく、これは伝統的なドラマの王道なのかもしれない。

それにしても、登場人物は高給取りばかりだ。主要人物の平均は年収1000万を軽く越えそうだ。この安定した収入はとても羨ましい。

それについて、飲みながら大手サラ金会社社長をしていた友人に聞いたことがある。
「サラリーマンは毎月給料を貰えて良いね」
と友人に言うと、
「それは、我慢代だ。黒を白と言わされ、むかついていても笑顔で頭を下げる辛さは、お前みたいに自由気ままに生きている奴には、分からんだろう」
彼は苦労していた平社員の頃を想い出しながら答えた。
サラリーマン経験のない私に彼らの気持ちは理解できない。しかし、その日暮らしも、相当なストレスだ。その時、その比較は痛み分けだと思った。

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「おーい雲よ」で始まる詩があった。
昨日の雲は
「おーい、生きているのは素晴らしいだろう」
と私を励ましているように思えた。

テレビ東京の「世界で働くお父さん・もう一度会いたい」を偶然見た。異境に暮らしていて、会いたかった子供が突然訪ねて来た時のお父さんの笑顔がとても良かった。再会した親子の笑いと涙、別れの涙、見ていて涙腺が緩んでしまった。家族は本当に素晴らしい。

番組を見ながら、それと似た経験をしたことをふいに想い出した。
小学校5年の時、父が事業で失敗して、借金返済と生活再建の為に両親と上の姉たちが宮崎へ働きに出たことがあった。私は下の姉と二人だけで日南の漁師町に残って1年ほど暮らした。近所の人は皆優しかったので、姉との二人暮らしは少しも辛くはなかったが、一度宮崎の親を訪ねた時は違っていた。親と会っている間は平気だったのに、別れてバス停留所へ向かっている時、泣けて泣けて仕方がなかった。


番組名は忘れたが、和牛の赤牛の赤味肉を売り出そうとしているドキュメンタリーは面白かった。
欧米には、赤味を冷たい風に晒して、白カビを生やして熟成させる手法がある。それを使って、赤牛の赤味を驚くほど美味い肉に変身させて売り出そうと言うものだった。

番組では土佐の赤牛が出ていた。これが実に温厚で可愛い牛たちだ。牛舎で寝そべった牛が舌を出すと、それにニャンコがじゃれていた。それが本当に可愛い光景だった。

そう言えば「あまちゃん」の出だしの音楽と画面が大好きなネコがYouTube にいた。テーマ曲が始まると跳んで来て、海辺の岩礁から飛び立つ海鳥にじゃれる。あのニャンコも可愛かった。

S_4彼岸花が開花した。

私の定番のEテレ・サイエンスZEROはがん幹細胞の最新攻略法だった。
従来のサルファ剤系の薬剤が、がん幹細胞の攻略に著功を示したが、希望は見えてもまだ完璧ではない。

ガンの難しさは、ガン細胞が自分自身の細胞が変異したもので基本的に同じ構造であることだ。だから、免疫機能が働きにくく、他の病原菌やウイルスに対処するような手法が使えない。最新医療で99%のガンを排除したとしても、残り1%が増殖して再発してしまう。その再発を繰り返す期間を10年以上に長くして、数回治療を繰り返せば天寿を全うできる、との考えもあるのだろう。

SFの世界なら、がん細胞攻撃ナノマシンを注入して、見つけては毒針を刺して絶滅させる、と言ったことができるのだが・・・

今月初めから取りかかっている1枚の絵に行き詰まっている。既に、6枚目の描き直しに入って、8割の仕上がりだ。今日こそは完成させたい。
それにしてもあっという間に秋が来てしまった。

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