« 巨大地震に遭遇する世代。13年9月3日 | トップページ | 東京オリンピック決定に老人は過去へ若者は未来へ思いを馳せる。13年9月8日 »

2013年9月 6日 (金)

時に抗うように絵を描いて、新しい記憶を紡いでいる。13年9月6日

窓から涼しい風が吹き込んでいる。明け方に涼しさで目覚め、厚めのタオルケットをかけた。ようやく夏は過ぎて行ったようだ。

仏壇脇に、家族のスナップ写真をまとめて額装し飾ってある。今朝、しみじみと眺めてみると、いつの間にか殆どが鬼籍に入り、生き残っているのは私と赤ん坊だった姪だけになっていた。年とともに、何かにつけて過去へ引き戻される。絵を描くのはそれらに抗う行為なのかもしれない。新しい作品を生み出すことで、新しく記憶が紡ぎだされる。

塩麹が少なくなったので仕込んだ。塩を探していると古いホノルル産の天然塩があった。なめてみたが問題はないので使った。まろやかな良い塩麹に仕上がりそうな予感がする。

その塩は15年前、経団連の重鎮だった方の未亡人から貰った。彼女は母のことが大好きで、孔雀の卵など珍しい食品が手に入ると我が家を訪ねて来た。彼女からは世界各地の珍しい天然塩も貰った。殆どは使ってしまったが、一番平凡に感じたザラメのようなホノルルの塩だけが残った。彼女はその後、体調を壊して会えなくなり、いつの間にか年賀状も来なくなった。もしかすると亡くなったのかもしれない。

先日のNHK「探検バクモン・人類は宇宙をめざす・太陽編」は三鷹の国立天文台だった。国立天文台には、昔、科学系の作家に誘われて研究者の親睦会へ行ったことがある。その時見学したレトロなジブリ作品に登場しそうな1921年建設の天文台が番組に登場して、当時の記憶が次々と蘇った。

天文学者たちとの会話はとても楽しかった。親しくなった研究者たちに「ぜひ、遊びに来て下さい」と言われたが、アンデスやアフリカなど辺境の地ばかりで、到底行けないと思った。天文学者は素朴な人が多かったが、他の分野の研究者にはそうでもない人がいた。国立大の理系の教授と話していた時、何となく同じ大学の教授の名を口にした。すると、態度が激変して冷たくなった。

理由はすぐに分かった。その少し前に知人の教授宅で、白い巨塔で描かれたような教授の座への熾烈な争いの作戦会議を見たことがあった。どうやら、知人と敵対していた相手が上記の教授だったようだ。その時、教授に対して他教授の名を出すのは禁忌事項だと知った。以来、教授の肩書きにドロドロしたものを感じるようになり、万年助教授には世渡りべたの好印象を持つようになった。

番組冒頭の深い樹木に包まれた100mの通路・太陽系ウォークでは一歩700万キロの縮尺で太陽系の惑星と太陽を表現されていた。上記の1921年建設の太陽観測専用のレトロな天文台は天窓も望遠鏡も総て手動で動かすことができて、今でも機能していた。動力を使わない古い天文台が残されているのは、電力が止まっても観測を続けるためだ。天文台入り口にハチやヤマカガシ注意の張り紙があり、自然の豊かさを感じた。

古い天文台で30年間、太陽観測を続けて来た助教授は素朴でとても良かった。世俗から離れ、この深い森に包まれての一生は実に羨ましい。太陽観測は、今は厚い雲でも観測できる新式の望遠鏡で毎日欠かさず黒点観測が続けられている。太陽活動が活発だと黒点が増え、地球は磁気嵐に見舞われ電波状態に異常が起きる。放射線である宇宙線も増えて、宇宙ステーションの人員に悪影響があるので、日本から世界へ発信されている黒点予報は重宝されている。

国立天文台の入場は午前10時〜午後5時・午後4時30分まで。指定見学コース内なら見学自由。年末年始・12月28日〜1月4日を除いて、毎日見学できる。土日、祝日、夏休み・春休み期間中は、天文台歴史館で説明員による解説がある。

M_1

赤羽台団地。

猛暑の影響か今も野菜が値上がりしている。毎日食べているイトーヨーカ堂の冷凍ブルーベリーは姿を消して買えなくなった。この冷凍ブルーベリーは大粒で美味しい。定価は200g500円ほどだが、時折半値セールをするので、その時まとめ買いをする。今思うと、半額セールは在庫一掃のためだったようだ。最近のスーパーは売り上げが減少した商品はすぐに販売中止にするので、品揃えが年々貧弱になって行く。

先日のNHK番組のカタカナ韓半島起源説については物議を呼びそうだ。これは戦前の研究で、日本より50年早く韓半島でカタカナに似た簡略文字が使われていたことが分かっていて、目新しいニュースではない。

複雑な漢字表記を簡略化するのは歴史の必然で、どちらが本家かと熱くなるほどの問題ではない。それが韓半島だろうと日本だろうと、ルーツは中国の漢字で、派生した分野で本家争いをするのは次元が低い。

私は子供の頃から、日本で自然に生まれたひらがなの方がカタカナより美しいと思っている。しかし、外来語をカタカナ表記にしたアイデアはとても優れている。アルコール・アイデア・イデオロギーなど、カタカナ表記が明治以降の科学や文化の発達に大きく寄与していると思っている。

M_5

桐ヶ丘団地のタチアオイとキバナコスモス。

先月27日のJAXA イプシロンロケットの打ち上げ中止の原因は、機体側のタイマーが地上側より0.07秒遅れていたことにより、機体の傾きを誤って判断し、自動的に発射は中止された。

タイマーの遅れの原因は、プロジェクトマネージャの森田氏によると、地上側計算機から機体側計算機への伝送経路に幾つものコンピュータが入っていて、その間の処理に時間を要したことが原因だった。ロケットだけでなく、航空機でも自動車でも新しい試みには必ず初期トラブルが起こる。森田氏は「100%の自信を120%の自信に高めて、打ち上げたい」と語っていた。遅れた打ち上げは必ず成功すると思っている。

スマホに接着させて使うソニーのレンズだけのカメラはマニアに売れそうだ。手ぶれ防止など一般カメラ同様の本格的な機能を持っていて、画像表示をスマホに分担させる。片手でこのレンズカメラを持ち、もう一方のスマホをリモートヴューファインダーに使うのは楽しそうだ。ソニーもやっと、スマホ対象商品への戦略が定まって来たと感じた。

サムソンは腕時計型のスマホを発売する。画面が小さ過ぎて年寄りには使いづらく、ヒットは難しいと思っている。腕時計はファッション性が重要で、その点でも腕時計タイプは難しい。昔から腕時計型のアイデアは出ては消えしていた。実際に製品化されなかったのは、売れそうになかったからだ。

小型化ではグーグルメガネの方が先進性がある。これは眼鏡型の携帯PCでレンズ枠に小型のファインダーがあり操作は音声で行う。

中国が有機ELパネルの大増産を始めた。製造機械と素材はまだ日本製が使われているが、いずれ、総て韓国製に入れ替わるだろう。現地の主要ポストでは相変わらず日本人技術者が活躍している。この構図はこれまでの韓国と同じで、膨大な資金を投入して得た技術と人材が日本から流失して国内産業が空洞化して行った。原因はサラリーマン化した経営トップの保身の為の事なかれ主義によるものだ。国内産業の空洞化は韓国もいずれ同じ道を辿る。これも歴史の必然のようだ。

Ma_3

Ma_4

Ma_5

|

« 巨大地震に遭遇する世代。13年9月3日 | トップページ | 東京オリンピック決定に老人は過去へ若者は未来へ思いを馳せる。13年9月8日 »