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2013年10月18日 (金)

ものから解放されることで、日本は続発する災害を克服できる。13年10月18日

肌寒い午後、買い物へ出た。途中、緑道公園を抜けていると、ふいに、タイムマシンから眺めるように、10年前、母をリハビリさせていた自分を思い出した。
若い私はソロソロと手摺を伝い歩きしている母の後ろを、母の車椅子に乗って後を追っていた。
「老けたね、大丈夫か」
若い私が振り向いて、今の私へ明るく言った。
「なんとか頑張ってるよ」
答えながら、昔の自分はお気楽のものだと思った。
その頃の私は自分の行く末を様々に予測していたが、陰翳までは深く考えていなかった。

伝い歩きしている母の足元を、鳩たちが馬鹿にするように追い抜いて行った。
「鳩は足が短いのに、歩くの早いね」
若い私が母に話しかけた。
「笑わせないでよ、転んじゃうから」
母は立ち止まって笑った。
やがて若い私は母を車椅子に乗せ、元気よく去って行ていった。
過去の光景はすーっと消えて、秋の夕暮れに今の私が取り残された。

生協で牛乳と納豆を買った。
帰り道の介護施設近くで、子供たちがエアガンを打ち合って遊んでいた。私も子供時代は危ないことをしていたので大きなことは言えないが、目に当たったら危ないぞ、と眉をひそめた。

そのうち、遊びに飽きた子供たちは施設へ駆けて行って、個室の窓を叩いた。そして子供の一人が「おばあちゃん」と声をかけた。ややあって窓が開き、「おや、よく来たね」と小さな声が聞こえた。子供たちとおばあちゃんが楽しそうに話しいる姿を眺めながら、温かいものがこみ上げた。

人生が残り少なくなり、毎日、使わないものを捨てている。
今日は押し入れで未使用の円座を見つけた。母は車椅子のクッションに円座を使っていたが、死の7日前、円座がもう支えきれないと言うようにパンクした。

円座は必需品なので慌てて買って来たが、その日を境に母は寝たっきりになり在宅で死んだ。古い円座は母の命の終わりを知らせてくれたのだと思った。
見つけた未使用の円座は、必要な人が現れたら上げることにして、捨てずにそのままにした。


伊豆大島は歴史的な大雨だった。東京都の年間降雨量の半分が一夜で降った大災害を見ながら、つくづく日本人は災害列島に住んでいると実感した。大島の災害現場を見ると、本来沢ができている地形に民家が建って被害を大きくしていた。自然を重視するなら、土石流が流れた道筋には家を建てずに、人工河川を設けるべきだ。しかし、現実には無理で、再度同じ災害に見舞われることになるのだろう。

縄文時代なら、どんな巨大地震や巨大津波がきても、被害は小さかった。彼らは災害が起きそうな場所には住まいを設けなかった。加えて、家財道具と言えるものが殆どなく、住まいも、自分たちだけですぐに再建できた。

不要不急のものの多さが煩悩を生み、現代人を苦しめている。普通の人でも、タンスの中に4,5年袖を通していない衣類が沢山ある。台所にも、数年に一度しか使わない道具が多数ある。毎日消費する食物でも、賞味期限がとっくに過ぎたものが沢山ある。大量に買い込んで冷蔵庫を常に満杯にしている結果、新鮮な食物を古くさせながら順繰りに食べている。

現代人の弱さはものを溜め込んだことに起因している。ものが少なければ住まいに拘らず、災害が起きても被害が少ない。ものは決して人を幸せにしない。

昭和30年代までは、若者の引っ越しはリヤカー一つでできたのに、今の若者はトラックが必要なほどのもの持ちだ。

それは本来の日本人の姿ではない。日本人は、一つの部屋を居間にも食堂にも寝室にも兼用させる簡潔な生活スタイルを完成させていた。明治にやって来た西欧人たちは、そのような簡潔な住まいと、大災害からの再建の早さに驚いていた。

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緑道公園近くの空き地。ここは昔から空き地だった。
赤羽は大地主が多く、今の当主たちはは知的エリートで文化的で鷹揚だ。

中国発ニュースで、上陸した台風被害の実況に不満を持った地元民の暴動を起こしたと報道していた。被害が軽微な場所を取材して、復旧の早さを強調したことが原因だ。日本とは報道体勢が違っていて、英雄的な働きで災害を克服したと強調するためだと解説していた。

しかし、先進国なら報道を批判しても、暴動に発展することはない。中国には常に不満が鬱積していて、反日を始め、どんなきっかけでも暴発する状態なのだろう。この負のエネルギーは政府当局も不気味に思っている。中国軍の銃口の半分が内へ向けられているのは誇張ではないようだ。

中国の火種は2億5000万の貧困層だけではなく、インターネットを駆使する中間層にも及んでいる。更に、ウイグル族の西域では、今は人口の6割までに膨張した漢族が資源と富みを独占して、いつ大暴動が起きてもおかしくない状態だ。もし、イスラム過激派との連帯が起きたら、首都圏でのテロも考えられる。チベット族とモンゴル族の漢族への反感も根強い。

漢族限定だが、ガス抜きのための反日政策は効果的で、反日政策は長期化しそうだ。先日の産經新聞で、防衛大学校教授・村井友秀氏が中国の反日政策について解説していた。

国内政情が不安定な非民主国家の中国は、国民の目を外にそらせる為に常にスケープゴートが必要だ。その点、日本ほど理想的なスケープゴートはない。日本は過去に中国を侵略している上、強く出ても絶対に反撃しない。

尖閣の小島を領有する日本と比べ、ロシアは中国領だった広大なシベリアを奪い、本来なら真っ先に攻撃すべき相手だが、強く出たら反撃されてしまう。その点、日本は絶対に安全で、極めて好都合なスケープゴートだ。だから、中国が安定した民主国家に変身するまでは、反日政策は絶対に改善しない。

反日政策を止めさせるには、やられたらやりかえす姿勢を見せて、スケープゴートにしても割が合わない、と思わせる他ない、と言ったものだった。その姿勢は韓国に対しても同じかもしれない。

朴大統領の対日外交は相変わらず強硬姿勢だ。先日の東アジア首脳会議でも、「韓国料理をよく食べています」とアピールした安倍首相に対して、朴大統領は中国・習近平国家主席との親密さをもっぱら強調し、拒否姿勢を崩さなかった。

政治学者による心理分析では、女性首長は軟弱と思われない為に、強硬姿勢を取る傾向があるようだ。彼女は旧日本軍将官で親日的だった父親の影響を否定するために、かたくなに反日を貫いている。しかし、最近は韓国政府内で、八方ふさがりの対日外交姿勢を危惧する声がでている。

NHKを始め各放送局で連日、バブル崩壊寸前の中国を報道している。しかし、報道はどこか奥歯にものが挟まっている。放送で流される映像は古いもや、中国政府の要求に沿ったものばかりで、インタビューの答えも穏健なものばかりだ。明らかに日本側が自主規制をかけていて、これでは真実を知ることは難しい。

中国で起きているバブルはかって経験した日本のバブルより遥かに悪い。産業基盤のない内陸後進地域に突然出現した無人の巨大マンション群とか、廃墟になった巨大ショッピングセンターとか、日本より遥かに大規模なバブル物件ばかりだ。

例えばバブル期の高騰した東京の住宅価格は一般年収の10年分だったのに対し、今の北京では50年分だ。しかも、それらのマンション群は地方政府幹部の私利私欲によって作られていて確実に負の遺産になる。手抜き工事も多く、10年を経ずして、インフラの崩壊が続発して、正常な経済活動の足を引っ張ることになる。

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10年以上昔に描いた絵で、最近、手を入れ続けて、今日完成させた。
キツネが自販機に入れたのは、葉っぱのお金かもしれない。

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