« 中国観光の日本人客激減と、クリスマスはバニラの香り。13年12月21日 | トップページ | 今年最後の大ニュース、安倍首相靖国参拝から一夜明けて、世界での外交上功罪は意外なほど小さかった。13年12月27日 »

2013年12月25日 (水)

クリスマスは正月準備。15歳の米国少年が開発した画期的膵臓がん検査紙。13年12月25日

冬至を境に日中の時間が長くなって行くのは好きだ。冬至の22日はカボチャと茹で小豆を甘辛く煮込んだ。カボチャと小豆のバランスがよくて美味い。これで運がつけば更に良い。

今年の冬はいつもより凛として美しく感じる。母と死別してから4年目に入り、喪失感が心の中で整理されたからかもしれない。もう一つの大きな変化は物欲がなくなったことだ。今日良ければそれだけで良い、と心底思っている。だから、明日のことは深く考えなくなった。

近年の東京の空は本当に美しくしい。上京した昭和30年代の東京はいつもスモッグに覆われ、鼻の奥や喉がいつもいがらっぽかった。中国の大気はその頃よりはるかに汚染しているのだから、暮らす人の苦痛が忍ばれる。この冬、米国大使館は大量に空気清浄機を購入したようだ。中国の富裕層では、空気が清浄な雲南省辺りに別宅を買うことが大流行している。

M_7

クリスマスイブは、月に一度の上野歯科医院で歯のクリーニングをしてもらう日だった。予約時間より早く出かけて、上野歯科医院の近くの自然公園へ寄った。

クリーニングの後、古くから馴染みの歯科衛生士の女性が歯茎がとても健康だと褒めてくれた。10数年前、通い始めた頃、固い歯ブラシで力任せに磨き過ぎて歯茎は荒れ悲鳴を上げていた。それから、指導を守って時間をかけ、適正な歯ブラシと歯間ブラシで優しく丁寧に磨き始めたら日に日に好転した。

S_9S_7S_3S2今日はクリスマスだが、松飾りなど正月準備ばかりしている。

先日、綿の実と紙粘土でクマのサンタを作ったのでそれをリースに飾った。

自然公園のノイバラに絡んだヘクソカズラの実。

ヤツデの花と実。

ヒヨドリジョウゴの実。

枯れた野に鮮やかな赤が目立つ。
名の由来はヒヨドリが好むからとあるが、実が沢山残っているところを見ると俗説かもしれない。
本当は、全草にソラニンを含むため食べられない。

ソラニンとはジャガイモの芽などに含まれる神経毒。
食べると、頻脈、頭痛、嘔吐、胃炎、下痢、食欲減退などを起こす。
漢方では「白毛藤」という生薬として、解熱、解毒、利尿に用いる。

我が家の24日はいつの間にかクリスマスイブではなく、巣鴨とげぬき地蔵のしまい地蔵の日に変わった。

母は舶来もの好きだったのに、赤羽で私と暮らすようになってから、巣鴨のとげぬき地蔵がすっかり気に入ってしまった。

母は縁日の4の日は必ずお詣りに出かけた。

私も昔、一度だけ12月24日に行ったことがある。
老人たちで大混雑だったが、みんな老人なのでのんびりしていて、世間のクリスマスのにぎわいとは別世界だった。

先日のテレビ番組で巣鴨の老人たちにインタビューしていた。質問内容は分からないが、おじいさんの言葉が印象に残っている。

「年を取るとそりゃー寂しいよ。寂しいけどみんな我慢して黙っているんだ。だから人にはわからねぇ訳だ」

おじいさんの答えを補足すると、単に家族と暮らしているかどうかではなく、もっと本質的な老いの寂しさを言いたかったのだろう。

先日、姪と話した。
「最近、心から良い人生だった思えるようになった」
心境の変化を話すと「今にも死にそうなことを言わないでよ」と姪は心配していた。
しかし、姪の母親は私の歳に母より早く死んでいる。周囲を心配させたとしても、これからは死を念頭に置いて、しっかりと生きる他ないと思っている。

死を念頭に置いて暮らすのは楽な生き方だ。死ぬことを意識に置いた上で「若い者には負けない」とか「50、60ははなたれ小僧」とか、老人たちは元気自慢をして若者たちを煙にまいている。
元気自慢をしていても、70代は60代より明らかに弱っていることを老人たちは自覚している。そして、80代では更に弱り死を身近に覚悟する。それらの老いの必然を無視しては、却って辛い生き方になる。


上野歯科医院へは予約時間より早く着き過ぎて、待合室で週刊新潮を読みながら時間待ちをした。大きな記事は韓国の失業問題だった。韓国の本当の失業率は政府発表よりずっと高い2割ほどのようだ。韓国では、就職活動を止めたり、1週間に1時間以上アルバイトすると失業者に加えない。だから数値が低くなるのは当然だとあった。

就職難の韓国では、大卒者70万の内20万以上がサムスン受験をする。しかし、5500人募集の内8,9割はこねで入社で決まるので、残りの500人に20万人が殺到することになる。だから、40歳辺りまで就職浪人を繰り返す者がいて、サムスン入社への塾があるほどの加熱ぶりには驚く。

韓国には中国の科挙の影響を受けた身分制度が残っている。その階級制度は文官重視でもの作りは卑下されている。日本なら東大卒の大工さんがいても、世間は少しも変とは思わないが、あちらではあり得ないことだ。

以前、韓国で人気マンガ家が大卒と経歴を詐称し社会から厳しく糾弾されたことがあった。詐称したのは実力世界の漫画家でも大卒の身分が必要とされる社会背景があったからだ。

大学進学率は7割以上と日本の5割よりずっと高い。しかし受け入れる会社は乏しく、彼らから見ると多彩な就職口が選べる日本の学生の就活は羨ましく見えるようだ。


S_5連休を利用して、東京北社会保険病院のMRI・核磁気共鳴画像診断装置の心臓部の取り替え工事をしていた。

お昼前、芝生に厚い鉄板を敷く工事をしていたのでどんな大工事が始まるのかと思っていた。
午後に様子見に通ると、大型クレーンが古い超伝導電磁石部分をつり下げていた。

「こんな光景は滅多に見れませんよ」
カメラを構えていると、初老の監督らしい人が話しかけた。
取り替えるのは10年前の装置でまだ十分に使えるが、更に進歩している新装置と取り替えるようだ。

翌日、工事の進展を見に行くと、クレーンはなくなり、芝生の鉄板も跡形なく片付いていた。


先日の深夜Eテレ・スーパープレゼンテーション「15歳の科学プロジェクト」は面白かった。
登場した15歳のジャック・アンドレイカ少年は1997年生まれ。彼は、すい臓・卵巣・肺のがんを3セントの費用と5分の短時間で発見困難だった初期がんを正確に検査できる試験紙を開発した。

それまでの検査方法はそれより千倍以上高額で、しかも信頼性が低く、膵臓がんは発見された時点で手遅れで、生存率は5%と極めて低かった。もし、彼の検査方法が一般化すれば、膵臓がんの生存率はほぼ100%になるという革新的なものだ。

その試験紙を考えるきっかけは、彼が13歳のとき、家族ぐるみで仲良くしていた親しい人を突然「膵臓がん」で亡くしたからだ。そのショックで彼は研究を始め、インターネットで無料公開されている資料を読みあさった。そして、すい臓ガンになると増える8000種類タンパク質の中から、初期ガンの段階から大幅に増えるタンパク質メソテリンにたどり着いた。

彼はカーボンナノチューブにメソテリンをくっつけることを思いついた。そこへ検体の血液を加えると、血液中のメソテリンの抗体がメソテリンに取り付き、カーボンナノチューブの電気抵抗が変わる。その電気量を計測することで抗体量を計測できることを見つけた。一見単純だが、彼がそれらの性質に精通していたから生まれた発想だ。

その発見の後の彼の行動もすばらしい。15歳の彼は200の大学などの研究室に共同研究を持ちかけた。当初、彼は申し込みが殺到すると期待したが、ことごとく否定的な反論が帰って来た。しかし、一つだけ興味を持った大学の研究室があった。(その教授は映像ではインド系に見えた)

彼は研究室スタッフの厳しい質問攻めに晒されたが理路整然と論破し研究室を使うことが許可された。彼は5ヶ月間研究室に通ってその試験紙を開発した。200の研究機関に送り、門前払いされてもめげなかったところが、彼のすばらしいところだ。

今、16歳の彼は大統領に招かれるほどの有名人だ。もし、日本にそのような天才少年が現れても学界は無視するだろう。

彼が利用したインターネット上の資料は英語さえできれば、世界中、どの国の人でも無料で自由に利用できる。この成果が広まれば、インド辺りの貧しい少年が大発見をして、窓口の広い米国辺りの研究室に売り込み、一躍有名になる日が来るかもしれない。

「グーが来た」

M_11

寒い雨の中で、疲れた女の人が電車を待っていました。

そこへグーがやってきました。
「グー、グー、グー」
その不思議な声を聞くと、女の人は心地よく眠りました。
そして、風になった夢を見ました。

Ma_3

Ma_4

Ma_5

|

« 中国観光の日本人客激減と、クリスマスはバニラの香り。13年12月21日 | トップページ | 今年最後の大ニュース、安倍首相靖国参拝から一夜明けて、世界での外交上功罪は意外なほど小さかった。13年12月27日 »