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2013年12月14日 (土)

夕空に、オメガ3のアマニ油とエゴマ油を買って、クリスマス・イルミネーションの銀座へ。13年12月14日

いよいよ寒くなった。寒さに弱い「幸福の木=ドラセナ・マッサンゲニア」大小二つの鉢を室内へ入れた。去年はベランダに出しっ放しで、気づいた時は小さな鉢が枯れていた。枯れた茎の根元に小さな芽が残っていたので、諦めずに水をやり続けたら初夏にやっと小さな葉が出て、秋には以前の半分ほどまでに回復した。

大きな鉢は40年前、赤羽台の団地祭りで掌に乗るほど小さなものを景品に貰い、大切に育てて来たものだ。今は80センチほどに成長している。「幸福の木」はハワイでは魔除けに垣根などに使われ、その名の由来になっている。

お昼には温かくなり、午後のベランダ側の部屋は明るい光に溢れていた。その静かさは、子供の頃、学校から帰宅したと時の誰もいない家の感覚に似ていた。

両親は外で働いていて、姉たちも学校からまだ帰っていなかった。私は母が用意したおやつを食べると、すぐに遊びに飛び出していた。昔の漁師町には塾などなく、子供たちは時間が許す限り遊び回っていた。私も夕暮れまで遊びほうけ、町に夕餉の香りが漂い始めると駆け戻っていた。

「カラスが鳴くから帰ろ」
昔の子供は決まってその台詞を歌いながら帰った。
私の育った日南地方では、夕空をカラスの群れが「カアカア」鳴きながら、隣町の虚空蔵島の森へ飛んで帰っていた。東京のカラスはハシブトだが、そちらは少し小型のハシボソカラスだった。カラスは虚空蔵菩薩のお使いで、その地方では大切にしていた。

冬はつるべ落としの太陽と競争するように夢中で遊んでいた。
夕暮れが近づくと、皆で宵の明星を競争で探した。
「一番星見つけた」と誰かが見つけると、他の者たちは夢中で二番星を探した。しかし、皆は空腹に耐えられず、その前に家に戻っていたので見つけた記憶はない。

あの頃の1日は今の1週間くらい長く楽しく感じた。今も稀に1日を長く感じることがあるが、個展で客が来ないとか、病院で待たされるとか、悪いことばかりだ。

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環八の横断歩道を渡るおばあさん。

12月に入って次々と年賀状欠礼のハガキが届く。親しい人には電話を入れてお悔やみを言う。先日は長い間、父親の介護を続けて看取った初老の女性と話した。
「介護のベテランの篠崎さんと違って、私の介護は不十分で後悔ばかりしています」
彼女は涙声で話した。
「とんでもない。それは私も同じです。4年を経た今も後悔し続けています」
私は介護していた頃を想い出しながら彼女を慰めた。

母の死の12日前の朝、ベットへ起こしに行くと母はびっしょりと汗をかいていた。6月半ばを過ぎていたが、夜は涼し過ぎるくらいで暑いはずはないのにと怪訝に思った。

後日、原因が分かった。それは、母は急死してもおかしくないほどの心臓発作を起こしていたからだった。その時、脳は心臓の負担を軽くするために全身の血管を開く指令を出した。その指令は同時に汗腺にも伝わり、汗腺が開いて母は全身びっしょ濡れになるほどの汗をかいてしまった。

そのまま死んでもおかしくないほどの発作だったのに、その日も母を車椅子散歩へ連れ出した。リハビリさせていた公園の手摺に掴まらせて母を立たせようとしたが、その日はどんなに励ましても足が萎え、立つことができなかった。その日を最後にリハビリは止め、その4日後から散歩へ連れ出せなくなり1週間後に逝ってしまった。

心臓発作だと気づいたのは踵の褥瘡だった。心臓が弱ると毛細血管に送り込む血流が阻害されて褥瘡を起こす。それは父や祖母の介護で経験済みだった。その時になって初めて、心不全に気づかずに外へ連れ出していたことを後悔した。

しかし、今は後悔していない。母の心臓は限界を過ぎていて、どんな名医が手を施してもすぐに死ぬ状態にあった。それならギリギリまで外の空気に触れさせて、人間的な終わりを迎えさせたのは正しい判断だった。

ほかにも後悔し続けていたことがある。
死の7年前の90歳の頃、母は肝臓ガン手術のための入院準備をしていた。
「俺がするから、休んでなよ」
タンスから衣類などを出してバックに詰めていた母に声をかけた。
「いいの。正喜では分からないことがあるから」
母は断って、一人で黙々と入院準備をしていた。

そんな些細なことだが、母一人に準備させたことを長い間後悔していた。しかし今は、母は死の準備を自分一人でやりたかったのだ、と確信している。母の肝臓がん手術は名医が躊躇するほどの難しい手術だった。しかし母は、医師から「肝臓がん手術の最高齢記録になります」と聞いて俄然張り切っていた。本当は執刀医は引き受けたことを後悔し、それとなく母に手術を止めるように薦めていたのだが、母は決意を翻さなかった。

グリーフケアの教科書には、年月とともに、後悔していたことが次々と氷解して行くとある。死別の哀しみは今も突発的に蘇るが、殆どの時間は死者たちを懐かしく思い返している。もし、妻子がいれば、新しい生活を積み重ねて、平穏な老後が訪れるている頃だろう。しかし独り身では、終わることのない隙間風をこれからも感じ続けることになりそうだ。

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昨日は装丁をしている医学系の学会誌の事務局へ出かけた。
途中、上野で下車して、アメ横でアマニ油とエゴマ油を買った。先日、主成分のオメガ3の効能をNHKあさイチで紹介していたので、払底していると思ったが、お菓子の仁木にエゴマ油20本ほどとアマニ油3本が残っていた。170g990円を1本ずつ買った。

有効成分のオメガ3はα-リノレン酸(ALA)とそれが体内で変化したエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)三つを称する。効能はコレステロールを下げ、脳の機能を良くし、多くのアンチエイジング効果がある。エイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)は青魚に多い脂肪酸の一種だ。更に詳細な効能は前回に記入した。

御徒町から再度山手線に乗車して東京駅で下車し八重洲口から八丁堀まで歩いた。
半年ぶりに会う事務局のOさんとしばらく雑談をした。今月始め、Oさんから東大で開催された学会の年次総会に誘われていたが、退屈しそうだったので行かなかった。東大構内はイチョウの古木の黄葉がとても美しく写真撮りの人が多勢訪れていたようだ。その様子を聞きながら行けば良かったと残念に思った。

新しい学会誌と装丁の原画を受け取り銀座へ向かった。銀座では複数の知人たちが個展をしているので、全ての画廊をまとめて回ることにしていた。途中の京橋辺りのビルのクリスマス・イルミネーションがとても綺麗だった。

画廊で、ディズニーランド好きの知人に、前回書いたホーンテッドマンションの怪談を話すと本気で怖がっていた。オチを丁寧に説明したのだが、怖さで頭が一杯なようで、オチが伝わらないのがとても可笑しかった。

最後に行った画廊は新橋駅に近かいので、帰りに姉が働いている小料理屋へ寄った。店は珍しく早い時間から予約で満席で、お歳暮のお裾分けを渡してすぐに帰宅した。

帰宅して、13日の金曜だったことに気づいた。仏教徒には関係ないことだが、母の肝臓ガンの精密検査の結果が出た日も13日の金曜だった。しかし、肝臓ガン手術は大成功し、7年後の97歳まで長生きしたのだから悪い日ではなかった。

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東京北社会保険病院の屋上庭園もクリスマスイルミネーションが飾られた。年末を病院で過ごす患者を癒す為だ。

早速、エゴマ油とアマニ油の味比べをした。まずビタミンEの多いアーモンドを食べてから、スプーン1杯ずつ飲んだ。エゴマ油は畳表のような草の香りがした。味はサラダオイルなどのような癖のない味だ。アマニ油はナッツ系の香りがして、オリーブ油に似た微かなエグミを感じた。

主成分のオメガ3の量はアマニ油が62%、エゴマ油は60%で大差ない。私はどちらも平気だが一般的にはエゴマ油の香りを嫌がる人がいるかもしれない。
同時にアーモンドを食べてビタミンEを摂取したのは、有効成分のオメガ3が胃に入ってからも酸化し続けるので、それを防ぐ為だ。酸化防止には胡麻のセサミンも有効とされている。

S_5あさイチではクルミも推奨していたが、1日摂取量は40gと多く、しかも細胞壁が固くて吸収されないままに排出されるので有効成分の多くは無駄になる。

むしろクルミ油の方が有効だ。オメガ3含有量は20%なので1日小さじ3杯を生で飲む。味は少し香ばしくて美味しく飲める。写真は赤羽で買ったフランス産で500ml・1280円だった。完璧に光を遮断する金属缶なので日持ちがしそうだ。しかし、あまに油やえごま油と比べると割高になる。

すぐに買いに出かけた知人の話では、あの放送直後、店頭のクルミは全て売り切れていたようだ。米国政府がオメガ3を国民に推奨しているので、それらの需要は世界的で、来年のアマニ、エゴマ、クルミの収穫期まで品薄は続きそうだ。

私は頭を使う仕事なので、オメガ3は役立つ。それらはコレステロール値を低下させるだけでなく、脳に直接働きかけて、思考力や記憶力を良くする。脳が元気だと体も元気になるとの研究がある。アマニ油やエゴマ油の摂取量は1日スプーン1杯で十分だが、加熱すると酸化し効力がなくなるので生のまま摂取しなければならない。

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