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2014年2月14日 (金)

高橋大輔のBGM聴きたさに寝不足。人民日報と韓国主要紙はスポーツも食べ物も世界遺産も国連活動も反日に満ちていた。14年2月14日

フィギュアスケート・ショートプログラム、高橋大輔の登場は明け方。TV中継は午前1時から点けっぱなしにしていた。最初から総ての出場者を見てしまったのは始めての経験だ。それで分かったのは、殆どの選手は回転でよく転び、日本代表ほど巧くないことだった。

低得点の無名の選手にも印象に残る若者が多くいた。フィリッピンからただ一人の参加の10代の青年は困難な環境にかかわらず、情感豊かに演技していた。米国選手はさすがにエンターテインメント大国らしく、高度な技術はなくても個性的な表現が楽しめた。

後半、19歳の羽生結弦が最初に出場した。先日の団体戦では世界トップの完璧な演技をして賞賛されていたが、今回は緊張してミスするかもしれないと危惧していた。しかし、それは杞憂で、前回以上に完璧に演じ、世界歴代最高の101.45点で首位発進した。
「緊張して足が震え、満足できる演技ではなかった」
彼はインタビューに答えていたが、その完全主義と心の強さには驚く。彼の持つ可能性はとてつもなく大きいようだ。

--15日早朝のフリーでは、回転でミスを犯したが金メタル。銀のパトリック・チャンも同じように回転でミスした。二人とも団体戦の疲れが出た、との説があるが、むしろオリンピックの重圧の大きさを見せつけられた試合だった。

明け方、待ちに待った高橋大輔が登場した。私の興味は彼より、始めて耳にする佐村河内氏が偽装した新垣隆氏の曲にあった。

聴いた感想は私の好みではないが、エンターテインメントとしての背景音楽なら良くできていた。盛り上げる手法が駆使されていて、高橋大輔がBGMに選んだ理由が納得できる。新垣氏はゲーム音楽を多く手がけているが、この方面にも独自な才能があるようだ。

高橋大輔の結果は最初の4回転の着地が少し乱れて86.40点の4位。これは今夜のフリーで挽回できる点数で、金メタルは射程距離だ。

見終えて、世間が気にしていた佐村河内氏偽装の影響はほとんど感じなかった。批判があった新垣氏のオリンピック直前の真相告白はこれでみそぎの関門を越え、功を奏したかもしれない。

続く町田樹は練習時の絶好調さを維持できず83.48点の11位。この得点でもメタルは射程距離にある。彼は哲学書を読みあさる思慮深い青年で、言葉の一つ一つに深みがある。今後、フィギュアスケート以外の分野での活躍が期待できそうだ。

--15日早朝のフリーでは、高橋はビートルズのイエスタディに曲を変えた。結果は回転に失敗して6位。町田も回転で失敗して5位。3位〜6位は僅差でひしめき合っていて、回転を巧くこなすかどうかで順位が分かれた。フリーも総て見たので15日は終日眠い。それでも、初の金メタルは嬉しい。


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またもや雪。撮影時、湿った雪が吹き付けていたが、先日新しくしたレンズのカバーガラスの撥水性が優れていて、まったく水滴が着かなかった。湿った雪は木の枝に付着するので雪景色は美しい。先日の雪は粉雪で木の枝には殆ど着いていなかった。近年、週末に大雪になるのは、経済活動が休み都市部の気温が下がるから、と気象予報士が話していた。

佐村河内守(さむらごうちまもる)氏の真相はこうだと、ワイドショーが騒がしい。彼を擁護する気は微塵もないが、マスコミの厚顔無恥な変節にはあきれる。そもそも今回の事件はマスコミが被爆二世と全聾者の肩書きに幻惑され、彼と共謀して仕立て上げたものだ。

マスコミは共犯者であって、今回の事件に被害者は殆ど存在しない。安易に肩書きに騙された権威主義が偽装事件を生んだ根底にある。にもかかわらず、マスコミは事件とは関係ない彼の姻戚まで公に晒して困惑させている。自分で火をつけて消火するのをマッチポンプと言うが、今のマスコミの姿勢はそれそのものだ。


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2月15日午前1時の環八。
午前3時には30センチ越えの記録的大雪になったが、明け方には雨に変わり急速に溶けそうだ。

嫌韓をテーマにした本が売れている。日本の記事だけでは不公平なので、韓国紙や中国の人民日報の日本語版を最近読んでいる。

読んでみた第一印象は、日本のマスコミで喧伝されている嫌韓や反中意識が生まれたのはもっともなことと納得できた。殊に韓国紙では、政治外交だけでなくスポーツも食べ物も世界遺産も国連活動も総て反日を前提に粘着的な批判に満ちていた。韓国紙同様、人民日報も始めに反日の結論ありきで、総てが強引にそれへ持って行く論調だった。

ただし、人民日報の日本語版には反中国政府の意図が巧妙に隠されていたりする。例えば、日本のマスコミについての論説では、日本では反政府から政府よりまで色々ある、とあった。それは言論の自由のない中国を暗に批判しているのかもしれない。

韓国主要紙の日本関連記事はタブロイド紙に近い。日本を卑しめるなら何でも有りで、近代的なマスメディアの体をなしていない。韓国紙は政府から独立しているが、僅かでも反日に水差すことを書けば非難が殺到する国だ。更に、書き手の殆どが北朝鮮シンパが占めているので公平な記事は期待できない。

先日、安倍総理がソチオリンピック開会式に参加したついでにプーチン氏と会い、日本から贈られた秋田犬のゆめちゃんを撫でていた。それを報じる人民日報は低俗だった。写真入りで「犬にまでご愛想」と侮蔑的に書いて韓国紙を大喜びさせていた。

ちなみに、人民日報の日本語版では、本国同様に総理に敬称を付けず「安倍」と犯罪者のように呼び捨てにしている。それは本国の意向に従ってのことだが、日中友好をめざした日本語版でもこの無礼さを維持するのは非常識と言う他ない。

トップが無礼だから人民日報もそれに倣っているのだろう。ソチオリンピック開会式で中国の習主席は日本選手団を露骨に無視していた。対して安倍総理は中国選手団を笑顔と拍手で迎え大人の対応をした。それを報じた韓国紙は、日本は中国に無視され、安倍は卑屈に中国に愛想笑いをしていたと、皮肉を交えて書いていた。両国主要紙の品格のなさはとても似ている。

この記事に対する続報で、中国の大学生から、安倍首相を「大人」、習氏を「心が狭い」とする意見が寄せられていた。そのような中国の良心にはホッとする。

このような両国のマスコミを見ていると、中国は民主化しても対日姿勢は韓国程度にとどまりそうだ。そして韓国は、米国各地に慰安婦像が建ててしまった以上、安倍政権が退陣して次期政権が百回謝り続けても反日路線を変えることはない。

村山総理時代、朝鮮支配と慰安婦に慰労金付きで謝罪して、河野談話が提示された。それで韓国の姿勢が軟化すると日本人は期待した。しかし、結果は反対で「自ら謝ったからには日本の罪状は明白で、絶対に許せない」と、反日教育と反日政策は以前以上に強化されて行った。

先日、韓国野党はその村山元総理を招待した。韓国国会内での村山元総理は万雷の拍手で演説を終えた。その様を人民日報は「この日本の良心を見よ」と結び、朝日新聞は人民日報同様に都合の良い部分だけを強調して反政府に徹していた。

以前の私なら、それらに同調するところだが今は違う。韓国は日本が謝れば以前に増して、過去を捏造してまで攻撃する。日韓の戦後史は日本が謝れば韓国が居丈高になる繰り返しで、今の日本人は国内の反日左翼知識人と韓国の反日政策によって無理矢理、嫌韓にさせられてしまった。

今回の韓国野党の村山元総理の招待は失敗したように思える。村山元総理は謝罪と"戦前の軍国主義への反省"の従来の村山談話をなぞったが、元慰安婦の要求を彼は無視して反発を買った。

余談だが、韓国に自然科学のノーベル賞受賞者が出ない理由に戦前の日本教育の悪弊があると言われている。日本が権威主義を韓国人に植え付けた為に、才能ある者が認められない土壌が醸成されたのだと馬鹿馬鹿しい理由だ。そうだとすると、日本時代の建造物を徹底的に破壊して来た民族が、なぜ屈辱的な悪弊を後生大事にしているのか不思議になる。

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水曜日の夕空。
右の建物は老人介護施設「さくらの杜」
窓辺で佇む老人の姿を見ると、寂しくなる。

先月、朝日は1面でケネディ駐日大使の顔を大きくアップしていた。ケネディの論調は日中韓の和解を促す内容だったが、朝日は政府批判に都合のいい箇所だけを抜き書きしていた。

問題は使われた彼女の顔写真だ。暗い画面で横からの強いライティングを受け、彼女の特徴の深いシワと老いが強調されていた。これでは彼女に不快感を与えるだろう。一面を飾る大きな写真は慎重に検討して選ばれる。この写真を選んだ朝日内部に、もしかすると反政府に対する不協和音があるのかもしれない。

以上はマスコミや政府における日中韓関係だ。しかし、両国の一般人の対日感覚はかなり違う。中国や韓国からの観光客は増加し、来日客は日本の清潔さや日本人の優しさを語る。このような草の根交流から良好な関係が生まれる。だから、ヘイトスピーチで、中国や韓国と同じ水準に日本を貶めることは止め、先進国らしく大人の振る舞いをしてほしい。

4月のオバマ来日は一泊だけと決まった。日本政府は更にもう一泊をと未練がましくお願いしている。これは愛人たちが男の取り合いをしているみたいで実にみっともない。嫌がっているオバマを国賓待遇にする必要はない。日本はもっと誇りを持って米国と接して欲しい。欧州の先進国なら米国に対して大人の対応をするはずだ。


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グーが来た--今朝、フィギュアスケートを見ながら完成させた。

二人は大切なものをなくして、疲れていました。

そこへグーがやってきました。
「グー、グー、グー」
その不思議な声を聞くと二人は心地よく眠って、
大きな木の夢を見ました。

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