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2014年5月16日 (金)

徹底的に断捨離すると、心や生き方が自由になる。そして、「美味しんぼ」への疑問。 14年5月16日

毎日、ゴミを大量に捨てている。昨日は12袋捨てた。捨てたものは、本当は役に立つものばかりでゴミではない。それでも捨てているのは、家賃の高い今の住まいを維持できなくなったからだ。上京してから彫金を主力に生活していたのが25年。絵描きに転向してから25年。今は大きな節目なのかもしれない。

昨日、大宮の浜田氏からウインドウズXPのサポート終了について電話があった。パソコンの話をした後、電気工事用の延長コードや雨天用ライトを捨てたと話すと、大工仕事が大好きな彼は欲しかったと言った。

住まいで一番の大物は彫金用の仕事机や道具類だ。圧延機やスイス製の高価なダイスやヤスリ類も多量にある。それらを浜田氏に貰ってくれと頼むと、預かっておくから必要になったら引き取れば良いと、快諾してもらえた。

電話の後、すぐに不燃ゴミの置き場へ行ってみた。延長コードの入った袋と一緒に捨てたパソコン用ステレオは消えていた。そのゴミ置き場は、以前、私が英国ウェッジウッドのボーン チャイナを拾った場所で、私と同じように誰かが拾ってくれたのだろう。役に立つものばかりなので、ゴミにされなくて安堵した。

台所の用品は自分用の茶碗類を少しだけ残した。衣類は2年間袖を通していないものは総て捨てた。捨てずにフリーマーケットで売ったらとの提案はあるが、時間と競争している身なので難しい。

ものを捨て始めると、今まで気づいていなかったことが見えて来る。それは、何かを守ろうとすると不幸になることだ。守る対象が家族や大切な人や自然なら、不幸になっても意義がある。しかし、ものを守って不幸になることに意義はない。

だから、毎日ものを捨てることで自分が自由になって行くのを感じる。最後に身一つになれば、どんな所にでも住めて、何をしてでも生きて行ける。若い頃から憧れていた放浪の旅に出ることだってできる。

昔、劇団七曜日の宣伝美術をしていた頃、公演千秋楽後の打ち上げて貰った大入り袋を取っておいた。それらも捨てようと中を開けると100円硬貨が入っていて総計1000円になった。大入り袋に入れるのは通常5円玉なので、意外な額が嬉しく、有意義に生活費に使うことにした。


先日まで地方のデパートで個展をしていた。企画した画商のSさんが売れ残りを返しにきたが、再度ものが増えることが嫌なので、総てSさんに預かってもらうことにした。

個展は最低ラインの売り上げがあり安堵している。入金は来月末。Sさんに事情を話すと早く支払って貰えることになった。それで滞納家賃の一部を支払い、ディズニーランドへ行き、劇団四季の招待で大ヒットミュージカル「ウィキッド」を熟年男3人で観に行って遊ぶ。

来月に起きる問題は来月考えれば良いと思っている。自堕落でも刹那的でもなく、母は誠実に人の何倍も働いて来たが「今が楽しければそれで良い」とよく話していた。私も母の血を受け継いだようだ。

ものを捨てていること、住まいを引き払うこと、それらをポツポツと人に話している。すると多くの人から「もし、住まいの宛がなくなったらは我が家に居候すれば良い」と申し出を受けた。「その気持ちだけで嬉しい」と丁重に断ったが、人の情けは本当にありがたい。礼を言いながら、思わず胸に熱いものがこみ上げた。

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若い頃に描いた昇竜。再出発にふさわしい絵なので捨てなかった。

参考に公団家賃を滞納するとどうなるかを記しておく。

3ヶ月滞納すると事務的に契約は解除され、家賃額に制裁金5割を上乗せされた額、私の場合は18万を違法占拠料として毎月徴収される。その段階では家裁に訴えられて、確実に敗訴し強制立ち退きとなる。公団入居の際、30万を敷金として預けてあるが、それらは裁判費用や部屋の片付け料に全額使われる。

強制立ち退きは過酷なもので、生活用具が残されていても部屋は封印され鍵が取り替えられる。子供が学校から帰宅したが家に入れず、玄関前で泣いていたとの話をよく聞く。

残された家具類はゴミに至るまで専門業者が預かり、その運送費用と倉庫代も請求される。更に、それらで生じた債務と滞納家賃は公団から金融会社に債権譲渡され過酷な取り立てを受ける。

昔の公団は家賃滞納に対して鷹揚だったと年寄りに聞くが、民営化論議が起きてから民間並みに近づいて来た。と言っても、担当者も人で情状酌量はあり、借家人が誠実に対応すれば弾力的に対処してもらえる。家裁も一方的な訴えの場合は受け付けない。

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「カステラ・ももちゃん」
長い間、世話になったお隣に、お礼にあげた。

週刊ビッグコミックスピリッツ12日発売号の美味しんぼでの内部被曝が問題になっている。
岐阜県に実在の医師が主人公たちに話すシーンが次のものだ。

 「(大阪で)住民1000人ほどを対象に、お母さんたちが調査した」「鼻血、目、のどや皮膚などに不快な症状を訴える人が約800人もあった」

作者は事実に基づいて描いたといっているが、情報源は、がれき受け入れ反対の主婦らが結成した「大阪おかんの会」がインターネットで実施した結果だ。

「大阪おかんの会」は、がれき焼却が大阪市で始まった昨年2月から年末にかけて「体調変化が起きたら知らせてほしい」と呼びかけ、投稿数は延べ990件を受けた。重複回答を差し引くと実質797人。その中で、のどの異常-585件、目の痛み・かゆみ-272件、鼻血-97件で総計954件。

このようなアンケートでは異常のあった者だけが返答するので、100%以上の異常有りの回答が得られる。この結果だけで、放射線のみに限定して原因と断定するのは非科学的すぎる。

ちなみに、大阪府市は昨年1~9月、岩手・宮古地区から木くずを中心とする震災がれき約1万5300トンを受け入れ焼却した。その後、府市はがれきや焼却灰などの放射性濃度と空間線量を公表。放射性濃度はほぼ不検出。最大で飛灰1キロあたり21ベクレルと府基準の約100分の1。空間線量は殆ど変わらなかった。

「大阪おかんの会」の集計結果を聞いた医師は、美味しんぼ作者の雁屋哲氏と会った時に調査結果を伝えた。それが作者の意図に沿って都合良く誇張され、上記の問題表現に繋がった。それらの経緯は「美味しんぼ」の鼻血問題がどのように曲解されて描かれているか、よく示している。以上の情報源は反政府の朝日で、有る意味で信頼できる。


「美味しんぼ」のもう一つの問題表現に「福島を訪れただけで鼻血が出て慢性疲労に悩まされている」がある。福島に鼻血や慢性疲労に悩まされている人がいることは事実だろう。あれほどの大災害の後に異常な生活を続ければ、ストレスから何らかの体の不調が起きても不思議ではない。チェルノブイリでも鼻血などの症状を訴える人が多くいたようだが、福島同様に故郷を追われ不安な生活を続ければ、体の異状が起きてもおかしくない。

鼻血は急性放射線障害の症状の一つだが、放射線原因の場合は歯茎出血、皮下出血による紫斑を伴い、症状は長期に渡る。ただし、急性放射線障害を発症するには現在の福島の100万倍の被爆が必要になる。

たとえば、頭のCT検査で一瞬で浴びる放射線量は高度汚染地域・南相馬での外部被曝の数年分に相当する。そのCT検査で鼻血になるケースはまったくない。今回帰還した宇宙飛行士の若田さんはスペースシャトル内で1日当り福島の半年分の被爆を浴び続けたが、鼻血などの異常はない。

その事実に対して、放射性物質を含んだ微粒子が呼吸器に付着することで鼻血を起こしていると反論する人たちがいる。しかし、世界には福島の何十倍もの自然放射性物資の微粒子が漂っている中で大昔から生活している人たちがいるが放射線障害は起きていない。

福島に滞在し、被災者の医療支援を続けている専門医たちの調査でも、鼻血のような急性放射線障害には出会っていない。鼻血と慢性疲労を敢えて放射線と結びつけるなら、放射線への恐怖や災害の後遺症によって引き起こされたストレス症状と考えるのが自然だ。更に、多発している鼻血なら画像がネットに氾濫しているはずだが、一度も目にしていないのも不思議だ。

美味しんぼの作者は2年に渡って現地で調査した結果だから正しいと言っている。問題は作家が調査した2年の中身だ。作家が頼ったのは、大阪と同じように地元の有識者だろう。その人が前町長で、彼は自分を含め多くの人が急性放射線障害受けていると主張している急先鋒だ。そのような偏った取材で科学的な調査結果が得られるだろうか。作家が正確な取材をしたと主張するのなら、公平な立場の医学者を交えて疫学的に説明して欲しい。

本来、上記のような作家や市民団体は健康被害を防ぐ為に活動しているが、現実には彼らが健康被害を招いている。私の知っている主婦は被爆を恐れるあまり国内産食物が食べられなくなって子供が栄養失調になり、夫婦が対立して家庭が崩壊した。要は好むと好まざるに関わらず福島に住み続けなければならない人がいることだ。政府と東電の責任追求は大切だが、そのために被爆被害を強調しすぎると逆効果になってしまう。

「公権力が表現に対して抗議を繰り返せば、表現する側は萎縮し、根拠がない限り問題提起ができなくなる」と表現の自由を強調する学者がいる。しかし、日本の漫画家、マスコミ、市民運動家は弱者ではなく権力側にいる。風評被害を招きかねない表現に抗議するのも表現の自由だ。付け加えるなら、政府は口出ししない方が賢明だった。政府が口出したことで「表現の自由の弾圧」と、時代錯誤の反政府勢力を勢いづかせ事態は混乱した。


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