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2014年5月28日 (水)

少子高齢化は健康寿命の延長で解決する。移民での解決は安易すぎる。14年5月28日

東京北社会保険病院の庭で休んでいると、小さな白いテリアを連れた中年女性から話しかけられた。病院併設の老人施設に夫婦で見舞いに来たが、ワンコを連れて来たので、外で夫を待っているとのことだ。入所している夫の認知症の母親87歳は胃瘻によって2.3年は寿命が延びた。
「母は胃瘻で体力が回復しましたが、寝たっきりが辛くて、いつも死にたい死にたいと言っています。今までは義兄夫婦が世話していましたけど、疲れ果ててこの施設へ入って貰いました・・」
女性は辛そうに話していた。

年寄りを抱えている家庭の多くに、似たような事態が起きている。
先日、日本の老人が人の世話にならず元気で自立している健康寿命が発表された。それによると男性平均は70歳、女性は74歳弱。平均寿命が男性80歳、女性約87歳だから、老人たちは死に至るまで、10年〜15年は誰かの世話や介護を受けながら不健康に暮らしていることになる。

今、進行している少子高齢化の問題点は、老人たちのこの長い不健康な期間にある。昔から言われていることだが、欧米の平均寿命は日本より短いが健康寿命は日本より長い。もし、日本人の健康寿命を2年延ばせたら、老人医療費の財政負担と、介護施設の介護人不足は劇的に解消する。もし国が本気になって取り組めば、健康寿命を延ばすことは低コストで容易に出来ることだ。

恵まれていた自分の母のことを書くのは心苦しいが、母は腰椎の圧迫骨折で車椅子生活になっても、97歳での死の少し前まで頭は明晰で、人間関係は豊かに楽しく過ごすことができた。それが出来たのは、私が自立を保つ手だてを思いつく限り母に施したからだ。素人の私が厳しい生活の中でできたことなら、国が予防医学の専門家を駆使すれば、もっと効率的にやれるはずだ。

健康年齢が延びることは老人自身が熱望している。どんなに行き届いていても、介護を長期間受け続ける立場は辛い。だから、恵まれた施設に入所している老人たちの多くが「早く死にたい」と口にする。たとえ寿命が短くなっても寝たっきり期間を短くして、健康寿命を延ばした方が老人自身には幸せなことだ。国の政策も世論も、介護の充実が老人福祉政策の基本になっているが、それは大きな間違いだ。


「介護を充実させる為に日本は今後50年かけて移民を1000万人受け入れよ」と活動している経済学者や専門家たちがいる。海外から介護施設の働き手を受け入れれば老人介護は行き届くと言うものだ。その専門家たちは、命の限り自分の足で歩き、口から食事をして速やかに自然死したいと多くの老人たちが願っていることを理解していない。

最初の、施設に入所しているおばあさんも、脳梗塞で認知症になり胃瘻で生かされ続けていることは不本意で「早く死にたい」と訴えていた。移民推進論者はそのような老人の現状を何も分かっていない。移民が増えれば老人が幸せになると主張するのは、一部富裕層が利益を得る為の方便に過ぎない。


移民解禁にはもっと大きな問題がある。若い移民を利用するだけ利用して、病んだり老いたら母国へ追い返すと言う訳にはいかない。移民もまたやがて老いて福祉予算を圧迫する。

シンガポールは単純労働者を周辺国から受け入れているが、不要になったら追い返している。だが、我が国は、そのような荒っぽいことはできない。移民を早くから受け入れている欧米諸国は今、貧困化した移民層への福祉問題で困り果てている。移民に寛大だったカナダですら移民に制限をかけ始めている。

移民推進論者はそれらの問題への対策は完璧だと言うが、移民受け入れの長い歴史を持っている欧米が困り果てているのに、経験のない日本だけが巧くやれるとは到底思えない。更に、移民を受け入れて若い労働者が増えれば海外投資が増えて日本経済は活性化すると言う。しかし、活性化して潤うのは日本のごく一部の富裕層だけで、底辺の若い労働者は移民若者に敗れ、一般日本国民は逆に困窮して行く。

中国による尖閣と南シナ海の侵略。ロシアによるクルミア半島とウクライナ東部の侵略。その問題で中ロは利害が一致し、両国は便宜的に手を結んだ。しかし、この蜜月は移民問題で直ぐに壊れると予想されている。

なぜなら、中国は世界規模で移民侵略を押し進めているからだ。ロシア極東の人口は700万。対して、国境を接する中国東北三省の人口は1億2500万。今、大量の中国人が国境を越えてロシアに流入している。やがてロシア人の生活を圧迫し、中国人排斥運動が起こることは必然だ。これは、ウクライナで起きているロシア化と逆の現象で、いずれ両国は対立することになる。

中国の移民侵略はアジアだけでなく、アフリカ、オセアニアでも世界規模で進行している。中国は後進国にインフラ建設援助を与え、建設に際し資材から労働者まで現地に大量に送り込む。中国人労働者は工事が終わっても帰国せずに現地に根付いて流通を支配して経済支配を進めている。それらの新華僑は世界の工場になった本国との繋がりを利用して、より効率的に中国の利益独占を推進させている。

この問題は日本の移民容認に直結する。中国による移民侵略は法で規制できると移民推進者は言うが現実は難しい。移民法を不法に迂回するのは中国人の最も得意とする分野だ。現実には50年で1000万人と緩やかな増加とはならず、解禁した途端に隣国からの不法移民で日本国土は溢れることになる。

日本の一部階級の利益の為に移民を受け入れるのは国を滅ぼすものだ。中韓両国で頻発する不祥事、韓国のセウォル号沈没や中国での食品偽装や大気汚染、ウイグル弾圧など、それらの利己的で道義を失った両国を見るにつけ、この素晴らしい日本文化を汚すことは絶対に避けて欲しい。

先日、人民日報に日本のトイレ事情について書かれていた。
中国、韓国では使用済みトイレットペーパーは水に流さずトイレ内のゴミ箱へ入れる。両国のトイレットペーパーの質は悪く排水管を詰まらせるからだ。

日本に来た旅行者が使用済みトイレットペーパーをゴミ箱へ捨てる例が多いので、宿泊設備のトイレには水に流すようにと張り紙がある。論説では「郷に入ったら郷に従えと言うが、中国人旅行者は気を使ってゴミ箱に捨てているのに、それを許さない日本人は度量が狭い」と非難していた。

それは小さな文化摩擦だが、大量移民時代になれば、そのような異文化の軋轢は大規模に起きて、繊細な日本文化は妥協し衰退することになる。既に、東京近郊の中国人に占拠されている公団団地では、日常的にゴミから糞便まで窓から投げ捨てられている。それが母国での行為なら、中国の伝統的文化として大切に受け継いで行けば良い。しかし、大量移民が現実になれば、彼らのプライドを傷つけてまで日本流を押し付けることは難しい。

既に、大量の外国人が日本で働いている。群馬の大泉町では日系ブラジル人との付き合いを25年以上続けているが、日系であっても、ゴミ出し、騒音と地元民との軋轢は多い。移民容認となれば、もっと違う民族との厳しい付き合いを覚悟する必要がある。

日本は長い年月をかけて異文化を受け入れながら日本独自の文化を形成して来た。移民による国際化イコール進歩ではない。それぞれの国々が個性や文化を大切にして、互いを認め合って、彼らの国を豊かにすることが本当の国際化だ。

少子高齢化は、安易に移民に頼らず、若者を豊かにして結婚への希望を持たせれば直ぐに解決する。若者にまともな仕事を与えず、生めよ増やせよと叱咤激励しても子供は増えない。その前に、健康な老人を増やして老人福祉費を減らし、そのゆとりで若者が結婚しやすい環境を整えることだ。労働人口の減少は、女性と老人の労働を増やすことで解決する。しかし、国はそれらの努力を殆どしていない。日本人の労働余力を無視して、安易に移民に頼るのは危険で弊害が大きすぎる。

ちなみに、私が子供の頃の日本の人口は8000万弱だった。それでも食料自給は難しかった。この狭い国土は人で溢れ、慢性的なエネルギー不足に陥っている。それに対して人口減は唯一の解決法で、それに伴う問題は英知で乗り越えられると思っている。


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断捨離の作業で見つけた昔の絵。
トンボを描いた。

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これも、20代に街でスケッチしたもの。
当時、映画はヤクザもの全盛で、男性の松方弘樹風のスタイルが、今見ると田舎っぽくちょっと恥ずかしい。

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