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2015年1月 4日 (日)

NHKスペシャル・ネクストトワールド-未来社会における幸せと不幸。そして柚子のマーマレード。15年1月4日

番組によると、今のスマホは40年前のコンピューターと比べ、値段は10億分の1、性能は10億倍以上あると言う。その進化はこれからも続いて、30年後あたりに全人類の知能を結束してもかなわない人工知能が実現することになる。

今は人工知能の黎明期であるが、膨大なビックデーターを使って、犯罪、景気、インフルエンザの流行予測が既に行われている。
米国の一部では、弁護士はデータ入力するだけで、評価や判断は人工頭脳が行い、判断の難しいものだけを少数のエリート弁護士が担っている。医師もその状況に似ていて、僻地の患者データを中央の人工知能や専門医に診断させることは日本でも実験的に行われている。

歌手やヒット音楽の判定をする人工知能も現れ、ヒット曲を見出している。その結果、歌手が自作の曲の良し悪しを、予測システムにお伺いを立てるおかしな事態が生まれている。

今後20年以内に知的労働の大半が人工知能が代行すると予測されている。
人を特別の存在と考えるのは大きな間違いで、人にできることは総て人工知能にもできる。芸術でも、ノーベル賞クラスの科学上の発見でも、人工知能は軽々とこなすようになる。そのように人工知能が人を超えるシンギュラリティ(技術的特異点)は30年後の2045年あたりと予測されている。

それ以降の世界は、エネルギー問題も、格差や食糧問題も解決し、究極の平等社会が生まれる。水素やヘリウムを燃料とする核融合炉の実用化は今世紀一杯かかると考えられていたが、人工知能が登場すれば一気に実用化する。

その特性は、二酸化炭素が出ないことだ。しかも、従来の原子炉のような連鎖反応がなく、極めて繊細なバランスで反応持続させているので機能喪失時の炉心溶融リスクが殆どない。
重水素などの燃料はどこにでも在る。高レベル放射性廃棄物も従来より激減する。炉壁の素材は高い放射能を持つことになるが、研究されている新素材で解決する。それでも残る放射性廃棄物は、他の物質に変えて半減期を短くする方法を人工知能が実用化するだろう。

安全で安価なエネルギーは無限の富を生み出し、総ての人が富を共有し、地球上の格差はなくなる。格差がなくなれば、富裕層も貪欲に金を稼ぐ意味をなくす。貨幣の意味は限りなく小さくなり、格差によって生まれた憧れは消え、人は考え努力することを止める。

再生医療の進化により肉体や頭脳の格差もなくなり、美しさを磨いたり、勉学に励む意味がなくなる。人はすべての病と老いから解放され100歳以上の若くて健康な寿命を享受できる。

様々な演劇や音楽ライブでも、危険な僻地でも、宇宙空間でも、理想のセックスでも、自身のアバターを通して擬似体験できる。未来社会では映画は鑑賞するものではなく、自分自身が主人公になって物語を擬似体験するものに変わる。

---もしかすると、今、体験している現実は、近未来人の私が過去の世界を擬似体験しいるもので、死の瞬間に未来の現実に目覚めるのかもしれない---

そのシステムを使えば死者との会話も可能になる。人工知能は故人の残したデータや、遺族の記憶をダウンロードして故人のアバターを作り、生前と同じように故人と会話ができるようになる。


番組を見ながら感じたのは虚しいユートピアだった。それを理想と思うにはあまりにも楽天的過ぎる。人工知能に安楽に管理された未来社会の人たちは、失敗し、病や死を恐れ、不安や悩みに苛まれた、祖先の不自由な生活を懐かしむかもしれない。そして、現代文明を否定して昔ながらの暮らしを続けるアーミッシュのように、人らしく働き、恋や失敗に悩み、病んで死ぬ生き方を選ぶ人たちが出現するだろう。

そこにオオカミから飼い犬への進化を連想する。動物学者によると飼い犬よりオオカミの方が脳の容積は大きく知能指数は高いと言う。野生の能力は自分で考え獲物を得てきた生活から身につけたもので、飼い犬からは失われたものだ。

番組の未来人は豊かさを楽しんでいたが、その現実は違ったものだ。
現代社会では人よりも優秀であることを目指して努力するが、未来社会では努力は意味をなくす。分厚い教科書を一瞬で記憶させるシステムが生まれ、誰でも100メートルを9秒で走る能力を身につけられるからだ。

人工知能が目指す社会は究極の平等だが、そこに人らしさはない。
人が人工知能に対抗するには、人工知能が作り出した作品と、人の作った物もの差異を感知する研ぎ澄ました感性かもしれない。それは些細な歪みであったり、温かみのある荒々しさだ。しかし、その繊細な差異を感知する能力すら人工知能は学び取ってしまうだろう。

とは言え、人工知能の知識は人が長い歴史の中で作り上げた膨大なデータによるものだ。人が真っ先に人工知能に教えるべきことは人への敬意だ。そして、間違った方向へ進まないように、人工知能同士を互いに監視させるシステムは必須だろう。


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荒川夕景。


年賀状は移転通知を出した10人ほどから届いた。
これくらいのやり取りで推移するなら、年末の慌ただしさから解放されるのだが、松の内の間に残りは旧居宛から転送されてくるだろう。

傍のテレビで吉永小百合が戦後を語っている。彼女は私より2ヶ月若いだけだが、とても若々しい。この特別の美しさも、未来社会では万人が得られるものに変わるはずだ。

「戦後史と自分の年齢は同じなので、とてもわかりやすい」
彼女はそう語っていたが、それは私も同じだ。


昨日は奥秩父の友人の別荘へ出かけた。寒さを期待して完全防寒をして出かけたら、電車の暖房が強く、汗をかいてしまった。奥秩父は昼間でも凍結していたが、思ったほど寒くはなかった。友人も厳寒の奥秩父を期待していたけど、そうでもなかったと話していた。

別荘の敷地に残っていた柚子を収穫して、マーマレードを作った。
暮れの冬至の翌日、売れ残りの柚子を買って作ったマーマレードと比べると、味がまろやかでとても美味しい。それは樹上で完熟した柚子だからかもしれない。


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自家製なので少しだけ甘みは抑えてある。
砂糖を多く使うとより透明度が増す。
種は丹念に抜き、袋と身は残して刻む。それに砂糖と少量の水を加え、中火で丹念にヘラでかき混ぜながら加熱し、水分が飛んで底が容易に見えるようになれば完成。

抜いた種表面のヌルヌル成分はペクチンを多く含む。捨てずにヌルヌル成分をアルコールに溶かせば、保湿効果のある美容水ができる。

袋部分もペクチンを多く含み、加熱するとゼリー状に溶ける。ペクチンは植物繊維の一つで便秘に効果がある。皮はガン予防に効果がある色素、β-クリプトキサンチンを含む。袋部分はヘスペリジン(ビタミンP)を多く含む。ヘスペリジンの効果は毛細血管を強化し、血圧の上昇を防ぐ効能がある。

風邪気味の姉に、喉に良いからと柚子のマーマレードを食べさせた。
私は体調管理が巧みだが、姉はいい加減で下手だ。私は若いころ風邪で3日寝込んで以来、それを教訓に風邪を重くさせず寝込んだことは殆どない。その知識を生かして介護した母も殆ど風邪を引かなかった。


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Goof

Mas


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