« 1滴の尿で、早期ガンを鋭敏に嗅ぎ分ける線虫。そして、春は懐かしさに満ちている。15年3月17日 | トップページ | 朝まで生テレビのテーマはピケティ「21世紀の資本」について。日本の格差は本当に大きいだろうか。15年3月28日 »

2015年3月21日 (土)

間違った英語推進が日本を衰退させる。カラスノエンドウの食べ方と薬効。15年3月21日

先日、社内での会話を全て英語化したが、巧くいっていない企業の記事を読んだ。
理由は、有能な社員が英語勉強に時間を取られ過ぎて、実力を発揮できないでいるからだ。英語力と有能さは必ずしも一致しない。重要な社内会議で、優れたアイデアを提示しようとしても、英訳にまごついている内にチャンスをなくす社員もいるだろう。

それに関連して、最近、筑摩書房から「日本語の科学が世界を変える」松尾義之著が出版された。内容は以下のようなものだ。

2008年ノーベル物理学賞受賞の益川敏英教授は、受賞講演会で「アイキャンノットスピークイングリッシュ」と述べてから日本語で講演した。

日本とは逆に、高い英語力をもった研究者が多い韓国ではノーベル賞受賞者が生まれていない。なぜ日本だけが多くの受賞者を生みだせるのか、今も韓国は強い関心を寄せている。韓国では、行き過ぎた英語教育のために国力が削がれ、弊害ばかりが大きくなっていると考えられているようだ。

科学でも企業活動でも大きな仕事をするために英語力は必ずしも必要ではない。
欧米以外の国で、英語に頼らず自国語で最先端の科学を学び、研究できる国はほとんどない。江戸末期以降、日本は西洋から近代文明をとりいれ、新しい用語を創出しながら日本独自の知の体系をつくりあげた。その結果、海外の書籍も研究も直ちに邦訳され、わが国では100年以上昔から英語力なしで勉学できた。

科学用語では、塩化ナトリウムなど漢字とカタカナ語の組み合わせなど、実に合理的でわかりやすい見事な邦訳だ。そのように日本人が造語した現代用語は膨大だ。原子、陽子、素粒子、細胞、細菌、抗体、電子頭脳、電話、民主主義、共産党、労働者など、その多くは漢字の母国中国でも使われている。そのような蓄積が英語下手の益川教授のように日本語のみの勉学で、ノベール賞の受賞を可能にした。

更に日本語独自の特性が科学の探求や発展に大いに役立っているのでは、との指摘がある。語学研究をしている知人の言葉だが、日本語は物事を抽象化することに優れ、一つの言葉に数多くの意味を付加して簡潔に表現しようとする。

対して、英語では抽象化は不得意で、例えば赤いリンゴについて話す場合、赤の彩度の数値からリンゴの詳細な品種まで膨大な語彙で複雑に説明しようとする。その厳格さは正確な意味を共有したい場合は有効だが、議論の場では回りくどく、意味を共有するための時間の浪費も多い。

知的作業で母国語が使えることはとても重要だ。
もし、優れた特性がある日本語が使えないとしたら、多くの独創的なアイデアが生まれるチャンスを失うことになる。日本の原子物理学が独創的で優れているのは、その根底に日本語による思考があったからと考えられている。


現代日本のアカデミズムや教育行政では日本語の持つ優れた特性が無視され、英語で論文を書くことばかりが重視されている。時には英語力が必要な時があるが、そのような機会は実際にはさほど多くはない。初めに記入した英語化で成功していない企業の例のように、日本の国際競争力を高めるには、全員が英語力をつけるべき、との硬直した考えは捨てるべきだ。


教育や企業現場の英語化に狂奔している韓国では、多くの教育人から上記のような問題点が早くから指摘されてきた。その象徴的な出来事が、英語がほとんど話せない益川教授が大学で教鞭をとりノーベル賞まで受賞したことだった。しかも、益川教授が在籍した名古屋大学は海外では全く無名の地方大学だった。それは、授業すべてを英語にした大学で学生の自殺が相次いだ韓国では衝撃的な出来事だった。


英語力は海外へ出てビジネスに励む企業人や外交官なら必須だ。海外の大学で教鞭を取る学者も同様だろう。しかし、ただ研究を続けたいだけの益川教授のような研究者にはさほど英語力は重要ではない。

企業においても英語力が実際に必要な場面は少ない。英語力がなかったために成功のチャンスを失うことなど現実には稀だ。むしろ、母国語環境で生まれた独創的なアイデアによる成功の方が圧倒的に多い。

企業間取引では、英作文や英会話力の巧みさより、ホームページ上の製品の性能や価格が重視されている。とは言え、現実にはほとんどの科学分野で、英語で書かれた論文以外は研究業績とは認められない。そして、英語以外で行われる国際会議もありえない。その結果、大学内でも講義をすべて英語化する方向に進むべきと強く主張する人々が多く生まれた。

しかし、英語が堪能な学者の間でも、最近の過度な英語化推進を危惧する声は多い。
英語化推進論者は、科学や学問の成果を議論し主張する場面だけを想定している。しかし、実際の成果の発信は論文が大部分で、英語での議論の場は多くはない。

20世紀の大天才、アインシュタインは英語下手で有名で、酷いアクセントのため、彼の英語をほとんどの人は理解できなかった。そのようなアインシュタインに、無理やりに英語教育をさせて英語での理論構築を強いた時、はたして相対性理論が生まれただろうか・・・
大学の講義や論文を英語化すれば、非英語圏の有能な若者の才能を潰すことに繋がる。そんな馬鹿なことがと思うだろうが、韓国ではそれに近いことが実際に起きている。


以下に韓国の大学教授の言葉を記す。

「韓国でも米国に留学するのと変わらないぐらい、講義の半分を英語で行います」
韓国の地方大学の宣伝文句だが、それは喜劇のような悲劇だった。

韓国では、いくら自国語で熱心に勉強しても、どんなに自国語の本を熱心に読んでも、いくら愛国心が強くても、どんなに誠実でいくら孝行心が強くても、「英語ができない」だけで人間扱いを受けられない。韓国は国ではなく、国の仮面をかぶった英語学校だ。

イギリスの「ザ・タイムズ」が発表した2008年の世界大学ランキング。
上位大学の中で、英語を母国語とするアメリカ・イギリス・オーストラリアなどの大学を除く大学の面々は、日本の東京大学と京都大学と大阪大学、フランスの「エコールノルマルシュペリエール」、スイスのローザンヌ工科大学、フィンランドのヘルシンキ大学、イスラエルのヘブライ大学。それらの大学はすべて、自国語で講義して研究している。
英語で講義している韓国や東南アジアの大学は上位リストに一つも含まれない。

近年の韓国の英語ブームは行き過ぎて、人的資源を間違った方向で浪費している。
その結果、韓国の若者たちは、韓国語で考え、自分の意見を言葉や文で表現し、議論する能力が著しく低下している。お金と労力と時間を英語に注ぐ非常識はやめるべきだ。

ノーベル物理学賞を受賞した日本の名古屋大学の益川敏英教授は、日本のマスコミへのインタビューで「私は英語をできないだけでなく、嫌いだ」と述べていた。彼が韓国に生まれたら、ノーベル賞受賞どころか教授にもなれなかっただろう。

以上は、英語下手の益川教授ノーベル賞受賞したの頃の韓国での論評だが、事態は今も変わらない。

10年後には間違いなく人工知能による優秀で安価な自動翻訳通訳機が登場する。語学が得意で大好きな人はともかく、嫌いな者にまで英語勉強に多大な努力をさせるのは人材の浪費だ。

語学の不得意な者なものにまで努力を強いて国力を削いでいる韓国の愚を日本が後追いすべきではない。今のまま英語推進を続けていたら国の衰退を招くことになる。

以上の内容は7年前、私のブログ「英語下手でも、益川教授はノーベル賞。08年12月15日」にも書いた。


M_15


明日日曜日は板橋Cityマラソン。
住まい下の河川敷の道がコースだ。
給水所の資材脇に警備員がいる。
すでに、各所に給水所やトイレが準備してある。先ほど様子を見に行くと、闇の中で警備員が警戒していた。


M_14_2


荒川土手の南斜面にカラスノエンドウが大繁茂している。


M_2_2


間近で見ると可憐な花だ。


M_5_2


新芽はとても美味しい。
扇形の新芽だけを摘んで茹でて和え物にして食べる。
カラスノエンドウは俗名で正式名はヤハズエンドウ。ヤハズ-矢筈は弓矢の矢の弦をかけるくぼみを言う。写真のように葉の先端が矢筈のように凹んでいることから名付けられた。


M9


虫食いのない新芽を選んで摘むが、それでも葉の間に小さな芋虫が隠れている。
茹でるとそれは白く茹で上がって浮いてくるので、箸でつまんで捨てる。それは野生の証明みたいなもので、私は神経質に探したりはせず、気にせず美味しくいただいている。

調理は醤油、花カツオ、ゴマか砕いたアーモンドなどであえる、脂分を加えると、有効成分の吸収が良くなる。

花が咲く頃には虫が沢山付いているが、それでも全く衰えを知らずに大繁茂する生命力には驚嘆する。

4〜5月の開花期に全草を水洗いした後、日干しにしてハーブ茶にする。
ヨーロッパでは消化促進、利尿、解熱の民間薬として用いられる。

成分
クエルチトリン--抗酸化物質フラボノイドの一種。ピーマンの苦味成分。
アピイン--抗酸化物質ポリフェノールの一種
ビタミンB1

薬効
血行促進・貧血の予防・胃もたれ・健胃・咳止め・痰きり・解熱・利尿効果・消化促進・すい臓炎・整腸作用・糖尿病の予防。

血行を良くする作用で胃炎にも効果がある。用法は乾燥した全草を1日量約5グラムを約0.2リットルで煎じて服用。


Ma_3

Ma_4

Ma_5

Goof

Mas

|

« 1滴の尿で、早期ガンを鋭敏に嗅ぎ分ける線虫。そして、春は懐かしさに満ちている。15年3月17日 | トップページ | 朝まで生テレビのテーマはピケティ「21世紀の資本」について。日本の格差は本当に大きいだろうか。15年3月28日 »