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2015年4月21日 (火)

今流行りの日本礼賛番組は、世間で知られていなかった誠実で実直な仕事の紹介番組だった。15年4月21日

日曜日、友人に飲みに誘われ、夕暮れ池袋へ出かけた。
いつもは赤羽駅まで4キロほどを歩くが、時間がなかったので手前の北赤羽から乗車した。

赤羽駅に着くと、目の前の席が空いた。
私は疲れていても腰掛けないようにしている。
少し体を引いて、左手に立っていた熟年の人に譲ると、彼は会釈して腰掛けようとした。その時右手から、若者が脱兎のごとく熟年と座席の狭い隙間に滑り込んだ。熟年は憮然として若者を見据えたが、若者は知らん顔で老人のように背中を丸め足を投げ出してだらしなく腰掛け、英語の単語帳を開いた。若者は私立高校の制服を着ていた。多分、人を押しのけても受験勉強しなさいと親に教えられて来たのだろう。

「こいつの膝に腰掛けなさいよ」
若者に聞こえるように言った。
熟年は苦笑して、黙ってその場を離れた。

開いた単語帳はかなり使い込んでいたが、彼は勉強に集中できず、視線は止まったままだった。そのうち若者のスマホが鳴った。若者は画面を開いて熱心にツイッターを始めた。

池袋に着くまで、単語帳は1ページも進まず、若者はスマホに熱中していた。こいつは落ちるな、と思いながら下車した。


だらしない高校生を見ながら、先日、本庄にある有名私立高校のサッカー部の生徒が、韓国へ親善試合へ行って集団万引きをした事件を思い出した。

高校野球の場合、不祥事を起こした高校は公表され、公式試合に出場できなくなる。しかし、一向にマスコミは沈黙していて、高校名は公表されず、高校サッカー連盟のコメントもない。

顔を隠して謝罪会見していた副校長は、韓国の店に店員がいなかったから、でき心で万引きを起こした、と言い訳をしていた。その私立高校が起こした集団万引きは初めてではなく、ディズニーシーでも起こしている。当地では素行の悪さは知られていて、以前から、本庄万引き高校と呼ばれているようだ。それでも高校名が隠され一般に知られていないのは、マスコミに対してよほど政治力のある関係者がいるのだろう。

--最近、生徒と監督の処分と、本庄第一高校の学校名も発表された。特待生制度で、スポーツや学業で優秀な者をを集め、4,5年に一人ほど、東大合格者が出ている。

今の高校生は万引きを犯罪だと思っていない。小遣い銭稼ぎの簡単なアルバイトとして、ゲーム感覚で万引きしている。マスコミは日本のあら探しばかりしているが、このようなモラルハザードこそ日本崩壊を起こしかねない。それを助長させているのは、マスコミや学校側の甘い対応の気がする。


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雨の散歩道に散るサトザクラ。
北区の花はサクラで、いたるところにサクラが植えられている。
美しい日本の自然は、嫌なことがあっても癒してくれる。


最近、日本礼賛の番組が多い。
それを批判し、日本礼賛は軍国主義へ繋がると言っている大学教授がいた。その内容はあまりにも皮相的で、彼らは本当に番組を見ていないはずだ。

私は日本礼賛番組の功罪では、功が遥かに勝っていると思っている。
番組に動員された外人たちはワイドショーの観客のようなもので、本編で紹介される日本の技術やシステムは本当に先進的で素晴らしく、見ていて感動する。

紹介される、職人仕事、流通業、病院、工業製品の生産現場などは、従来ならEテレでやっていた地味な内容だ。それらは視聴率が取れない分野だが、日本礼賛の冠を付けることで、多くの一般人が見るようになった。


先日の日本の病院システムの回では、病院食トレー下の一部に電磁コンロを設けて温かい吸い物などは暖かく、冷たいサラダは冷たいまま提供していると紹介していた。私はこの番組でそのことを初めて知った。

処方薬局で長く待たされるのは、間違いが起きないように三人でチェックしているからだった。
更に患者一人一人に応じて、薬の使用法をプリントして、必要量だけ薬を処方するのは日本独自の方法だった。複数の薬が処方されることが多い老人などでは、間違って服用しないように1回分を一包つづにパックされて渡すサービスもなされている。

欧米では手間を省いて、説明書と薬をパッケージした箱ごと患者に渡している。それでは、薬を多く渡し過ぎで無駄ができ、飲み過ぎの事故を起こしたりする。


複雑な精密検査まで、1日で診断結果が出るのも日本独自の診療システムだ。
以前のことだが、カナダに住む友人が、日本から移住してすぐの頃、鼻腔の激痛に襲われ救急病院に担ぎ込まれたことがあった。

簡単な診察がなされたが、何もわからないまま、無保険の彼女は日本円で4,5万を取られた。その時、その医師に早急にホームドクターを決めて、精密検査を受けるように指示された。

欧米での受診はホームドクター制になっていて、日本のように勝手に病院を選ぶことができない。金持ちなら、高額な自由診療の病院をすぐに見つけられるが、一般人である彼女には、それは無理だった。

不慣れな異国で八方手を尽くし、彼女はやっとホームドクターを見つけた。
早速ホームドクターを予約して受診すると、その場では診断できないからと頭のCT検査の手配をしてくれた。

CT専門医はホームドクターの病院のすぐ近くにあるが、検査申し込みの手続きは郵便で行われた。そのため専門医の予約を取るまでかなりの日数を要した。そしてやっと頭のCTを撮ってもらえたが、次は耳鼻科の専門医の予約が待っていた。

それらの複雑な経緯を経て、やっと耳鼻科を受診できたのは発症してから3ケ月後で、彼女の病は自然治癒していた。自然治癒したので笑い話で済んだが、生死に関わる病気だったら大変なことになっていた。彼女の話では、カナダ在住の邦人の中には重い腰痛の手術を受けるの2年も待たされているケースもあった。

日本では貧困層でも、朝、具合が悪い時、午前中に適当に病院を選んで電話をしてその日の内に診察を受けられる。中には風邪程度で大学病院の専門医にかかる者さえいる。これは世界では希なことだ、と日本礼賛番組で知った人は多い。


昨夜のテレビ東京、未来世紀ジパング・池上彰解説・忍び寄る超格差社会では、アメリカのとある場所で、深夜に大行列している映像があった。大行列の中には寒い中18時間並んでいる人がいた。並んでいる人たちの身なりは良く、ホームレスへの炊き出しには見えなかった。

それは年に一度の、歯科の無料診療を受けるための行列だった。米国の医療費は家庭が崩壊するほど高額で、医療保険を払えないでいると歯が痛くても治療受けられなくなる。

年に一度、その広い体育館にボランティアの歯科医が集結して、その場で無料治療してくれる。大行列はそのサービスを受けるためだった。

私は貧困層だが、歯の治療ではなく、手入れのために月に一度、歯科医に通っている。米国で私と同じ医療が受けられる階層は高所得者たちだけだ。


日本礼賛番組は他にも、世界一の品質のコンドーム工場とか、特殊な木管楽器作る職人とか、誰が見ても楽しい内容だ。それに外人の観客がワーとかオーとか歓声を上げているだけのことで、目くじら立てることでは絶対にない。まして、そのような日本礼賛が、ヘイトスピーチや軍国主義につながると考える進歩的な人たちは情けないほどに思考停止している。


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