日本の言論弾圧は政府よりマスコミなどからの言論封殺の方が巧妙で過酷だ。15年6月17日
今朝から早起きを決意し、5時起きして洗濯をした。
今使っている二槽式洗濯機は去年秋に買った。値段は2万ちょっとで、今風に丸みを帯びて堅牢な作りだ。全自動と比べると激安だが、製品として完成されていて、私が死ぬまで故障せずに使えそうだ。
機能は、洗う、すすぐ、脱水だけ。
それぞれの時間を考え調整しながらの洗濯は意外に楽しい。Gパンや靴下類のすすぎは簡単に、白物は丁寧にと設定を変える。少量の洗濯は石鹸水をいつも貯めてある主槽で洗った後、バケツで手洗いですすいで脱水する。石鹸水を貯めたまま脱水が使えるのは合理的で無駄がない。
機械を用いる者は機事を巡らす---荘子・・・意味は便利さを求めて機械に頼り過ぎると、考えたり工夫したりする生き生きとした人生を失う。
2300年前に荘子は、便利な機械に翻弄されている現代病を予測していた。
全自動洗濯機は使った事がないが、仕様書に次のように書かれている。
洗濯物の量、温度、布量、布質をセンサーでがキャッチして、ドラムや洗濯槽の回転数、水量などを効率よくコントロールする。抗菌シャワーで衣類を芯から清潔に洗い上げる。脱水時の衣類のムラを均質化する。
どのセンサーも目視や手の感覚で分かる事だ。
五感を機械任せにしていたら退化して、機械なしでは生きられなくなる。抗菌など非合理的の極めだ。病原菌や食中毒菌より強い雑菌を排除する事で、病気や食中毒が却って増えたりする。
近未来はあらゆる生活機器にセンサーやコンピューターをつけ、インターネットでつないで、人が考えなくても、料理洗濯掃除まで勝手にやってくれるようになる。IT関係の評論家が、そのような未来社会は素晴らしいと得々と話していた。
考え工夫しながら、料理をして食べ、掃除・洗濯・仕事をして買い物や散歩をして寝る。これこそが人が生きている本質だ。おしっこをしたら「あなたは糖尿病です」とか「腎臓の検査をしてください」とか便器が考えてくれるような近未来が幸せだとは到底思えない。それでは、人本来の感覚が退化するばかりだ。
すでに街ではスマホに頼りきった人で溢れている。「人生が広がります」がスマホの宣伝文句だが、スマホを使う人は極めて狭い範囲に生活が集束されて行くとの調査報告がある。
東京北医療センター庭のホタルブクロ。
丈が低く、地面から花が咲いているよな姿は可愛い。
寝たのは3時前なので、とても眠い。しかし、眠さや気だるさや仕事の能率が上がらない事は悩まないことにしている。それはまさしく「不測に立ちて無有に遊ぶ」だ。
睡眠を十分に取っている自分と今の自分を比較して考えるから苦悩は生まれる。老いや病も同じだ。若さや健康体と比べるから苦悩は生まれる。行き当たりばったり、なすがままに受け入れれば、悩みはなくなる。
その境地に達せなくても悩みは軽くなるはずだ。
梅雨に入った荒川河川敷。
早起きするので、朝の連ドラ「まれ」を見る機会が増えた。
横浜編の今は、レストランに喫茶店にケーキ屋と地元店がロケに協力しているようだ。今朝は高級フランス料理店の窓外の夜景を見ながら、どこの店かなと想像していた。山下公園のシーンなどを見ると無性に横浜へ行きたくなる。
撮影には大量の高級洋菓子が持ち込まれている。
使われたケーキは役者さんやスタッフたちが無駄なく食べている。そのご相伴目的に、他の撮影現場から女優さんたちの見学がひきもきらないようだ。
今朝は「まれ」を見ながら、何となく子供の頃食べたアイスクリームを思い出した。その頃はアイスクリンと呼んでいた。今のようにパッケージされたアイスクリームはなく、経木で作った丸い入れ物に、丸くすくい取ったアイスクリームを詰めてくれた。棒状のアイスキャンデーは1本5円。対してアイスクリンは20・30円と子供の小遣いでは高価すぎて滅多に口にできなかった。
それは砂糖と卵と牛乳を攪拌して凍らせたものだ。今のアイスクリームよりさっぱりしていた。昔の薄暗いアイス屋の冷凍装置からかすかに漂う冷媒のアンモニア化合物の臭いを、懐かしく思い出す。
散歩道の野イチゴ。
郷里の野イチゴは大粒で甘く香りが高かった。
国会議事堂近辺で集団的自衛権行使反対のデモが頻発している。若い頃の私はガチガチの左翼系民族主義者で、その頃のままの私ならデモに参加して議事堂へ罵声を浴びせていたはずだ。
当時は与党の自民党が大嫌いだった。
今は、それ以上に野党が大嫌いになってしまった。彼らは何でも反対と思考停止し、有効な代案を発表することなく、支持母体の労組のご機嫌うかがいばかりしている。
「国境なき記者団」によると日本の言論の自由度は韓国より下位にあると言う。朴大統領批判の韓国紙記事を引用した産経記者を長期軟禁した国が、日本より言論の自由があるとは信じがたい。
日本のマスコミや言論人たちは、政府による言論弾圧が増していると世界へ発信している。実際は犯罪に関わっていないなら、誰がどんな事を言っても逮捕されたり、発行禁止を受けたりはしない。
例えば朝日新聞など、捏造記事で日本を窮地に追い込み、日本国民に莫大な損害を与えたにもかかわらず、告訴されたり記者が逮捕されたりはしていない。しかも朝日の責任者は、反省も謝罪もすることなく現場に復帰している。もし中国だったら、国家反逆罪で朝日記者は逮捕され新聞社は潰されていたはずだ。
むしろ日本では、政府よりリベラル側の学会やマスコミによる言論封殺の方が巧妙で過酷だ。もし、マスコミで認められたいなら、反日であることが必須条件になっている。
集団的自衛権行使は憲法学者の95%以上が違憲判断している。この世界で違憲ではないと言ったら、学会やマスコミから激しい攻撃を受け、将来への道は完全に閉ざされることになる。
それは原発においても同じだ。
もし、原発学者が原発の安全性を言ったりしたら、学会からもマスコミからも大バッシングを受ける。その現状では、福島原発の廃炉に必要な原子炉を使った研究すらままならず、溶融した核燃料のデブリの再現実験は韓国の施設を借りて行っているほどだ。
これから、中国・韓国製の信頼性の低い数百基の原発がアジア・アフリカ各国で建設される。しかし、原発先進国の日本での安全な原発の研究はストップし、世界の需要に貢献できないでいる。もし海外で低次元の原発事故が起きれば地球規模で汚染は広がる。未来のために、神学論争のような反対だけの思考停止はやめて欲しい。
脱原発をしたはずのドイツでは停止したのは7基だけで9基は今も稼働している。しかも、フランスから原発の電力を輸入している。メルケル首相が1基も稼働していない日本に熱心に脱原発を勧めているのは、高電力料金に悩んでいるドイツ産業界の不公平感からの強い圧力があるからと言われている。
ドイツが公平な国家と思われているのは日本のマスコミが作った神話だ。
日本は旧植民地や占領国に詫びて巨額な賠償をした唯一の国だ。しかし、ドイツは虐殺したユダヤ人に巨額賠償をしただけで、植民地や占領国へのお詫びや賠償はささやかなものだった。最近、ギリシャが巨額賠償をドイツに求めているのもドイツ政府の無責任さによるものだ。
集団的自衛権や原発について、リベラル派の学者・マスコミ・活動家たちによって、真面目な研究すら中止させられていることこそ「言論弾圧」に思える。
戦争反対の集会で壇上に立つ言論人の論調など、人民日報の論調とそっくりに安倍首相を安倍と呼び捨てにしていた。これでは、彼らが中国の手先だと思われても仕方がなく、大喜びしている中国政府が目に見える。
集団的自衛権について、どうやって日本の平和を守るのか反対派からの考えが聞こえてこない。村山元総理は、ちっちゃな尖閣などは中国に返すか、共同管理にすれば良いと、政治家失格の発言をしている。中国が尖閣を狙っているのは、それが小さな島ではなく巨大な国益を生み出すからだ。村山氏は、尖閣を取ったら次は沖縄を独立させて属国にすると明記されている中国の公文書すら読んでいないようだ。
村山氏や河野氏は親中韓談話を自画自賛しているが、談話のあとも両国関係が悪化し続けたことを忘れている。南シナ海の侵略を見ても、中国は話し合えば侵略を止める国ではないことが明白だ。今も尖閣を占領できないでいるのは、日本に米国と連携した強い防衛力があるからだ。
従軍慰安婦問題や日本が軍国主義化しているとの主張も、中国による日本孤立化政策の一環で、安倍総理が米国議会で演説するまでは大成功していた。たとえぱ、小泉首相は6回靖国参拝をしたにもかかわらず欧米からの非難は皆無だった。しかし安倍総理は1回参拝しただけで欧米のマスコミも政府も軍国主義復活だと、こぞって非難した。しかし今は、欧米の政府レベルでは中国のプロパガンダであることが理解され始めている。
同じ敗戦国のドイツも憲法で戦争放棄を宣言していた。それでもドイツは刻々と変化する国際事情に合わせて、弾力的に運営され、現在は日本より自由に海外派遣ができる国に変わっている。その事実をマスコミも言論人もほとんど無視している。
私は戦争絶対反対だが、日本のマスコミや言論界による平和への道筋が非現実的なことを危惧している。彼らが口にするのは必ず戦争に巻き込まれると極論で国民を脅すばかりで、どうやって平和を維持するか反対論から欠落している。感情的に絶対反対と思考停止せず、違う考えと真面目に意見を戦わせて真の平和を確立して欲しい。
| 固定リンク
« ギザギザ耳のネコの思い出と、デンマークとブータンの幸せ度の違い。15年6月4日 | トップページ | 夏至過ぎて、史上最悪デザインの新国立競技場にオリンピック史上最大の巨費をつぎ込む愚かさ。15年6月26日 »
「心と体」カテゴリの記事
- コロナ陽性となって起きる不都合と差別。Go Toトラベルの見直しは非科学的。令和2年11月22日(2020.11.22)
- 新型コロナは蔓延しないと終わらない。終息を急ぐあまり、自殺者とシャッター通りを残す愚策は止めてほしい。令和2年11月14日(2020.11.14)
- 上手な嘘と嘘の見抜き方で、営業・企画・宣伝力強化。冷和2年10月29日(2020.10.29)
- 報道の変化に新型コロナ終息が見えた。人口激増に備えての昆虫食。令和2年10月19日(2020.10.19)
- 今日は10回目の母の命日。令和2年7月1日(2020.07.01)