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2016年5月15日 (日)

老老介護を終えて極貧に陥る老人が急増している。16年5月15日

3年前から使っているiPod用のイアホーンを買った。
最初の付属イアホーンは音が悪く、すぐに4000円ほどのソニーの普及品を買った。

そして2年前、思わぬ金が入ったので、定価1万のソニー製を買った。
それまで使っていた普及品との性能差は歴然で、聞こえなかった低音も音声もくっきりと聞こえた。

その製品に不満はなかったが、最近、何となく飽きが来た。
それで先日、定価15000円のオーディオテクニカ製を買った。
以来何度も1万と1万5千円を聴き比べている。しかし、私の聴力での聞き分けは難しく、iPod程度の音源なら1万のイアホーンで十分だと思った。


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土手道の風に揺れるえん麦の穂波が美しい。


荒川河川敷の桑の実が熟し始めた。
今年は甘みも酸味も薄く、水っぽくて味が悪い。
おまけに桑実菌核病が蔓延して、桑の実の2割ほどが灰色に変色している。この病気はキノコのキツネノワンタケの胞子がクワの花に付着することで発症する。

美味しい桑の実は去年たっぷりと食べたので今年は諦めることにした。
病気の原因のキノコの菌糸は地中に5〜6年は生き続け、春になるとキノコが発生して胞子を飛ばす。そして、感染した実は地上に落ちて再度キノコを発生させ感染を繰り返す。

冬に石灰硫黄合剤を周辺の土地に撒くことで予防できる。土地を乾燥させてもキツネノワンタケの発生を抑制できる。今年は桑の開花時期に雨が多く、キツネノワンタケが発生して大量感染を起こしたようだ。
参考に、キツネノヤリタケも桑の実に病変を起こす。


去年から今年にかけて、歳の近い友人や知人たち5人が相次いで死んだ。
そのため、最近いつも、隙間風に晒されている虚しさを感じる。
それは葬儀の後、冷んやりと広く見える家に帰宅した時の寂しさに似ている。

まだ健在の友人たちも元気がなくなった。
以前は、不意に遊びに呼び出しても、気楽に付き合ってくれた。
今は、そんな気楽な会い方は不可能で、2,3週間前に予約が必要になった。
これが、老人たちが話していた老いの寂しさなのだろう。


土曜はNHKドラマの「トットてれび」を見た。
登場人物の黒柳徹子以外のモデル、森繁、渥美清、沢村貞子、坂本九、向田邦子、三木のり平、ハナ肇、植木等と殆どが鬼籍に入っている。

我々の世代には、めちゃくちゃに懐かしくて楽しいドラマだが、観終えるとあの活気ある時代を思い出してしんみりした。あの時代の私は挫折ばかりしていたが、大きな希望と夢だけはあった。ドラマを見ていて気付いたのは、あの時代の女性言葉が優しく品があったことだ。


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住まいのエレベーターホールにツバメが巣を作った。
目の前が荒川河川敷で素材は豊富で、1週間もかからずに立派な巣が完成した。
ツバメは泥と枯れ草とを練って、レンガを積み上げるように実に上手に巣を作る。泥粒は適度な隙間があり、見かけより軽やかで風通しが良い。
しかし、巣の場所は階数を示す銘板の上で、泥のくっつきが悪い。それで、落ちないようにガムテープで補強した。


田舎の人はツバメの営巣に理解があった。
しかし、東京ではそうはいかない。住人の中には糞が汚いとか、壁が泥で汚されると嫌う人が多い。

そのようなトラブルが起きないように自治会と相談して、私が責任を持って糞などの掃除をすることを条件に、ツバメの巣の管理をさせてもらった。

巣の真下の床にダンボールを貼り、日に何度も掃除をして、住人に嫌われないようにしている。ちなみに、営巣中のツバメの巣を壊すと鳥獣保護法で罰せられる。どうしても壊す必要がある場合は、北区区長の承諾が必要になる。

しかし、巣が完成してから、通路手すりにカラスが止まるようになり、ツバメが近づかなくなった。東京のツバメの巣の被害はカラスによるものが一番多い。


住まいの前の荒川土手は餌が豊富で、子育てには絶好の場所なので残念だった。
しかし、雛が育ってからカラス被害を受けてはもっと可哀想なことになる。もし、ツバメが産卵を諦めたとしたら、賢明な判断かもしれない。

巣が完成してから4,5日過ぎ、子育ては無理と諦め始めた頃にツバメは戻って来た。
玄関を開けると、手すりに止まって一生懸命周りを警戒している。
すぐ後ろの私は気にならないようで、スリムで可愛い姿に見とれてしまった。
夜、巣から丸い頭を出して抱卵している姿も実に可愛い。


子供の頃はツバメが子育てを始めると、年寄りたちが巣近くで目を細めて見守っていた。子供たちもツバメは大好きで、並んで餌を待っている可愛いヒナたちを眺めていた。

なんとか無事に子育てを終えてほしいが、カラスの攻撃もまた野生の営みだ。ダメになったとしても受け入れる他ない。


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工事現場の鉄板の間に咲いていた、外来種の草花。


一昨日は13日の金曜日で仏滅で、私個人的にはそれに大殺界が重なった。
これは36年に1度の最悪日だ。
しかし、悪いことは何も起こらず、好天の心地よい一日だった。


しかし、社会の現実はかなり悲惨だ。
傍のTVでNHK番組の老後破産をやっていた。
登場者たちは老母を介護している老いた息子たちだ。老母と息子のやり取りに、かっての自分の姿が重なり、介護で大変な思いをしていた頃を思い出してしまった。

登場者と同様に、私も自分自身の孤独で貧しい老後など考えもせず、母の介護を必死に続け、蓄えも使い果たしてしまった。
しかも、介護から解放されても自由な楽しさはなく、仕事の満足感もない。
死ぬまで鞭打つように絵を描き続ける他ないようだ。


介護保険は軽度者向けサービスを削減することが決定した。
そんな小手先の方法ではなく、予防医療で国民の健康を改善した方が公費を減らすことができるのだが、政府にその発想はない。

老親を介護するために辞職する人が多い。
我が家と違い、多くの老親は老齢年金などがあり、なんとか介護生活ができるので、息子や娘たちは後先考えずに仕事を捨てて介護を始める。

しかし、老親が亡くなると同時に年金が消え、生活は逼迫する。
預金も介護中に大半は消えている。すぐに求職活動をしても、還暦を迎えた彼らを受け入れる仕事は殆どない。

そんな悲惨な状況から自殺に追い詰められる人は多い。社会に負担をかけまいと頑張ってきたのに、自死を考えなければならないのは極めて理不尽なことだ。


老人だけでなく、若者に至るまでまんべんなく格差が広がり、貧困層が猛烈な勢いで増えている。
労働環境は悪化を続け、殊に女性の1人は本当に厳しい。彼女たちの多くは将来や理想を考えて、転職を繰り返して行くうちに貧困に陥ってしまう。

求職に失敗し、困窮した女性が生活保護申請へ行くと、「まだ売るものが残っているでしょう」と暗に晩春を勧められる時代だ。
それでも、売春で生活を立て直せる女性は恵まれている。
勇を決して売春を始めても、大抵は売れず貧困のままだ。
それは若い女子大生も同じだ。

バブルの頃の女子大生は裕福なブランドで、男たちは高額なお金を彼女たちに貢いでくれた。それが今は大暴落してしまった。逆に、裕福な主婦が刺激を求めて始めたケースでは、おばさんでも意外と稼げたりする。そのように結婚して適当に性別分業をしている女性は最強で、貧困に陥るリスクは殆どない。

歴史的に売春は女性の最後のセーフティネットだったが、今はそれが全く機能しなくなった。更に貧困女子大生から主婦売春までが業界に流れ込んで来ては、売春でしか生きられない女性は弾き出されてしまう。昔、売春が果たしていたセーフティネットの役割は今は消滅しつつあるようだ。


ブラック企業は若者を「夢を叶えよう」とか「従業員の笑顔が宝物」とかポエムで騙して搾取する。
介護職や保育士は生かさず殺さず、辞めたら業者は移民で補充しようとする。
学費に困った女子大生は、体を売らせて目をつぶる。

政府がそんなことをやらせているとは思わないが、現実は確実にその方向に進んでいる。


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