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2016年12月24日 (土)

フリースの花柄パンツを試しているロバートディニーロ似の初老のおかま。クリスマス前の赤羽は哀愁に満ちていた。16年12月23日

冬至を過ぎて少し昼間が伸びた気がする。
年賀状を書き始めた。前年は引越しを機に年賀状を70枚ほどに減らしたが、2月に個展をしたので、再度以前の140枚ほどに増えてしまった。

改めて貰った年賀状を眺めると様々なことを感じる。住所が写真の暗部に重なって読みづらいもの。文字が小さすぎて拡大鏡が必要なもの。達筆で判読できないもの。郵便番号が入っていないもの。出す人は毎年同じことを繰り返していている。もらった人がどう思うのか、考えたことがないのかもしれない。
昔、宛名に「様」を入れ忘れた年賀状を貰った。相手に悪意はないと分かっているが、ちょっと嫌な気がした。それ以来、自分が出す年賀状に敬称の書き落としがないか細心の注意を払っている。


昨夜は嫌な夢を見た。
地球が超氷河期に入り、東京が氷雪に覆われたSF映画に入り込んだ夢だ。寒くて目覚めると掛け布団がずれ背中が出ていた。布団を整え、二度寝すると今度は原稿の締め切りに間に合わなくて、編集者に文句を言われる悪夢を見た。

目覚めてから「夢でよかった」とホットした。
しかし、体の節々が重く気だるい。悪夢は風邪をひく前兆かもしれない。すぐに葛根湯を飲んで、半日ゴロゴロして過ごした。歳を取ると風邪は1日で素早く直さないと長引く。

最近、逆流性食道炎で胸が焼けることがある。
炎症はほおっておくと全身の体力低下を招き、最悪ガンを招く。それで百草丸を飲んでみた。主成分は黄柏=オウバク。キハダのことで縄文時代から使われている強い抗菌作用を持つ健胃薬で、染料としても使われてきた。他にセンブリ・ゲンノショウコなど民間薬を含んでいて、食あたり防止の常備薬にしている。その真っ黒な小粒の丸薬1回10粒を3日ほど飲んでみると、胸焼けは嘘のように治って再発はない。

午後になると体調が良くなったので散歩へ出た。前日まで気持ちが悪いくらい暖かかったが、今日は北風に変わり寒い。赤羽駅のアーケードのベンチで、持参した熱いお茶を飲んだ。


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目の前の通路に女性物服の露店がある。
傍を急ぎ足で通り過ぎようとした初老の男性がフリースの花柄パンツを見つけて「あら、ステキ!」と急ブレーキをかけて立ち止まった。バックや買い物袋を腕にかけた様子からオカマの方だ。女物の派手な花柄パンツを次々と体に当て、ためつすがめつ鏡を眺めていた。目尻のシワが何となくロバートディニーロに似ていて哀愁があった。

お茶を飲み終えて駅前に出ると、連絡通路中央に手相見がいた。と言ってもプロではなく、薄汚れたホームレス風のおじさんだ。床にダンボールを敷いてあぐらをかき、「手相」と墨書した粗末な小さな行灯を傍に置いて、忙しく行き交う通行人をのんびり眺めていた。

到底、商売になるように見えない。もしかすると孤独なおばさん客が立ち止まるのかもしれない。もし当たる手相見だったら、零落する自分の境遇を当てられたはずだ。だから、やはりプロではない。

通り過ぎてから振り返ると、彼の前を憂鬱顔の林家ペーが通り過ぎた。彼は赤羽の住人で、テレビ出演時と同じピンクの上下なのですぐに分かる。しかし、彼を見かけても誰も注目しない。

イトーヨーカ堂で200g290円の冷凍ブルーベーリー4袋買った。ここのブルーベリーは大粒で品質が良い。
その後、売り場一角にある休憩所でコーヒーを飲みながら本を読んだ。そこはテーブル席がたくさんあり格安で食事ができるので、老人たちの溜まり場になっている。
帰路につきエスカレーターに乗ると、サンタクロースの格好をした女性販売員が買った弁当を下げて私の前にいた。サンタが安物の弁当を食べている姿は子供には見せたくない光景だ。


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先日の荒川河川敷の夕暮れ。


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右から左へ駆け足で闇が迫っていた。
「千と千尋の神隠し」の冒頭、坂道両側の食べ物屋街、登りつめると青空に油屋のはためくシーンを思い出す。
「ここへ来てはいけない。すぐに夜になる。その前に早く戻れ」
ハクに言われて引っ返す千の姿が目に浮かんだ。
あの冒頭シーンのように、冬の夕暮れの訪れは本当に早い。


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今日の夕暮れ。強風が冷たい。


精神科医の香山リカ氏が、ネットに溢れている悪意について書いた本を朝日から出していた。
題名「ソーシャルメディアの何が気持ち悪いのか」
SNSは「日常では出せない自分、出してはいけない自分」を解放させる機能があり、新たに「いつもと違う自分”を生み出す」力まで成熟していない。大衆の心の奥に押し込められた悪意が歯止めもなく噴出していて気持ちが悪い・・・ざっと読んだだけだが、そんな内容だった。彼女は精神科医で朝日に支持されているほど権威あるリベラリストだ。文面に「あんな、うぞうむぞうなネット民など・・・」と言った傲慢さがプンプンと匂って、すぐに読むのをやめた。

ネット民と同じに、彼女の言動にも悪意を感じる。自分勝手な論理は本当に"気持ちが悪い"。日頃、言論の自由を熱く語っている彼女が自由な発言を抑圧しようとする姿勢は傲慢という他ない。それにしても、悪口をテーマに一冊の本を書き上げる彼女の負のエネルギーは相当に凄い。


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