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2016年12月 3日 (土)

日本の95%の河川で砂金が採れる。AI社会では人口減少の日本は有利になる。16年12月3日

11月29日Eテレ「すイエんサー・黄金をゲットしてお金もちになろう・後編」は楽しかった。前編から後編にかけて、すイエんサーガールズは山梨の金鉱山跡から荒川の川辺まで砂金を探しに奮闘するが見つからず疲労困憊していた。しかし、後編終了間際に砂金取りの名人が現れると、砂金ラッシュが始まった。

名人は1日に25万円分の砂金を採取した実績がある。
番組によると日本の9割以上の河川で砂金が見つかると言う。見つけるポイントは河原の岩盤のくぼみ。湾曲した川の内側。河原に生えている草の根。大きな岩の下など。番組では増水時に水没する河原の草を抜いて、根に付着した泥を水洗いして見つけていた。小さくても重い砂金の特性として、上流から流されてきた砂金は川底の砂中を岩盤に達するまで沈んで行く。しかし草があると根にひっかかってそこに留まる。

身近な川底の岩盤近くに砂金が埋まっている可能性は大いにある。昔砂金が取れたが今は放棄されている場所に、再度砂金が溜まっている可能性は大きい。

2年で終わったが、北海道枝幸郡浜頓別町では明治31年にゴールドラッシュが起きた。その時、800グラム近い金塊が見つかっている。現代の砂金取りポイントは北海道・歴舟中の川上流、岩手県・気仙川、山形県・立谷沢川上流、静岡県・安倍川上流の日影沢などがある。関東では番組に登場した荒川の長瀞あたりが狙い目だ。ちなみに、「金坪」「金壺」「金窪」「金久保」など金がつく地名のある地域ではかって金が取れていた場所が多い。

砂金取りで使う、余分な石ころや砂を洗い流すパンニング皿は東急ハンズ渋谷店でいつでも買える。砂金取りは金儲けのためならやめたがいい。砂金は見た目ほどの重量はなく、1グラム採取するには大変な重労働となる。番組では3人で14,5粒の砂金を見つけていたが今の金価格1グラム4700円で数十円程度だ。しかし、宝くじを買うよりはるかに夢がある健康的な遊びだ。

カルフォルニアのゴールドラッシュ時は、ヨーロッパから一般市民だけでなく牧師から乞食まで渡米して人口が減少し歴史が変わった。その時、最初に見つけた人たちは砂つぶほどの砂金には目もくれず、小豆大から小石大の金塊ばかりを集めていたほどの濃密さだった。

その頃、現地のインデアンが銃の鉛玉の代わりに金塊を使っていた、との伝説がある。もっとも、一番儲けたのは砂金取りに食料などを高額で売って暴利を稼いだ商人たちだ。リーバイスは砂金取りのために丈夫なズボンを作って儲け、それがジーンズの始まりとなった。ディズニーランドのビッグサンダー・マウンテンはゴールドラッシュが終わって寂れた10年後をモチーフにしている。

ネットに現代のアラスカの砂金取りの動画があった。
老砂金堀りが石ころだらけの枯れ沢を掘り、樋の水流で洗うと砂金が幾層もの帯状に沈殿した。見た目200グラムほどはあった。好調な時の映像だとはいえ、米国の秘境には日本とは比べものにならないほどに砂金が大量に眠っているようだ。


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マーラー交響曲第5番を聴きながら描いた。
この曲はルキノ・ヴィスコンティ監督の耽美的な1971年作品「ベニスに死す」のテーマ曲に使われた。絵は第二次大戦のB29による空襲を描いた。戦争を描いたのは映画に死の影が濃密に漂っていたからだと思っている。


トイレの小窓を開けると荒川の広大な景色が見える。先月始めは降るように虫の声が聞こえた。深夜に、ゴルフ場の川辺の葦の茂みを行く狐の鳴き声が聞こえることがある。奥秩父の山野から野ウサギやノネズミなどを追って下ってきたのだろう。ここは都区内で最高に野性味のあるトイレかもしれない。


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先月の初雪の日の朝の荒川。


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夕暮れにコギーを連れた散歩。


先日、2015年制作SF映画の「エクス・マキナ」を観た。
ロボットの反乱をテーマにしたSF映画は多いが、この映画はシンプルで分かりやすかった。物語の設定場所は巨大IT企業社長ネイサン所有の別荘。北方の広大な山奥に密かに作られた別荘はヘリ以外で近づくことはできない。そこに有能なプログラマーのケイレブは招待された。

ケイレブ招待の本当の目的は、美しいロボットのエヴァの人間的な要素をテストさせるためだった。しかし、エヴァは巧妙にケイレブを騙して脱出に成功した。
映画に登場するのはケイレブとネイサンとエヴァと家事を担当するロボットキョウコだけだ。飲んだくれのネイサン社長が、その一方で連日熱心に体を鍛えているのは深い訳があった・・・

このような人型ロボットが登場するのは30年後のシンギュラリティ以後になるだろう。それまでに登場するAIは人の完全な制御下に置かれるが、手足で自由に行動できるようになると、制御はとても難しくなる。今、10歳以下の子供たちが熟年に達する頃に、そのような人型ロボットが登場する可能性は大きい。


囲碁や将棋での人対AIの対戦などで、人工知能社会が急速に身近になった。しかし、若者と我々世代ではAI社会への認識は大きく違い若者たちの拒否反応は強い。

最近、毎日のように高齢者の運転ミスによる自動車事故が報道されている。昨夜も散歩していると赤信号を無視して疾走する小型車がいた。それらはAIを使った自動運転が普及すればなくなる。介護施設での介助ロボットによる省力化も期待されている。老人にとってAIは良いことづくめだが、若者にはAIは仕事を奪う元凶で、10年後には今ある仕事の半分がなくなるとなれば人ごとではない。


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先月の秋景色。初雪を境に、今は一気に冬景色に変わった。


人を人らしくしているのは悩むことだ。
対して人工知能は基本的に死を恐れないし悩むこともない。しかし、自己防衛機能を持たせれば、人のように不安を抱き、人間への安全と命令への服従を破る可能性はある。その結果、先のロボット・エヴァのように殺人を犯し、逃亡を図ろうとすることはあり得る。

SFには宇宙人来襲とロボットの反乱と大きな二つの流れがある。
高度な知能と科学力で地球を侵略する宇宙人と、人が作り出してやがて反乱する人型ロボットは極めて似ている。シンギュラリティ後の人型AIの登場は宇宙人の地球侵略と同じようなものになりかねない。

これから10年の間に人々の人生観が激変することは確実だ。
今は成功のために努力が必須だが、やがて勉学や技術の研鑽への努力が無駄になる世の中がやって来る。例えば、4年後のオリンピックまでにはスマホのSiri機能を使って自動翻訳が可能になる。日本語で「こんにちは」とスマホに語りかけるとネットを通じてクラウド・コンピューティングに接続されて翻訳され、スマホは直ちに「Hello」と言葉を発する。先日、NHKでの紹介番組ではそのシステムで外国人観光客と複雑な会話を瞬時にやり取りしていた。このシステムが一般化すれば、外国語必須の職業は別として、大多数の日本人は英語学習に多大の時間を割く必要はなくなる。

まだSFの世界だが、スマホと脳が電極でつながれ、クラウド・コンピューティングにダイレクトに接続すれば、誰でも高度な思考が可能になる。

職人仕事は一見AIの不得意科目に思えるが実際は違う。人工知能の特性は相手に応じて柔軟に対処できることにある。名人の仕事を的確に学習したAIが加工機械を駆使して、高精度の製品を作るAI職人の登場は目前に迫っている。

昔、近所に鋳物の木型を作る名人がいた。木型とは鋳物の砂型に型をつける母材のことだ。彼の敷地に列車車輪などの美しい木型が陰干ししてあるのを時折見かけた。名人は高給を稼ぎ豊かに暮らしていたが、いつの間にか仕事はなくなった。高度な加工技術が必要だった木材の木型が、コンピューター制御のNCマシンで樹脂を加工した木型に変わったからだ。樹脂に変わった今も名前は木型と呼んでいる。

この20年ほどの技術革新は目を見張るものがある。
しかし、これから10年間の革新はそれを何倍も凌駕するものだ。AI化によって後進国と先進国の技術格差は解消する。同時に日本での少子高齢化はプラス要因となる。マンパワーを必要としないAI社会では少人口の方が有利で社会は安定する。人口爆発している後進国では、失業者が激増して発展への足かせとなる。

すでに中国ではその傾向が見られる。
急速なロボット導入が進んだ結果、低賃金労働者が不要になって、出口のない不況に覆われている。これから更にAI化によって中国の失業問題はますます深刻になりそうだ。


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