年賀状の是非。初詣は地元の神社七ケ所をはしご。初夢ではエルロラドを発見したが・・・17年1月3日
フジテレビの「ワイドナショー元旦SP」で、社会学者の古市憲寿氏が、年賀状に疑問を呈していた。
彼によると「メールやFacebookなどがある現状では改めて近況を伝える意味はない。挨拶手段としては古いし、情報量も少なすぎる」。いかにも新進気鋭の若手社会学者らしい理屈だ。ゲストの芸人たちが、まともに反論できないのは情けないが、古市氏の考えも浅薄で学者らしくない。
年賀状の情報量は決して少なくはない。
例えば「あけましておめでとう」の言葉一つとっても、活字でプリント、手書き文字をプリント、手書き、とバラエティがあり、出した人の人格が現れる。
活字のみは、社会的地位があって単純に忙しい人か、出しとけば問題ないくらいの事なかれ主義の人。丁寧な手書き文字は、真面目か付き合いを大切にする愛情の深い人。書き文字でも読めないくらい乱雑な人は、そのまんま雑な人。
特殊な見方では、手書き文字の震えや誤字などで脳などの健康状態が分かる。そのような人が翌年、印刷に変わった場合は、老いて手書きが億劫になったか、脳梗塞などで手が不自由になったかで、如実に状況の変化が汲み取れる。
それ以外にも、出し手のセンスや趣味、家族の変化が分かる。
紙質も大きな情報源だ。一度、ペラペラの薄い私製ハガキの年賀状をもらった。その人は丁寧に配慮する人だったが、その年は気力が弱っていたようだ。その半年後にその人は急死した。
年末の欠礼のハガキでは先方身内の逝去などが分かる。
古市氏なら「そのような事柄はメールやFBで十分に分かる」と反論するだろう。
しかし、20年も直接会っていない人に、突然メールや手紙を出すのは気が重い。
年賀状なら相手に気遣いせず気楽に出すことができる。
私は30年前に一度仕事をしただけの数人と、今も年賀状のやり取りをしている。これから先、何かの機会でその人と直接に会った時、やり取りしていたかいないかの差はとても大きい。
毎年、100枚以上出すのは億劫だ。
しかし、以上の利点を思ってなかなか中止できない。
年賀状を無駄だと言っていたら、おせち料理に松飾に初詣などの正月行事も無駄なことになる。
古市氏に是非聞きたいことは、欧米でやり取りされているクリスマスカードをどう考えているかだ。彼なら「クリスマスカードは良いですね」と言いそうな気がする。
先日、糸魚川市の120棟が全焼した大火で、ほとんど無傷で焼け残った木造家屋がある。持ち主の会社員・金沢さんは火の海に囲まれで諦めて避難した。しかし、鎮火後に戻ると家屋はほとんど焼けずに残っていた。
金沢さんは消防団員でもあり、防火については元々関心が深い。
建てたのは2007年の新潟県中越沖地震の後。地震・火災に対して頑強な家にしようと地元の建築家にその旨依頼した。
2008年春に2階建ての洋風住宅が完成した。
外壁はれんがとステンレス、屋根は洋瓦とステンレス、窓にはワイヤ入二重ガラス。建築費は一般住宅の1.5倍ほどかかった。
鎮火後の状態は、エアコンの室外機などは高熱で溶けていたが、窓ガラスはひびが入っただけで壊れなかった。
強風の中、無数の燃え上がる30センチほど木片が風に舞う最悪の状況だったが、耐熱性に優れたステンレス板の壁や屋根のおかげで引火しなかった。周囲に駐車場の空き地があったことが幸いしているが、それでも奇跡的なことだ。
家屋内は全く被害はなく、金沢さん一家4人は鎮火直後から自宅に戻って普通に暮らしている。
元日、日差し溢れる浮間が池のサンクチュアリ。
元日はまず、浮間池近くの氷川神社に初詣した。
意外に日本人女性と結婚した外人の初詣が多い。北欧系金髪の大柄な男性の着物姿は似合っていた。彼は年寄りの参拝者ににこやかに「おめでとう」とは挨拶して受けていた。
浮間池近くは最近外国人が増えた。都心から近いのに環境が良くて住居費が安いからかもしれない。時折、はっとするほど美しいハーフの女の子に出会うことがある。
夕暮れ近くにもかかわらず散歩道にある御諏訪神社は長蛇の列で諦め、その近くの亀池不動にお参りした。それから赤羽台団地の庚申塚、団地下の亀池弁天にお参りして、いつものドトールが休んでいたので近くのKFCに入った。
頼んだのは230円のアメリカンコーヒー。
ドトールのアメリカンは陶器のカップだが、KFCは使い捨ての紙コップで量が多い。味はかなり落ちる。店内は狭く、店員に顔を覚えられるので長居は少し気が重い。しかし、トイレはドトールよりずっと清潔だ。
KFCでは、胸板の分厚い格闘家みたいなラテン系の若者が一人でフライを黙々と食べていた。
店を出ると街は暗かった。店の多くが正月休みの上、住人たちが家族団欒に戻っているからだ。
暗い道を進み、新幹線トンネル上の八幡神社にお参りした。
私がお祈りを済ますと、宮司が「申し訳ありませんが、これで扉を閉めさせていただきます」と告げた。滑り込みで御神体を拝めて運が良かった気がした。
そのあと7軒目の御諏訪神社にお参りした。
初詣の神社がそんなに増えたのは半世紀近くの間に3回引越しをし、その都度、お参りする神社が増えて行ったからだ。
2日の初夢はバラティに富んでいた。
エルドラド を見つけて、山のような黄金を見つけた夢だった。しかし、すぐにインカを征服したスペイン人たちが現れ、金は全て奪い取られた。
夢なので脈絡なく変化して、いつの間にかインカの原住民たちと一緒にいた。
黄金を奪われた後、怒っている原住民の頭上に黄金の蛇が現れた。それは黄金の鱗にエメラルドが散りばめられた神々しい大蛇だった。黄金の大蛇はインカの少年と合体し彼はインカの戦士に変わって、黄金を奪ったスペイン人に戦いを挑んだ・・・結果は判らないまま夢は唐突に終わった。
それがいい初夢かどうかは分からない。
正月に届いたメールの健康食品の店のおみくじを引くと特大吉で、大きな夢が叶うとあった。特大吉の比率が多いとしても、良いことは心から信じることにした。
最近使っている三菱ユニの上位製品・金軸10B・筆鉛筆=ふでえんぴつ。
1本340円と鉛筆としては高額だ。
描き心地は最高で、アピカの白地中性紙ノートに使うと、字も絵もとても伸び伸びと気分良く描ける。
鉛筆削りはスイスの小型アーミーナイフを使っている。
削りくず入れはタバコの吸い殻入れを使っている。値段は140円ほどと格安なのに頑丈で重宝している。
元旦の赤羽台団地の細い三日月。
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