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2018年4月 7日 (土)

経済発展を歪に疾走する中国は若者にはチャンスがあるが、老人は極めて厳しい生活を強いられる。18年4月7日

民放のバラエティ番組はどれも疲れる。
空虚な歓声ばかりが耳に刺さる。
だから、静かなEテレを点けて仕事をしている。
昨夜は又吉直樹のヘウレーカの「なぜ植物はスキマに生えるのか」を仕事をしながら聞いていた。
隙間植物は昔から好きだ。
殊に、路傍のコンクリートの隙間で数種の植物が家族のように身を寄せ合っている姿が幸せそうで好きだ。植物学者によると、コンクリートのひび割れは、水分が十分にあり、競争相手もなくて、植物にとって居心地の良い環境らしい。


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昔撮った路傍のスミレ。


昨夜は又吉直樹のヘウレーカには中学生のオオバコ研究家が登場した。
彼は小学生の頃に、オオバコの研究で表彰された。彼の研究によると、オオバコは歩道の真ん中に好んで生える。なぜなら、オオバコは踏み付けられることに強靭に耐え、他の植物が全滅しても生き残るかららしい。
彼は小学生の頃にそれに気づいて、漬物重しで腕が痛くなるほど様々な植物を踏みつける実験をし、オオバコだけが生き残ることを証明した。彼のような地道に好きなことに熱中する子供を見ると日本の未来に希望が持てる。

ソメイヨシノが散ると街が暗くなったように感じる。
「花明かり」との言葉があるが、その通りだ。
満開の桜並木道は街灯を反射し、歩道を明るく照らしていた。
今年はソメイヨシノの花期に雨が一度も降らなかった。
おかげて、散った花弁はすぐに乾燥し、粉になって風に飛ばされ、いつものピンク色の花弁に覆われた歩道が見られなかった。


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病院下の公園。
八重桜が満開だが、花見客は皆無だ。


中国が経済発達するにつれ、中国礼賛をあちこちのネット記事で目にする。
中国から日本に移住し、永住権をとった知的エリート達は、それらを複雑な視線で眺めている。
収入だけを見たら、中国へ戻る方が稼げる。しかし、子育てと老後を考えると日本の方が豊かだ。子供時代は激烈な競争を強いられる中国より日本の方がのんびりしていて良い。老後は国民健康保険制度が充実している日本の方が安心して老いることができる。経済が全てではない。それぞれの視点の位置によって環境は大きく変わる。

日本の医療は極めて恵まれている。医療の質では世界トップクラスと言っていい。
欧米では家庭医制度が一般的で、全ての医療は地域の家庭医を通じて行われる。もし、住んでいる地域の指定医が優秀なら恵まれた医療を受けられるが、無能だと悲劇になる。その点、日本では自由に医師を選ぶことができる。これは患者にとって素晴らしい制度だ。

先日、中国の医療破綻したエリートビジネスマンの記事を読んだ。
今年1月、彼の義理の父が風邪を患い、病院を受診したが病状が一向に改善しないまま病院を転々とした。入院当初、ICUに入っている間の入院費と治療費は1日に2万元(約32万円)。もしそのまま長期入院となれば、彼の資産はやがて払底する。
彼は治療費以外に輸血用血液を闇で高額なお金を支払って入手した。入院や薬の円滑な調達のためのコネ、お世話になった人々への「謝礼」など治療費以外の出費も大きかった。もし、日本なら、それらの予定外の出費への心配は全くない。
彼は結局、散財したあげく、義父の命と多くの資産を失って終わった。彼は、中国ではかなり恵まれた存在だった。高学歴で金融関係の仕事をし、事業でも成功して一財産を築いてきた。マイホームやマイカーを持ち、金融資産があり、一般の人より裕福な生活をしている典型的なエリートだった。高額治療費の支払い能力があり、良い病院と良い医師の情報が得られる環境にいて、良質の病院に入院できるコネがあり、献血してくれる友人たちに多数の親戚たち、セカンドオピニオンとして相談に乗ってくれる医師の友人もいた。それなのに、わずかな期間で義父の治療費のために追い詰められた。

中国の医療事情は極めて劣悪だ。
治療費を前払いしないと受診できない。
医師は横柄で裕福でない患者は人間扱いされない。
その結果、患者に恨まれて襲撃される医療従事者が後を絶たない。
襲撃に備え、ヘルメットをかぶって出勤する医師の話があるほどに状況は深刻だ。
そのような中国では日本と逆に、医師は自分の子供を医師にしたがらない。

最近、中国礼賛をする中国で働いている日本人が多いが、彼らは中国で病気になったら日本へ一直線に飛んで帰る。まして老後を中国で過ごすなど、正気の沙汰ではない。中国で稼ぐだけ稼いたら、老後は日本で送るつもりでいる。

先日の中国ニュースで、四川料理だったと思うが、ある料理店の激辛料理にケシの実の殻を粉末にしたものを加え売り上げを伸ばしていた。それが分かったのは、料理を食べた客が警察の取り調べを受けた時、血液から麻薬成分が検出されてそのことが判明した。ケシの実の殻を入れた理由は、料理が美味しく感じられて病みつきになり、売り上げを伸ばせるからだ。もし、それが日本人旅行者だったら、確実に厳罰に処される。

最近は話題にもならないが、現在、アジア各国で、若い日本人旅行者が麻薬密売の疑いをかけられて死刑判決を受けた者が40人ほどいる。そのほとんどは、親しくなった現地人から他国へ密かに麻薬が隠された土産を託され、それが見つかっての死刑判決だ。

中国は犯罪が減っている。理由はいたるところに配置された1億台以上の監視カメラのおかげだ。監視カメラは人工知能で管理され、もし手配されると10分ほどで見つかってしまう。
それについて、英国の顔認識の研究家が面白い実験をしていた。他人の顔の写真を顔にかざすと、AIは自分を他人と認識する。それで、瞬きをしない顔写真は偽物と判断するように研究者は進化させた。しかし、3Dプリンターで作った他人のお面を被り、瞬きできるようにしたら、またしても他人と勘違いした。
現代の中国人ならその手法で他人になりすまし、犯罪を犯しているのかもしれない。

現代中国では、ゴミのポイ捨てから交通違反、貸し自転車の放置、すべて国家記録に残され、負の遺産として就職から進学まで全てで不利に働く。だから、日本に永住権を持つエリート中国人は、妻子を日本に残して母国で稼げるだけ稼いだら、のんびりできる日本へ戻って来ることになる。


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散歩友達。

夢さめて ミントの空へ 天使去る
行く人の 声静かなり 花の道

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Goof

Mas

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