小麦食によって脳は傷つき怒りを起こしやすい。酉の市。映像の世紀。18年11月5日
10月下旬、中国・重慶市で路線バスが長江にかかる橋から転落し13人が死亡した。原因は運転手と乗客の女性のけんかだ。録画を見ると、日本では考えられない逆上ぶりだ。女性乗客は目的のバス停で下車できなかったことに怒り、バス運転手に殴りかかった。運転手が負けずに応戦しているうちにバスは長江に落下した。
中国では、後先考えない逆上による大事故が起きる。
原因は主食の麺や饅頭や餃子などの材料の小麦が影響しているのかもしれない。
米国でも怒りを抑えられなくて起きる事件が多発する。米国ドラマでは日本のドラマより怒鳴りあうシーンが多い。
欧米に心を病む人が多いのは、小麦のグルテンアレルギーが影響しているのかもしれない。それについて「長生きしたけりゃパンは食べるな」の記事を思い出す。
それは次のような内容だ。
小麦はグリアジンとグルテニンという2つのたんぱく質も含む。グリアジンとグルテニンは水を含むとネバネバとしたグルテンとなる。このグルテンによって腸粘膜が傷つけられ、リーキーガット症候群を発症する。リーキーガット症候群とは腸壁粘膜に細かな損傷が生じ、腸内物質が分子レベルで漏れだしてしまう症状。その結果、腸は十分に働けず、消化と吸収の作業が妨げられてグルテンの消化も進まなくなる。
グルテンは脳に小さな炎症を起こし、頭痛、腹痛、疲労、鬱症の傾向がみられる。
明確にグルテンに耐性がない人は20人に1人いる。少し耐性がないだけならもっと多い。グルテンアレルギーは数日経って症状が現れる遅発型なので、医者が因果関係を見逃すことが多く、小さなアレルギーを起こしている人のほとんどが自覚していない。
厄介なことにグルテンには依存症がある。パンや麺食を日常的にしている人はグルテン依存症になって小麦食をやめられず、無性にパンや麺類を食べたがる。しかし、和食に変えると不思議と小麦食を欲しなくなる。
それを自覚している欧米人の中には,主食をパンから玄米などに変える人が増えた。食生活を変えた人たちは心穏やかな生活を得て、精神科医から解放されている。
現代日本で心をコントーロールできない若者が増えたのは、麺やパン食が影響しているのかもしれない。
病院下公園のツワブキの花とホトトギスの花。
今年の酉の市は11月1日、13日、25日と三の酉まである。
三の酉まである年は火事が多いと言われている。
私は1日に酉の市へ出かけた。
いつものように王子駅から都電に乗り換えた。
終点の三ノ輪は1年ぶりだ。昭和の下町の雰囲気が色濃く残り、映画のセットを歩いているような心地よい情感を覚える。竜泉への道はスマホの地図を頼りに歩く海外からの旅行者が多かった。
一の酉は空いていると思っていたが大混雑していた。お参りの行列に並んでいると「一の酉は空いていると思って来たのに」とぼやく声がそこかしこから聞こえた。
お参りの後は浅草の観音様へ向かった。
夜の迷宮を彷徨うように仲見世へ向かった。小さな裏通りにも海外旅行者が多く歩いていた。みな楽しそうにくつろいでいた。
仲見世も観音様も閉まっていたが、人通りは多かった。
観音様のおみくじ売り場では、凶を引き当てて、ため息をつく人が何人もいた。観音様の凶の確率はかなり高い。私は6回続けて凶を引き当てて、それ以降は観音様のおみくじは止めている。
浅草から地下鉄で上野に出た。蛍光灯の白々とした光で現実に引き戻され、夢から醒めたような虚しさを覚えた。歳を重ねるにつれ、日本的な行事に惹かれるようになった。
10月31日ハロウィンの日、赤羽駅近くに自信なさげに佇む少女。
ふしぎの国のアリスの水色のコスチュームがとても似合っていた。
水色の服は難しく、肌が若く綺麗でないと似合わない。
NHKの名作「映像の世紀」を再度見ている。
その中で、大金持ちのロックフェラーが100歳まで生きそうだと語っているシーンがあった。
実際は97歳で死んだ。それは貧乏な母が死んだ歳と同じだ。
ロックフェラーは人生に満足して死んだのか、臨終時の気持ちは誰にも分からない。
死がすべての不公平を一瞬で平等にしてしまうことだけは確かだ。
「映像の世紀」を見ながら、改めて歴史を考えた。
銀行王モルガンをはじめとする米国財界が第一次大戦の終結時に強欲に走らず高潔に対応していたら、ドイツの巨額賠償は抑えられ、ナチスは生まれず第二次大戦は起きなかった。
英仏が理不尽にアラブを支配せず、ロシア革命でユダヤ人が迫害されなかったら、今も続く中東の戦乱はなかった。
ヒットラーがユダヤ人迫害をせず、オーストリアとアルザス・ロレーヌの併合だけで満足していたら、賢明な政治家として歴史に名を残していた。たとえ思想や言論を弾圧したとしても、歴史は権力者によって都合良く書き換えられるからだ。
歴史に「もし、たら」はないと言われているが、歴史を振り返ると色々考えてしまう。
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